うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

BATTLESHIP / バトルシップ

2012年04月17日 | 日記
 「マイティ・ソー」の時は添え物的な扱いで少々残念でしたが、本作では頑張ってましたね~浅野忠信。海外でもファンが増えたんじゃないでしょうか。

 ということで観てまいりました、ユニバーサル100周年記念作品「バトルシップ」。

 宇宙から悪い宇宙人の戦艦が落ちてきて合同演習中の日米海軍が戦うという内容のSFアクション映画。


 もっと何も考えずに観るお気楽映画かと思いきや、テーブルゲーム「バトルップ」を原案にしているせいか意外に硬派で知略に富んだ戦略で圧倒的武力の宇宙人戦艦と戦うという映画でした。
 まず宇宙人の戦艦がすごくて地球人の兵器では到底叶わない、というところからスタートするので、頭を使わないと勝てないという設定が良かったですね。
 中盤初めて敵に一矢報いるというシーンがあるんですが(リアーナが敵宇宙人を”吹っ飛ばす”シーン)そこからが地球人の反撃が始まった!って感じでやっぱりハラハラドキドキして楽しい。
 何をやってもうまく行かないハンパな男である主人公とバディとなる大和魂の男・浅野忠信のコンビが見ていてステキでした。
 あとラストに登場する戦艦ミズーリ!ちょっと笑えるんですがそれでも胸にジーンときますね。やっぱり空母よりこういう映画では大艦巨砲主義の方が映えるよね!(大艦巨砲主義とは、20世紀前半に世界の海軍で主流だった砲台がたくさんついた戦艦のスタイル。途中から空母にして戦闘機たくさん載せた方がいいってことになり衰退したらしいです)

 正直、ヤマト実写版はこういうスタイルの映画を目指した方がよかったんだろうなぁって思います。変にロマンとかを強調した結果、失笑続出の恥ずかしい映画になっちゃったわけだし。
 あ、ちなみに現在発売しているTVブロスにミリタリー大好き押井守が本作について兵器好きからの視点で語っていますのでお好きな方はそちらも立ち読みなりするとさらに楽しめるかもしれません。