Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

ヰと鳴くお肉(ミナミゴンベ)

2018-08-06 19:38:15 | ゴンベ科

気持ちよすぎるベタ凪だった本日のやんばるです。

空も青一色で、真夏感が振り切ってる感じ…。

灼熱~な陽光も心地いい一日でした。

明日以降、台風13号のうねりが入る予報ですが…。

風は北~北東。晴天。

■■

『野猪』

この漢字、なんて読みました?

吉川英治著の『宮本武蔵』では、この漢字に『のじし』というふりがなが振られているのだとか。

柳田国男著の『山の人生』では『やちょ』と、幸田露伴著の『努力論』では『しし』と振られているのだそう。

さらには、野村胡堂著の『銭形平次捕物控』では『ゐのしし』と、南方熊楠著の『十二支考』では『いのしし』と振られているのだそうです。

そう、つまり普通に『イノシシ』のことです。

『やいのしし』とか『のいのしし』とは読まないようです。いや、最初僕はどっちかかと思ったりしたもので…。

『イノシシ』の漢字は、つまり中国語では『野猪』なのだそう。

野のつかない『猪』の方は、『ブタ』のことになってしまうのだとか。

じゃあ『豚』という漢字は? これは『ブタの肉』という意味になるのだそうです。

日本語の『いのしし』の語源ですが、『い』の部分が鳴き声を表す擬声語で「うぃ(ヰ)」と発音し、古くは『いのしし』のことを単に『ヰ(ゐ)』と呼んだのだとか。

『しし』の部分は『肉』という意味だったのが転じて『食用にする獣』という意味になり、さらに獣一般を指すようになったよう。

というわけで、イノシシの語源は、『ヰと鳴く獣』ということのようです。

僕的には、『ヰと鳴くお肉』と記憶してしまいそうですが。ボタン肉美味しいですから…。

■■

さて…

〈ゴンベ科オキゴンベ属ミナミゴンベ Cirrhitichthys aprinus 18年6月26日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『野猪の』の意。

どの辺りがイノシシ的なのでしょうか?

猪突猛進な性格だったりするのでしょうか…。

 

コメント
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