としのブログ

大工の とし の日々の出来事

杉にも湿り気?

2015-07-11 20:52:33 | 日記
現場では連日急ピッチで木工事を進めているので、ブログの更新をさぼり気味です。
ほぼ毎日杉の造作材という名のKDの間柱を削っていますが、
どうやら一度水拭きをしてやった方が逆目のリスクがだいぶ少なくなるようです。



現場での鉋の置き場はここ数日キッチンカウンターのニッチ(笑)。
で、水拭きした後少し時間おおいて引いた屑は、



今までのガチンコ勝負での屑とは明らかに違います。
屑の艶も上がっている様子。(写真左側を見てね(笑))



厚めに引いても逆目が起きづらいようです。
以前から集成板の削りは水拭きを必ずしていましたが、杉は濡らすと夏目と冬目の凸凹が仕上げた後に出る気がしていたんですが…。
どうやら少し水気が引いてから削ると気になる凸凹がだいぶ少ないよう。



大壁和室の枠って、納まり上厄介なものが多いんですが、削りがテキパキ行くとだいぶ気が楽になります。
たまたま今日削った材料が楽な奴だったのかな(笑)。

お楽しみのはずが…

2015-07-09 21:34:12 | 日記
今回の現場のお楽しみ。
のはずが・・・、苦しんでます(笑)。



これは玄関のカウンターに使いますが、



かなり手こずるかと思いきや、気を遣いながらもそれなりに楽しめました。



艶を上げることは出来なかったけどね。

で、一番大きかった板の元口部分。



机の脚になるんですが、この板がかなりの曲者でした。
日曜日のプチ練習会の時に、対杉の逆目対策の予行演習はバッチリだと思っていたのに・・・。



ところどころに有る穴ぼこ、わかるでしょうか?
この穴、ルーターでの荒取り時に出来た逆目?掘れ。
横摺りでも夏目がもげるし、研ぎたての刃でシラタがきちんと削れるのは7尺5寸の材料で3回まで。
机の天板になるこの先の7尺5寸は、写真を撮るのを忘れる程の大苦戦。
自分の実力の程を思い知らされました。
とほほ・・。

現場のお楽しみ

2015-07-06 21:22:38 | 日記
といっても、休憩時間の話じゃなくて大好物の削り仕事。
なんですが・・・、まずは機械で。



今の現場はこんな耳付きのパサパサの杉板が3枚。
今回初めてルーターでのムラ取りに手を出してみました。



こんな風に鉄のアングルをレールにして、ルーターを進めていきます。



一番の大物は70センチx230センチ。
治具も少し作り直して、



3枚+0.5枚のルーター処理だけで6時位まで。
自分のルーターは耐力面材のくり抜き仕事のために使っていた8ミリ軸の小型な奴。
12ミリのルーターならもっと捗るんだろうか?

とりあえず鉋の掛かりを見るために一枚だけ下仕上げまで削ってみました。



ルーター処理はそれなりの時間がかかるけど、後が楽だわ!
ルーターでのムラを横摺りして、逆目だけを気にしつつ均して。



家紋清久での均し削りで今日は終了。
つーか塗装前提なんで、このままサンディングでもいいんじゃね?
家紋清久、ホント良く切れてくれます。

プチ練習会

2015-07-06 21:09:08 | 日記
日曜日の午後、ちょっとした練習会(講習会?)がいつもの小屋で行われました。
メンバーは、とし・秀さん・9boxさん。
練習会というよりは、ほぼ9boxさんによる講習会かな?
忙しい中お付き合いくださって本当にありがとうございました!



新しく仕入れた刃も見せて(引かせて)頂いて、感心することしきり!



相変わらずのキレキレぶりに、秀さんと共に気合のチャージが出来ました。



薄くないよー、と言いながらの7~8ミクロン。
刺激、頂きました!
薄削りの時の鉋の引き方についての極意、前橋班、しっかり教わってきましたよ。
あとは実践できるかどうか(汗)。
最近、杉削りばかり追及してますが、指の怪我も完治したようだし、薄削りもしっかり追及しなくちゃね。

お楽しみが

2015-07-03 21:31:16 | 日記
ようやく起床時間が程よくなったので、3寸鉋の台を少々いたずら。



この台、狂いまくっていて、木端の矩を直すと押さえ溝の残り幅が・・・。



で、楢のフローリングの残材を薄く削って貼ってみました。



ボンドは初めて使う90分硬化のエポキシ。
よーくくっ付いていると良いんだけど。

そして現場ではお楽しみが始まりました。



家紋清久まで持ち込んで、



杉の造作材を削っては取り付け、削っては取り付け。
そして期待していなかった安~く手に入れた小鉋が、



メッチャ切れる!
おもに木端削りで使ってみましたが、小節の有る少々よろしくない材でも、



逆目も起こさずにピッカピカ。
今日も一本ヤバイ奴が紛れていたんですが、2本溝の鴨居なもんで溝付き後、この小鉋で仕上げました。
ていうかこいつが一番仕上がってしまった。



明日からもしばらくは現場での仕上げ削りが続きそうです。
本当のお楽しみはこれから。
色々な鉋を使っちゃうぞ!