ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

復讐鬼ヤプール

2011-05-15 19:05:25 | ウルトラマンエース
またまた意味深なタイトル。
まあ、あれだけ毎週作戦が失敗したら復讐鬼ってのもわかるが、勝手に侵略仕掛けて失敗して復讐って、何となく器の小ささを感じさせる。
以前の解釈にも書いたが、いかにもヒーロー物の王道展開は私好み。
まあ、今週も作戦がある意味色仕掛け的なところがエースらしいが、これもエースの良さであろう。
この辺りは北斗、南設定によるところ大と思われる。

今回は山中の狼狽ぶりが面白い。
序盤の「TAC隊員は冷静沈着でないといかん」は完全にネタふりか?
しかし、よく確かめもせず「死んでる」は冷静さを欠くと批判されても仕方ないだろう。
正直、あれでは美川が死んだか否かはわからないので、坂井が美川を蘇生させたか否かは微妙なところである。

しかし、TACが来たら「僕はこの時を待っていたんだ」とテンション上がる坂井はよくわからん。
子どもたちの気の抜けた「怖いよ~」という悲鳴はさておき、BGMで強引に緊迫した場面に持っていくスタッフの手腕はさすがである。
しかし、それでも坂井を信じる美川。
いくら命の恩人とは言え、坂井を信じすぎるのはTAC隊員として如何と思うぞ。

今回、冒頭でナレーターは「ヤプール最後の手段」と言っている。
これは完全にヤプール全滅フラグだろう。
おそらくこの時点でヤプールが滅ぶのは既定路線だったと思われる。
ただし、このナレーションは脚本にあったのか否かは謎。
上原氏は結局これを最後にエースからは降りるが、ヤプール全滅を意識してこの脚本を描いたか否かは微妙である。

あるいはこの時期に色々テコ入れが決まり、それが理由で上原、市川両氏が去ったのかもしれない。
しかし、両氏自身、他の仕事が忙しかったのも事実であろう。
結局、番組の事情、両氏の事情が重なっての降板ではないか。
この2人の降板でエース後半は正直迷走というか、次への助走というか、やや中途半端になってしまう。
ただ、そういう時期を経たからこそウルトラが生き残ったのも事実であろう。
ライターの入れ替わりは長期シリーズでは必須。
もう少し両氏の脚本を見たかったのは偽らざる本音だが、これもシリーズものの宿命として受け入れるしかあるまい。
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