ビューティフル・マインド

　ふと観たくなってレンタルしてきました。ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー共演のヒューマンドラマ。２００１年の作品。

　観賞状況：ＤＶＤ、字幕


　”ゲーム理論”を発見した天才数学者が統合失調症を発症し幻覚に悩まされることになるが妻の献身的な協力により少しずつ回復へと向かうという感動モノドラマ。


　夫婦愛みたいなものがメインで宣伝されたし実際映画はそういう風に作られています。なにしろ実在の人物を扱っていながら、彼に男性の愛人がいたせいで妻（ジェニファー・コネリーがやっていた役）と離婚していることとかはあえて無視してません。まぁ当たり前か。

　しかし本作の見どころはやっぱり主人公が”政府に雑誌に紛れ込んだ敵国の暗号を解読する仕事を極秘に依頼されている”というところでしょう。その妄想の象徴というべき存在がエージェントのパーチャー（エド・ハリス）でしょう。まるっきりメン・イン・ブラック風でカッコイイ。主人公が膨大な雑誌の切り抜きを部屋中に張り巡らせているシーンは圧巻。ナッシュが妄想の世界に取り込まれているのがひと目でわかるいいシーンですね。
　そして主人公が自分の見ているものを幻覚だと認めるシーンが、ナッシュが論理的な答えとしてそこに辿りつくっていう展開なのも胸が熱くなります。


　ということで、
　家族愛、夫婦愛を描いたドラマとしてよりも、リアルに妄想に取り込まれた男の主観で観る世界がとても好きな映画です。

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