としのブログ

大工の とし の日々の出来事

鉋刃を自分に近づける?

2016-01-08 23:13:55 | 日記
鉋刃の悪戯にはまってます(笑)。
先日の東国重で気をよくして、薫寿銘の炭素鋼の刃をさらに料理しています。
3回ほど油で熱した薫寿の刃ですが、イマイチ効果がわからないまま?



普通に研いだだけでは刃線も揃わないし刃先のカエリも取れていません。
だもんで、さらに温度を上げてみようと新兵器導入。



デジタル温度計。



使い方は簡単です。
刃のほうは耐熱容器に入れてサラダ油にひたひたに。



オーブンの設定は最高温度で45分程。



チーンっと鳴った直後の温度ですが、



こんなもん。
はて?オーブンの扉を開けた時から温度の低下は始まるとしても想像以上に低い温度でした。
とりあえず甘々になる心配をするほどの温度までは上がらないようです。

調理が終わった刃の良い部分は、



かなりすっきり研げるようにはなってきました。
とにかく砥石の食いつきがよくなった感じ。



手当たり次第にこのくらい削った刃先の裏側は、



以前より白光りが少ない様子。

100倍で見ても、



さらにズームアップして、



まだ刃先の摩耗の仕方が気に入りませんが、このくらいになれば良しとするべきか?
更なる温度の上昇をほかの方法でやってみようか?せっかく温度計も仕入れたし(笑)。

この悪戯、鍛冶屋さんには申し訳ない気もしますが、とっても面白いです。
きっとまだやるな、おれ(笑)。

ちなみに鉋の裏はこれをやると砥石に当たらない部分が出てきます。
なので確実に鋼は変形しているし組成の変化もあるようです。
どうせほっておいた刃だし、ダメもとでもうちっと温度上げたいな。
今度はオーブンレンジかなぁ。

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