ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

東雲。

2009-05-10 | Weblog
ここのところ、部屋のロールカーテンを全開にして眠ることが多い。
隣の墓場は気にしない。気にしないったら気にしない。
せっかくの満月を見ずに眠るよりも、真っ暗な墓場を見るくらいはどうってことはない。
月の光を浴びながら眠るのもなかなかいいものである。
ただ一つ問題があるとすれば。
次の日の朝、はやばやと差し込む光に4時すぎにはたたき起こされてしまうと言うことであったりする。


次第に夜が明けるのも早くなってきたようだ。
朝日に下から照らされて、雲が綺麗なバイカラーに染まっている。
東雲というのはまさにこれなんだろうな、と見とれたりもする。


あねうえどのはまだ目が覚めないようである。
だが折角起きたのに、布団で二度寝するのももったいない気がして、庭へ出た。
(まあ二度寝にも惹かれるものがないわけではないが)


雨のなかなか降らない庭は砂埃が立ちそうなほどに乾燥しきっている。
プランターの中身も生乾きの干し草になりそこなっているので、慌てて蛇口を捻る。
水を流している間に。庭…というか、畑の片隅から三つ葉を採る。
だいぶ大きくなっていて、さくっと切り取るにも手応えを感じる。
アスパラガスもだいぶ太いのが伸びてきているので、これも採取。


庭から採ってきた野菜で朝食を作る。
指の傷が完治するまでは、あねうえどのに全部食事作りはしてもらいたいところではあるが。
……まあ、休日ぐらいはいいか。
傷がある手で作ると食中毒の危険性が高まるという黄色ブドウ球菌だって、弁当を作るわけではなし。
よく手を洗って、料理はすべて火の通るものにすればなんとかなる。


ご飯が炊きあがるタイミングをみはからって、賽の目に切った豆腐の入った鍋に味噌を入れる。
沸騰する直前に、採ってきたばかりの三つ葉を刻んで投入。
もう、アスパラガスは塩ゆでしたものを皿に盛りつけてある。


さて、あねうえどの。
本日の朝食はいかがなもので?


「おいしー♪やっぱり、自分で作るより人に作ってもらうほうがおいしいわ♪」


んでは、また明日からよろしくね。
ワタクシメも人に作ってもらったほうが嬉しいので。


「んー、とくにこの芹の味噌汁が美味しいわ♪」


あねうえどの。
三つ葉と芹を間違えるようでは。
いくら料理を褒められても全然、まったく、欠片も嬉しくないんですが。





……だめだこりゃ。
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