おととし、雑誌『公募ガイド』を見ていたら、
「あなたの行きたいヨーロッパの旅」というのを募集していた。
200字だったか、短く簡単に書いて応募するというもので、
最優秀賞１名にユーレイルパスがペアでもらえ、
あとは鉄道グッズがもらえると書いてあった。
１名なので、ユーレイルパスはまず無理、
まぁよくて、鉄道グッズがもらえるかな？
でも、鉄道グッズってなんだろう？
ユーレイルパスしかもらえないんじゃ、
航空券とかホテル代とか自腹なら、
応募する人は少ないのかもね、と思いながら、メールで応募した。
その少し前に読んだ
『世界・わが心の旅 トランシルヴァニア 吸血鬼幻想』という本に
影響されてだと思うけど、
吸血鬼に会いに、ルーマニアのトランシルヴァニア地方へ行きたいです。
あと、ギリシャのエーゲ海にもあこがれているので行きたいです、と
たしか書いた。
その時、ユーレイルパスのことは、よくは知らなかった。
発表は12月となっていた気がする。
翌年（去年）２月に、連絡があった。
応募が予想以上に多くて選考に時間がかかってしまい、
最優秀１名の予定を、５名に増やしたと。
そして、わたしにもユーレイルパスがもらえることになった。
その後、目録が送られてきて、期限は2007年の12月末となっていた。
去年、３月に就職した。
募集を見て、履歴書を送ったのは前年の12月。
もらえるユーレイルパスは、グローバルでフレキシータイプで、
２ヶ月のうち15日間、17ヶ国（今年から18ヶ国）の鉄道に
乗れるというというもの。（列車によっては割引価格になるだけとか）
会社の年間予定表を見て、年末に、25日から28日の４日有給を
取れば16日間旅行に行けると、予定を立てていた。
16日もあるから、パリで１週間アパートを借りようと、
ネットで、この部屋がいいなぁとかいろいろ見たりしていた。
せっかく17ヶ国行けるから、西のポルトガルから入って、
ちょっとずつ東へ移動しようとか思っていた。
入社する時、
「休みは前もって言ってもらえれば取れます。何か予定があれば、
言って下さい」と言われ、あまりにも先なので言わなかったけど、
有給が取れないなんて思ってもみなかったよ。
「（子どもの）入学式や卒業式は、みんな重なってしまうので
困ります」と言っていたけど、休みは冠婚葬祭でしか取れないと
いう意味だったらしい。
（それも、葬式しか許されないみたい。子どもの結婚式にハワイへ
行きたいという人が、行けなかったと聞いたので。）
まぁ、やめるにはちょっと惜しい職場だけど、やめて行こうと
決めた。
航空券を予約した後、その航空券にちょっとプラスした値段の
パックツアーを見つけて、航空券はキャンセルして、その
スペインツアーを申し込んだ。
ユーレイルパスは、発行されてから６ヶ月以内に使用すれば
いいので、年末の期限までに発行だけしてもらって、もっと
暖かくなって気候のいい時に旅行しようと思った。
一緒に入社した人が、
「（会社）辞めるの、もったいないから。
年末の航空券高くても、仕事を続けてれば回収できるから。
（わたしの分の仕事を）私が、やってあげるから（旅行に行きな）」と、
言ってくれてたが、
会社に辞めますと言って、そうするつもりだった。
が、「辞めるって言ってたけど……」と、切り出されて、
代わりの人も募集してないとか言われて、
「じゃあ、辞めるのは延ばします。
15日も休みが取れるのが年末くらいしかないと思って。
もっと気候のいい時に旅行に行きたいです」と、
スペイン旅行はキャンセルした。
が、買ったユーレイルパスは発行されてから６ヶ月以内に
使えばいいのに
「期限の12月末までに旅行を始めてください」と連絡が来た。
もっと前に、ユーレイルパスだけもらっといて、安い航空券が
手に入った時に旅行に出ようと思って、
「バリデイドは自分でします」と申し込んだら、
「今回お送りするユーレイルパスは、ナントカタイプ（名前、忘れました）
というもので、バリデイションしたものになりますので、
旅行の予定が決まってから、連絡ください」と、返事が来た。
で、結局、仕事は辞めないことになって、
12月27日から１月７日まで、ヨーロッパ旅行に行ってきた。
一緒に入社した人に
「課長に、有給を取らせてもらえないと、労働管理局（？）に
訴えると言ってはどうか」と言われたけど、笑いながら
「いや、そこまでしたいとは思わない……」と、答えた。
正確に書くと、有給は取れるが、取れる日が決まっていて、
自分の休みたい日には休めない。
12月27日の分の仕事は、半分、一緒に入社した人にお願いした。
28日は、有給を取ってもいい日で、１月７日は、昼に帰国して、
それから仕事した。
27日に仕事を終えて、タクシーで駅に向かい、停車していた
空港行きの電車に乗った。
あれ、動かない……なんで？
先の駅で人身事故があり、警察の現場検証が終わるまで
立ち入ることはできませんと、アナウンスがあった。
へっ？
反対車線の電車は動き始めたということで、もうまもなく
動きますと言っていたけど。
まもなくって？
バスで空港に向かおうかと、反対行きの電車に乗った。
もう、旅行には行けないかも……と思ったけど、間に合った。
買った航空券は、往復とも乗継で北京に一泊した。
ヨーロッパで乗り継ぐ、その日の夕方に着くものもあったけど、
それはたしか28日発だったし、１人10万円ちがった。
北京を見るのも、いいかなぁ～と思って。
なので、15日間のユーレイルパスは、まだあまっている。
使わないのはもったいないかなぁと、１月末に４日の休みが
取れるので、４日半で行けないかな～と思ったり。
フランスもスペインも行ってないし。行きたい。でもな……。
自分で占ったら、行け！ と、出た。でもなぁ……。
前世をみてもらって、
「前世は○○人だったので、○○へ行くとよいことが
ありますよ」とか、言ってもらえないかなぁと
予約の電話を入れた。
まぁ、そんなことは言ってもらえなくても別にかまわないと
思いながら。
２年前に電話をした時は、予約でいっぱいなのかしら？
予約は取れるかな？ と思いながら、２ヶ月くらい先の日を
希望したら、数日前でだいじょうぶですから、日が近くなってから
また電話してくださいと言われた。
そして、それっきりになってしまっていた。
で、数日先の予約をしたいと言ったら、
「予約は、来年以降になります」と返ってきた。
へ？？？
で、やりとりしたのだけど、結論は、今後、もうここのグッズを
買うこともないし、２冊出ている本は１冊は読んだけど、
もう１冊も読むことはないし、ここの人に前世を見てもらう
こともない。今後、関わることは一切ない。
まあ、わたしには必要なかったか、縁がなかったんでしょう。
（魔法の杖に、
「三輪さんか江原さんに、前世をみてもらえるでしょうか？」って
聞いたら、
「もう少していねいに考えれば、答えは出るはずです」と、出た。
う～ん、芸能人でも文化人でもないし、自殺や事故死した家族も
いないから、まぁ、無理だろう……。）
交通費とカウンセリング料を無駄にしなくてよかったな。
お金はもっと、有意義なことに使おう。（旅行に？）
ルーマニアには、たどり着かなかった。
ルーマニアは寒そうだな……。寒いのはイヤだな。
イタリアのシチリア島は、暖かかった。
フェリーに、列車ごと入っていくと本で読んだけど、
想像できなかったので、乗ってみた。
その後、フィレンツェからあったかそうな南フランスに行こうかな、
一応、ルーマニアを目指して、ウィーンへ行こうかな、と迷って
ウィーンへ。
ウィーンでは、雪がちらついていた。
ウィーンからブダペストへ向かい、列車を降りようとし、
かばんが一つなくなっているのに気がついた。
貴重品は入ってなかったけど、カメラが入っていた。
「あの２人がおかしかったよね」
「うん、たぶん、あの２人だよね」
すっかり油断していた。
携帯でも、少し写真を撮った。
イタリアのホテルではスイートに２泊した。（二つ星だけど。）
画像は、そのお部屋の天井。
帰ってきて、年末、中部国際空港は雪や風で欠航した便があったと
聞いて、行けてよかったなと思った。
