季節が後退した……というほどではないですが、少々ヒンヤリした本日のやんばるです。
しかしながら風はゆる~く、海は凪。
後半は日差しもありで、ポカポカ感もありな一日でした。
明日はまた夏日になる予報です。
風は北東のち東。雨のち曇、日差しあり。
〈ヤドカリ科ミギキキヨコバサミ属プセウドパグリステス・モノポルス(和名なし) Pseudpaguristes monoporus 16年3月10日 沖縄島安和〉
『人を呪わば穴二つ』
ということわざがあります。
なんだかおどろおどろしい響きに思えることわざですが、人に害を与えようとすれば、やがて自分も害を受けるようになるという意味だそう。
この場合の穴とは、墓穴のことだとか。
つまり誰かを呪い殺せば、自分も報いを受けて命を失うことになり、結局墓穴が二つ必要になるということ。
やっぱりおどろおどろしい…。
穴の話で始めたのは、本種の学名種小名が『一つの穴』の意味だから。
さて本種の方のこの穴とは何の穴なのでしょう。
まあ墓穴でないことは当然として、それが一つであることが本種の特徴なのでしょうか。
例えば鼻の穴が一つだとか、耳の穴が一つだとか、口の穴が…いやこれはもともと一つだった…。
まさかと思いますが鍵穴が一つだとか。いやこれも一つが当然ですよね。
鍵が二つの生物は知っていますが、鍵穴が二つの生物は僕は知りません。
もちろんヤドカリ類は鍵穴二つがスタンダードだ、なんて話も聞いたことがありません。
ここでいう鍵や鍵穴は、当然本来の鍵や鍵穴のことではありません。
なんというか……
例えばあるフジツボの雄の鍵は本体の8倍の長さがあって、これは体のサイズに対する相対比で動物界最長とか…。
また例えばサメやエイ、いわゆる板鰓類の雄の鍵は二つがスタンダードとか…。
鍵穴の方は研究が進んでいなくて、こういう例えはあげられなかったり。
まあそもそも、鍵穴にはあまりバラエティーがないのかもしれませんが…。
もう、お分かりですよね…。