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民主党政権の課題ー「政治とカネ」/内閣官房機密費の使途を主権者・国民に対し完全に情報公開せよー

2009-11-26 10:55:40 | 国内政治
使途不明の官房機密費
自公政権―総選挙2日後に2億5000万円
鳩山政権―すでに1億2000万円

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 「国家機密」の名目で使途が公開されない官房機密費2億5000万円を、自公前政権が総選挙翌々日の9月1日に請求し、後日、支出されていたことが日本共産党の塩川鉄也衆院議員の調べで分かりました。また、鳩山新政権もすでに1億2000万円の同機密費を支出したことが判明しました。巨額の税金が何に使用されたのか、使用目的の公開が求められます。

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 機密費は2009年度予算で14億6165万円を計上しています。塩川議員が入手した資料によれば、毎月1億円ずつが支出されていました。それが総選挙翌々日の9月1日には2億5000万円と突出。5000万円ずつの「請求書」5通はいずれも河村建夫官房長官名で、内閣官房会計課長あてに請求されています。支出を決めた「決議書」には具体的な使途は一切示されていません。

 総選挙敗北で政権交代が確定した時期に、なぜ巨額の機密費支出が必要だったのか、重大な疑惑が生じます。

 一方、新政権発足後の9月17日に「官房機密費」の存在について「まったく承知していない」と述べた平野博文官房長官は、9月24日付で6000万円の「報償費」(機密費)を請求。10月14日にも6000万円を請求し、総額1億2000万円の支出が決定されています。平野長官は19日、2度の機密費請求の事実を認めました。しかし、「具体的使途は適切に判断している」と述べるだけで公表する姿勢は示しませんでした。民主党は野党時代、機密費の公開を主張し、法案も提出していました。

 官房機密費は、支出先の証明や使用目的の公開も不要とされ、領収書もいりません。日本共産党の志位和夫委員長は02年4月にその詳細な使途を記した内部文書を公表。「国会対策費」と称して自公政治家への背広代に消えていたほか、政治資金パーティー券購入など党略的流用が行われていた実態を暴露し、使用実態の公開と党略的・私的流用の禁止を求めました。

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使途公表を
塩川議員が談話

 私たちは、一貫して内閣官房機密費を追及してきましたが、今回、麻生政権末期の官房機密費の使途をめぐり、重大な疑惑が明らかになりました。民主党も、かつては、官房機密費の透明化を要求していましたが、政権につくと、自民党政権と同様に、使途を明らかにせずに使用する構えです。国会で徹底的に追及していきます。


(出所:日本共産党HP  2009年11月20日(金)「しんぶん赤旗」)

機密費公表拒否は無責任
TBS系番組 小池氏が批判

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 日本共産党の小池晃政策委員長は7日、TBS系番組「サタデーずばッと」に出演し、官房機密費や後期高齢者医療制度廃止、沖縄の米軍普天間基地撤去をめぐる問題で各党出席者と討論しました。

 歴代内閣が使途を公開せずに使ってきた官房機密費の問題では、9月17日、平野博文官房長官が「そんなのあるんですか」と、しらを切り、その後、あらためて公表しない考えを示したことが問題になりました。

 小池氏は、鳩山由紀夫首相も「この問題には触らない」と発言したが、民主党が2001年に機密費公表法案を提出したときには党代表を務めており、党首討論でも当時の小泉純一郎首相に機密費の公開を迫っていたと指摘し、「非常に無責任な態度だ」と批判しました。

 その上で「官房機密費は年14億円。1日400万円ものお金が領収書なしで使える。公開のルールをつくればデタラメな使い方はできない」と主張しました。

 後期高齢者医療制度については、出演した毎日新聞客員編集委員の岩見隆夫氏が「民主党は野党のとき、廃止法案まで出していながら対応が遅い」と発言。小池氏は「今日75歳を迎えた方にも保険証が送られる。廃止の先送りではなく、すぐにやめるべきだ」と強調しました。

 民主党の福山哲郎外務副大臣が「いま廃止すると混乱が起こる」と発言したのに対し、小池氏は「民主党はただちに老人保健制度に戻すと言っていたではないか」と批判しました。

 社民党の福島瑞穂少子化担当相は、「確かに、私たちも廃止法案を出したので、ただちに廃止するのがいいかもしれないが、いったん戻してもう一回(新制度の)制度設計をやると2段階になる」などと発言。小池氏は「それは自民党が(廃止法案に反対するときに)言っていた論理そのものだ」と批判しました。

 沖縄の米軍普天間基地問題では、福山氏が、名護市に「代替」新基地を建設するという日米合意を「もう一度考え直すということになると、それがまた長くかかって普天間の危険性も放置したままになる」などと発言。小池氏は、「それも自民党が言ってきた論理だ。県内たらい回しは許されない」と指摘しました。

 選挙のときは、鳩山氏自ら普天間基地の移転先は県外・国外が望ましいと公言しておきながら、いまでは閣僚が基地の県内移設を選択肢とする発言を繰り返し、それを首相も認めるような答弁をしていることを厳しく批判し、「日本政府は毅然(きぜん)たる態度で対米交渉に臨むべきだ」と主張しました。

(出所:日本共産党HP 2009年11月8日(日)「しんぶん赤旗」)

官房機密費
政権引き継ぎ時 金庫カラ
記録もなし
塩川議員質問に平野長官答弁

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 平野博文官房長官は20日の衆院内閣委員会で、前政権(自公政権)の官房機密費について河村建夫官房長官(当時)から引き継いださい、同機密費を収める金庫の中身は“カラ”で、使途の記録などは一切残されていなかったことを明らかにしました。日本共産党の塩川鉄也議員に対する答弁。

 自公政権は、総選挙2日後の9月1日、河村官房長官が「報償費」(官房機密費)計2億5000万円を引き出すよう指示。内閣官房会計課長の決裁で支出が決定されていました。

 金庫内の残額と使途などの記録の有無についての塩川氏の質問に、平野長官は「(残金は)まったくなかった」「過去の記録については引き継ぎしていない」と答弁しました。

 総選挙敗北で下野が確定し、事実上の“お払い箱政権”となっていた自公政権が、政権交代までの短期間に2億5000万円もの機密費をどのような目的で使い切ったのかなど、新たな疑惑の徹底的な解明が求められます。

機密費 検証と公表を
官房長官“従前と同じ考えで要求”
衆院委で塩川氏

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 日本共産党の塩川鉄也議員は20日の衆院内閣委員会で、先の総選挙直後に麻生政権が支出した2億5000万円もの官房機密費の問題などについて、平野博文官房長官の対応と認識をただしました。

 塩川氏は、過去の記録は引き継いでいないとする平野氏の答弁に対し、解明チームを立ち上げて使途の検証・解明をせよと迫りました。

 平野氏は「国家、官邸の運営に必要な情報収集、支出がある」「検証するとはいっていない」と述べ、2億5000万円については「(河村建夫)前官房長官に聞いてもらいたい」などと答弁しました。

 また平野氏は、2010年度予算案について「従前と同じ考え方で概算要求した」として、09年度予算と同額の12億円(官房長官使用分)を計上したと述べました。

 塩川氏は、02年4月に日本共産党の志位和夫委員長が明らかにした内部資料などをもとに、官房機密費が政治家の高級服購入や政治資金パーティー券購入に使われていたと指摘。旧政権の使途のまともな調査・検証もせずに09年度と同額の機密費を要求した平野氏の姿勢を批判しました。

 また塩川氏は、民主党が2001年に提出した10~25年後に機密費の使途を公開する法案に言及。同党が先の総選挙マニフェスト(政権公約)で税金の使途をすべて明らかにするとしていた公約を示し、新政権による機密費使用記録の作成・保存を要求しました。

 平野氏は、自身が支出した1億2000万円の使途は「私の頭のなかにある」と述べ、記録の作成・保存を拒否。塩川氏は、「マニフェストに対する国民の期待を裏切るものだ」と批判し、「国民が納得できる公表ルールをつくるべきだ」と要求しました。

(出所:日本共産党HP 2009年11月21日(土)「しんぶん赤旗」)

官房機密費・天下り…
共産党の国会追及話題に
民放番組 小池氏大いに語る

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 21日に日本共産党の小池晃政策委員長が出演したTBS系「サタデーずばッと」で、塩川鉄也衆院議員が明らかにした官房機密費の問題が大きな話題になりました。自公前政権が総選挙翌々日(9月1日)に2億5000万円の官房機密費を請求し後日支出された問題です。

 小池氏は、総選挙直後の支出を裏づける河村建夫官房長官名による官房機密費の請求書を示し、塩川氏の国会論戦を紹介。みの氏は、民主党が2001年に機密費公表の法律案を提出したと指摘し、「その民主党の政権になったのに…」と述べました。小池氏は「平野博文官房長官は公表するといったが、金額だけだ。何に使ったかは公表しない。これではだめだ」と応じました。

 さらに番組は「かつて共産党が公表した文書には(官房機密費が)背広やパーティー券の購入に使われたとある」と紹介。「こういうものに使わないと約束するか」と国会で平野官房長官に迫る塩川氏の映像を流しました。小池氏は「平野氏は『使いません』と答弁したが何の保証もない。何に使ったのかを明らかにすべきだ」と主張しました。

 番組では、小池氏が国会質問で明らかにした、社会事業大学の人事・運営に旧厚生省社会局長の事前承認が必要だとする覚書に基づき天下りが続いてきた問題も取り上げました。

 小池氏は、「天下りした役人が文京区にキャンパスをつくって、大学の財政に大赤字をつくった。その天下りがいることを理由に補助金が削られたらたまらないと、大学の職員や学生は怒っている。当然の怒りだ」と語りました。

 沖縄の米軍普天間基地の「移設」問題では、自民党の石破茂政調会長が「(辺野古沖への新基地建設は)実現一歩手前まできていた」「(県外移転は)無理だ」などと主張しました。

 小池氏は、県内移設拒否の意思を示した沖縄県民大会を大々的に報じる琉球新報を示し、「これが沖縄の思いだ。県民は立場を超えてだめだと声を上げている。見直すべきだ」と主張しました。

 福島瑞穂消費者相が「県外・国外移設の選択肢もきちっとやるべきだ」とのべたのに対し、小池氏は「新政権が県外をちゃんと検討しているか。作業部会に出ているのは(岡田克也)外相と(北沢俊美)防衛相だが、二人とも県外を一言もいっていない。いまの検討のあり方では、まともな議論になると思えない」と指摘しました。

主張
官房機密費
調査して公表が当たり前だ

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 国民の税金を使いながら、領収書もいらず使途も公表しなくていい、「官房機密費」をめぐる疑惑が改めて明らかになりました。

 8月の総選挙で自民・公明の与党が惨敗し、政権交代が確実になった9月1日になって、当時の河村建夫官房長官が2億5000万円も引き出していたというのです。首相官邸の金庫を空にするほどの巨額の資金をいったい何に使ったのか。しかも、あとを引き継いだ平野博文官房長官が、その詳細を調査しようとしていないのも腑(ふ)に落ちません。国民の血税を使う以上、きちんと調査し説明するのは当たり前です。

平野長官の不可解な態度

 「官房機密費」は、鳩山由紀夫内閣になってからも9月と10月に平野官房長官によって、それぞれ6000万円ずつ引き出されています。平野氏はその使い道についても、「私を信じて」というだけで一切説明しようとしていません。平野氏が、前政権の異常な官房機密費を調査しようとしないのは、みずからかかわった支出にもふれてほしくないからといわれても、弁解の余地はないでしょう。

 官房機密費は、「報償費」とも呼ばれ、だれに何の目的でいくら使ったのか、一切明らかにしない支出として、これまでもたびたびその不正な支出が問題になってきました。国会のヤマ場ごとに巨額の資金が引き出され、「国会対策」に使われたとか、国会議員への「せんべつ」やパーティー券代に使われたなど、多くの証言があります。

 同じような費目に、外務省の「外交機密費」や、警察などの「捜査報償費」などがありますが、とりわけ金額が数十億円に上る外交機密費が、首相の外遊などの際の官房機密費に“上納”されてきた疑惑もあります。財政法の原則に反する違法な流用です。

 最近では、2001年と02年に、日本共産党などの追及で機密費が大きな政治問題になりました。日本共産党の志位和夫委員長が01年の国会で「報償費について」という内閣官房作成の文書を、02年の国会でかつての官房長官の「金銭出納帳」をそれぞれ示して追及しました。機密費の党略的支出の実態を明らかにし、不明朗な支出の一掃を求めたのです。

 その後、官房機密費は02年度以降1割削減され、外交機密費も大幅に減額されました。不透明な支出の実態を、裏付ける結果となっているのは明らかです。

 民主党は01年に、機密費の厳正な使用のため、支払先などについての記録書を作成し、公表を義務付ける法案要綱を提出したことがあります。平野長官が前政権の異常な支出についても、現政権になってからの支出についても詳細を明らかにしないのは、こうした態度に反するものです。

公開拒否は国民裏切る

 機密費であれなんであれ、政府が使う金は国民の血税です。国民に隠して勝手に使ってよいなどという理屈はどこからも出てきません。流用など不明朗な支出を許さないためにも、使途を公表し国民の監視の下に置くのは当然です。

 平野長官は、前政権の異常な機密費支出を解明するのはもちろん、現政権になってからの支出については進んで、その詳細を明らかにすべきです。そうでなければ、国民を裏切るとの批判を免れることはできません。

(出所:日本共産党HP 2009年11月22日(日)「しんぶん赤旗」)
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5 コメント

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言っていることは分かるが・・・ (くろねこ)
2009-11-27 20:28:27
東西さん、こんばんは。

自分は機密費は必要だと思う。
共産党の言っている事も分かるが・・・

 共産党は党員に対して、党が集めたカネの流れを全て「オープン」にしているのか???

 自分は共産党のカネの流れを知る権利もないが・・・でも寄付をしてくれた人や党員には、共産党のカネの流れを公開する事は必要だと思うな。  

 もし東西さんが、赤旗を取っていたり、共産党に寄付(カンパ)をしているならば、「知る権利」はあるはずだ

 もちろん寄付した人が「公開しなくても構わん(不破さんや一部特権階級に流用されたとしていても不問)」ならばそれもありだと思う

 
返信する
日本もさっさとスパイ防止法を作ればいいのに。 (旅の貧乏人)
2009-11-27 20:48:11
「機密費」でしょう?

公表してしまったら機密性が保てないじゃないか。

返信する
一応 (くろねこ)
2009-11-27 21:12:15
 機密費である以上、即公表する必要性もないと思いますが・・・

 個人的には、30~50年後(機密費を使った人やその相手がこの世からいなくなった時)くらいに、公開すべきと思います。

 後世の人が判断すべき事でしょうね。

 機密費を、「公私混同」して使う事の抑止力になると思います。
返信する
Unknown (すまり)
2009-11-29 11:29:57
まずは、自分の党の幹部給与を、きちんと赤旗上で公開してから言おうね。

だって、党員から預かった大事な浄財でしょ。
党員に公開するのは当然でしょ?

自分のことをきちんとやらないで他人に要求するのはダメだよ。
専従職員の待遇も同じだけどね。

法律どうこうじゃなくて「自ら模範を示す」が大事なの。
返信する
Unknown (すまり)
2009-11-29 11:31:59
ついでにね。

もし共産党が政権を取ったとしても、機密費の公開なんて絶対にできないと思うよ。

だって、機密費を使ってもらった側の立場だってあるんだから。
相手のことを考えたら、公開できないものだってあるんじゃないの?

それってさ。
ある意味「警察の捜査協力費を受取人含め公開しろ」ってのと同じくらいやばいことなんだが。理解してるのかな?
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