Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

偽と光輝…(ニセクロホシフエダイ)

2016-12-16 06:22:52 | フエフキダイ科

寒さ厳し~感じになってますやんばるです。

まあ、全国的に冷え込んでるようですが…。

風も強く、空はドンヨリ。

で、体感の寒さがさらに増したり…。

気温より水温の方が10℃くらい高いので、海水が温~く感じたり…。

風は、強めの北西。曇。

〈フエダイ科フエダイ属ニセクロホシフエダイ Lutjanus fulviflamma 16年11月7日 沖縄島湾奥〉

画像は幼魚。

〈アイコクハヤブサ〉という種名からどんな印象を受けますか。

〈コロシヤハヤブサ〉という種名ならどんな印象ですか。

あるいは、〈ウブゲカワウソ〉と〈カギヅメカワウソ〉の2種なら、それぞれどんなイメージが浮かびますか。

これはアメリカの大学の研究チームが、生物の名前の影響について調査したもの。

愛国的な名前や可愛らしい名前の方が、そうじゃない名前より保護意識が刺激されるという結果を見いだしたのだそう。

つまり、〈コロシヤハヤブサ〉より〈アイコクハヤブサ〉のほうが保護意識が高まり、〈カギヅメカワウソ〉より〈ウブゲカワウソ〉のほうが保護意識が高まるということ。

因みに4種の種名は、調査のために作った架空の種名です。

名前って、結構重要なんだなぁ…、とか思えたり。

で、本種の名前…。

和名に付いている『ニセ』は、クロホシフエダイに対するニセクロホシフエダイ、つまり『似ている』ということを表現したものなのでしょうけど…。

『ニセ』は『偽・贋』ですから、印象的にどうでしょう。

『ニセ』という名前の付く魚は結構多いですが、付く方は偽物で付かない方は本物という訳ではないのにねぇ。

似ているという表現なら、例えば〈キンジ(近似)クロホシフエダイ〉とか、〈ソックリクロホシフエダイ〉とかでもいいのでは、とか思えたり。

〈ウッカリカサゴ〉なんて和名もあるくらいですから、〈ソックリクロホシフエダイ〉という名前はいいのじゃないかと思うのですけど…。

さらに印象といえば本種の学名……

本種の学名種小名は『黄色い光輝』の意。

学名的には本種は、黄色に光り輝く魚なのです。

まったく印象が変わりますね。

 

コメント
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