ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

堪能。

2009-07-26 | Weblog
薪能のチケットがあるというので、あねうえどののお誘いについてってみることに。


んが。
ほんのり雨模様の野外では、能の装束が傷む。
おまけに、舞台が濡れていては足が滑り、舞いが舞えなくなるのだとか。


そんなわけで、近くのコンサートホールに場所を移しての開演とあいなった。
室内では火を焚くことが出来ない。


【薪】能じゃないじゃん。


おまけに、コンサートホールはパイプオルガンが組み込まれており。
めちゃめちゃミスマッチである。


そんな環境の悪さも、実際の演目に入ると嘘のように気にならなくなった。


観世流の『鶴亀』と『海士』。
そして、野村萬斎氏の狂言『鐘の音』。


いやー……。よかった。
下手な言葉で言い表せないほど、素晴らしかった。
所作の一つ一つがじつに磨き抜かれていて。凄味まで感じるほどに。





やはり、本物を知るということは大事なのだなと思ったものである。
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