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少人数学級のメリット、デメリットは?

2007-05-04 07:53:45 | 国内教育
〈問い〉 日本共産党が取り組むべきだとしている少人数学級について、私はとても興味を持っています。そこで少人数学級とはどのようなものか。(1) 少人数学級とは何人から何人なのか、(2) ティームティーチングとの違いは、(3) 学力とどうかかわっているのか、(4) 良いところ、悪いところについて教えてください。(東京・一読者)

 〈答え〉 少人数学級とは、とくに何人から何人というきまりはありませんが、日本は国基準が1学級40人なので、それ以下の未満による学級編制をとるものを少人数学級といっています。たとえば「30人」学級(1学級の最大限を30人とする)、「35人」学級などです。

 ティームティーチングは1学級に2人の先生がつきますが、たいがい特定の教科(算数とか)だけです。

 たとえば小学1年生が40人いる学校で考えれば、「30人」学級制だと、20人、20人の2クラスにわかれてすべての授業で20人の授業となりますが、ティームティーチングだと、特定の教科だけで40人の子どもを複数の教員が教えることになります。

 両者の違いの一つは、全部の教科できめ細かく教えられるか、特定の教科に限定するかです。もう一つあげれば、子どものかかえるさまざま不安や悩み、問題行動をきめ細かくみることができるかどうかという点も、大きいと思います。

 少人数学級が子どもの学習に効果があることは、アメリカなどでの研究で明らかになっています。現場の先生方に聞いても、20人台なら、一人ひとりのつまずきがよくわかるが、30人以上になるとそれがむつかしくなるといいます。ちなみに、「学力世界一」で注目されているフィンランドは、「24人学級」(外国語はさらにそれを半分にする)です。

 「良いところ」は、学習面にしても生活面にしても、子どもをていねいに見られるようになることです。

 「悪いところ」として指摘される主な議論は「切磋琢磨(せっさたくま)がなくなり子どもたちの社会性が育たない」というものです。

 しかし、小規模校などでの1クラス十数人の子どもたちをみても、1クラス十数人から二十数人が当たり前になっている欧米をみても、この議論は成り立たないと思います。

 文部科学省の発表した資料でも、約8割の学校がクラス人数を引き下げたほうが、ティームティーチングよりも効果的とこたえています。少人数学級にして、大勢の子どもやおとなたちと交流する場をつくるなどして社会性の面にも気を配るのが、子どものことを考えたやり方だと思います。(喜)

 〔2006・2・11(土)〕

(出所:日本共産党HP 2006年2月11日(土)「しんぶん赤旗」)

 少人数学級 どれくらい広がっている?

 〈問い〉 少人数学級が全国で広がってきていると聞きます。どれくらい広がっているのですか?

  共産党のこれまでの国会論戦、今後の運動で大事と思う点を教えてください。(埼玉・一読者)

 〈答え〉 04年度から、なんらかのかたちで少人数学級編成を実施することになった都道府県は、42道府県です。しかしなお、全国では、公立小学校の45・6%、公立中学校の75・5%の学級が31人以上です。

 少人数学級を採用したクラスでは、「毎日の学習が楽しくなった」、「友達が増えた」などの歓迎の声があがっています。

 実施都道府県が一挙に増えたのは、01年に義務標準法などが改正され、都道府県の判断で加配教員の活用もふくめた弾力的な学級編成ができるようになったからです。未実施は東京、石川、岐阜、香川、佐賀です。

 実施形態は、県全体として特定の学年で実施するところもあれば、研究指定校として市町村教育委員会からの要望があれば実施するとしているところもあるなど、さまざまです。

 少人数学級実現には相応の人件費が必要なため、都道府県、市町村による独自の実施には限界もあり、国の制度として実施させていくことが重要です。

 ところが現在、政府は「三位一体の補助金削減」として、義務教育の教員の給与などの半分を負担する補助金をなくそうとしています。これを許せば、少人数学級実現がいっそう困難になります。

 学校教育の困難が増えているもとで、少人数学級は切実な課題です。新たな教員定数改善計画が出される05年度にむけた草の根での運動とあわせ、国庫負担制度をなくさせないたたかいが焦眉の課題になってきます。

 日本共産党はこれまで、「少人数学級」について議会で繰り返し質問、00年には政府がなかなか明らかにしなかった「30人学級」に必要となる教員数、予算とその算定根拠を言明させ、01年に野党共同の法案を提出するなど、論戦をリードしてきました。現在(04年2月時点)、政府は「30人学級」を全国で実施すれば、「約8万4千学級」「教員は約11万1千人」増えるとしています。(京)

 〔2004・10・23(土)〕

(出所:日本共産党HP 2004年10月25日(月)「しんぶん赤旗」)

 少人数学級の教育効果は?

〈問い〉 昔は、一学級50人以上がふつうだったと思います。いま、少人数学級がいわれますが、なぜですか? 教育効果はあるのですか?(埼玉・一読者)

〈答え〉 昔と今では、教室の雰囲気はだいぶちがいます。突発的にキレる、立ち歩くなど困難をかかえる子どもも少なくありません。また塾通いの有無で「学力」差もひろがっています。これらは子どもの責任というより、大人社会がつくりだしたものです。こうしたなかで、教員が子ども一人ひとりと丁寧に接することができる少人数学級は切実な願いとなっています。

 すでに少人数学級にした地方では、効果がはっきりあらわれています。たとえば鳥取県(小一・二年と中一年の一部で30人学級)では、小学校では、学級担任の96%、保護者の81%が、少人数学級を「大変よい・よい」と答えています。教員からは、「子どもの活躍する場面が増えた。学習の理解度が把握しやすく、理解不十分な子により多く支援をすることができた」、保護者からは、「心の安定、落ち着きが感じられる。私語がなくなった」などの感想が寄せられています。

 少人数学級の教育効果は、世界でも日本でも認められています。

 アメリカの研究で有名なのは、「グラス・スミス曲線」と呼ばれる、学級規模が小さくなるに従って、学習の到達度、情緒の安定、教員の満足度が高くなるという調査結果です。

 日本教育学会の「学校・学級の編制に関する研究委員会」の調査研究(1999年)では、たとえば中学校の数学では「生徒一人当たりの発言回数が少ない」は「36人以上学級」で81・7%ですが、「15人以下学級」は28・4%にへります。生活面でも、「落ち着きのない生徒が多い」とこたえた教員は、「15人以下」学級23・1%にたいし、「36人以上」学級は49・2%です。調査にあたった学者は「学級規模25人前後を境に教育効果は大きく変わる。学級定員の標準は20人程度とすべき」と述べています。(森)

 〔2004・9・23(木)〕

(出所:日本共産党HP 2004年9月23日(木)「しんぶん赤旗」)
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