うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

ソーシャル・ネットワーク

2011年01月18日 | 日記
 世界でもっとも大きいSNSである「facebook」。
 若き天才がこの画期的なサービスを生み出すドラマを映画化した実話ものが本作ですが、こういう映画を観ると「日本でこれを作るとしたらどうだろう?」とつい考えてしまいます。

 SNSということで言えば「mixi」でしょうが、ストーリーで言えば「2ちゃんねる」かもしれませんね~。タイトルは私だったら「2ちゃんねるを創った男」か「2CH」あたりが候補かな。


 さて、そんな本作、ストーリーは巨額の価値を生むサービスを考え出した天才が、最初はイケイケだったのに、次第に人間関係がもつれはじめ、訴訟を起こされれるというあらすじだけで言えば特に新鮮味のない内容ですが、主人公のキャラクターが魅力的なのがいいですね。
 ”魅力的”とは書きましたが正直言ってイヤな奴です。根は悪い奴じゃないんだろうなぁと思いますが友達にはしたくないタイプ。
 そこが逆にストーリーをお涙頂戴にせず、面白くしているところだと思いました。

Social Network
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トロン レガシー

2011年01月17日 | 日記
 かつてのSFの傑作を最新のCG、3D映像でよみがえらせる!!
 ということで去年の夏から予告が流れていた本作の公開を首を長くしていた私ですが、鑑賞後はなんとなく「…う~ん…」と考えるところもありの作品でしたね~。


 気になるのはその世界観。
 すべてが人工的に作られたコンピュータの世界という設定で前作はその独特の映像と相まってとても刺激的だったのですが、本作ではなんだかその上っ面だけをなぞっているというか、もっといろいろと練った方がよかったのにな、とか思いました。
 まずすべてがプログラミングされた世界なのになんで夜空や山道みたいなのがあるのか?という疑問がわきました。かつては技術的な関係で真っ暗な背景だったのでしょうが、逆にそれが「余計なものは全部描かれていない」というかっこよさでもありました。なのに…
 本作では真っ暗なのはあくまでも太陽がないから、みたいな設定なのか星のない夜空のような感じ。
 バイクのタイヤからは煙(湯気?)のようなものも出るし。

 
 かつて「マトリックス」でこの世界が仮想現実だと知らされたネオに格闘技を教えるモーフィアスが「息が切れているが現実か?」というようなことを言ったのを思い出します。
 そこでネオも仮想現実の中で息が切れるのはあくまで「息が切れると自分が思い込んでいるだけ」だと気づくわけですが、本作ではすべてがプログラムによって作られた現実とはまったく違う価値観の世界、という設定なのに、それとは逆にあらゆるものが現実世界に依存しているように見えてしまっています。

 キツめに言えば本作は「マトリックス」や前作の「トロン」を考えた人に比べるとSF的なセンスがないということが露呈してしまっているわけです。
 けっこう期待していただけにちょっと残念。キャストや音楽を再起用したり、映像を豪華にそして3Dにしたからといって純粋に楽しめるというわけではない、といういい教訓になったように思います。
 最近この手の”失敗リメイク”みたいなの多いですけどね、「タイタンの戦い」とか・・・・。


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アンストッパブル

2011年01月07日 | 日記
 映画「アンストッパブル」を観てきました!

 デンゼル・ワシントン主演、トニー・スコット監督作品。
 実際にあった事件を基にしているらしいです。

 人為的なミスから暴走を始めた貨物列車を止めるべくベテラン機関士と新人機関士のコンビが奮闘するサスペンスアクション。

 同じ監督・主演コンビの「サブウェイ123」よりスマートという評判だったのですが、実際見てみるとなるほど映画的なケレン味は抑えられていて(「サブウェイ」ではジョン・トラボルタがそれを担当していた)「サブウェイ~」とは違った味わいが楽しめました。

 主人公の二人が暴走列車を止めるために動きだすのがけっこう(映画の)時間が経ってからというのもなかなかいいです。
 あとネッドという溶接主任?のおじさん。
 日本人のおじさんではああいう気楽にやっているようなちゃんとやっているような、不思議な雰囲気をもった人ってなかなかいないですからね~。


 ともかく誇りをもった男の生き様みたいな映画でとても楽しめました。満足。
 最後すべて丸く収まるみたいなのはいかにも映画的でご愛嬌といったところでしょうか。


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