ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

もこお(仮)。

2011-07-16 | Weblog
出張先でのこと。


あぢあぢと駅の待合にたどり着き。
冷房にぼっへ~とあたって外を眺めていたら。


巨大なもこもこわんこ発見。


ぶさかわですっかり有名になった「わさお」君を、ちょっぴし夏バージョンにしたようなわんこである。
もこもこ度は2割減。そのぶん、ぱっちり目つき。
とりあえず、「もこお」君と仮称。
人間でさえとろけそうな気分になる暑さである。
その豪勢な毛皮コートは、さぞかししんどかろう。


もこお君のぶっといリードを握っているのは、小柄なおじいちゃんである。
下手すりゃ、二足歩行したもこお君よりちっちゃいんじゃなかろうか。
帰ろうと、そのリードをひっぱったのだが。


駅の階段(ちょうど日陰になっていた)のいちばん上にぺったり腹ばいになってたもこお君、動く気配なし。


くいくい(さらにひっぱる)。


無視。


きゅい~~~~~~~いいいい。


もこお君。


首だけリードについてってますがな胴体はむしろゴロンと徹底抗戦のかまえ。


さすがに引っ張るのをやめたおじいちゃん、困る。


わずかな涼を求めて、もこお君はのた~と動かず。


ちら(上目遣いでおじいちゃんの顔色をうかがう)。


さらに困るおじいちゃん。


「しょ~がないなぁ、あ、どっこいしょ」とでも言いたげな様子で、もこお君が起き上がったのは。
どやどやとやってきた高校生の集団が、そのでっかい鼻先を通っていった後のことでありましたとさ。


ニヨニヨとその後ろ姿を見送ったのだが……。





あいかわらず仮称が「もこお」君のままなのは。
あまりにも、もこもこすぎて。
(ちーん)の有無が確認できなかったからなんである。
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