としのブログ

大工の とし の日々の出来事

さらにやっております

2016-01-27 18:30:28 | 日記
鋼に関する本もしっかり読破して、さらに違う刃も焼き戻してみました。



餌食にしたのは以前お湯での100℃戻しでも良くならなかった写真下の例の刃。
油での戻しの効果は、



こんな感じで良い刃が付くように。
ただ、他の刃に比べてどうにも鋼が白っぽく感じます。
引いてみても、



思うように切れない?
台のせいもあると思って、真鍮板の刃口を調整しやすい白樫に変えてみました。



下端の調整はいい感じだと思いますが、やはり切れ味が重い。
お得意のパウダーでの刃先研ぎをしてみても、



刃の付きは良いものの、切れは相変わらず重いままです。



やはり鋼が(最初からの熱処理が)今一歩だったのか?
鋼の冴えが無い様な?

鍛冶屋さんのせいにするのも悪いですが(笑)、この刃はやっぱり仕上げ向きじゃあ無いみたい。
でもね、焼き戻しで十分馴らし鉋に使えるようになりましたよ。
鋼の硬度が低いせいか非常に研ぎやすく、つい手が伸びる刃になりそうな予感。
以前のような研ぎでの欠けは非常に小さくなりました。

今回更に焼き戻しを加えた刃があるんですが、



どれも研ぎやすさが上がっています。
こちらの刃は近日報告します。