プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ 吉屋信子「続 徳川の夫人たち」

2019年01月31日 | ◇読んだ本の感想。
面白かった「徳川の夫人たち」の続編。

とは言っても、前回主人公だったお万の方は(まだ生きててちらっと出てくるけれども)背景に退き、
次の主人公は、まず綱吉時代の大奥の取締役、右衛門佐。
この人はお手は付かずに、大奥を束ねて運営した賢女、美女――として描かれている。
だた、吉屋信子は、お万の方は心から入れあげて謳いあげているけれども、
右衛門佐の描き方は、誉めそやしてはいるが2段階ほどトーンが下がる。
面白かったけどね。

前半が右衛門佐の話で、後半になると綱吉が崩御し、あとは代々の将軍の御台所や側室、
侍女たちをちょっとずつ大勢、取り上げていく形になる。
これはこれで面白かったが、やっぱり正編の方の力の入れ具合とはだいぶ違うと感じる。
しかし吉屋信子がこれを書くにあたってはだいぶ勉強したらしく、
その勉強の成果を披露してくれて、そういう小知識的なところが面白い。


1冊の後半、順々に書いていって、一応篤姫、和宮まで行くんだよね。
とはいえ、篤姫、和宮に割く紙数も30ページ程度なのでほんとにアウトライン程度。
篤姫や和宮あたりをがっつり書きたくはならなかったかね?
まあでも、これを新聞連載していたのは著者70歳を過ぎている時点なので、
改めて書きたくても体力的にままならなかったのかもしれない。

わたしは篤姫なんかは、大河ドラマで主人公になってからようやく知ったので、
おそらく歴史好きの人たちの間でも、そこまで有名ではなかったかも。
1970年辺りに篤姫とか和宮を取り上げていたら、つまらない誉め言葉だけれども
「先見の明があった」ということになるかもね。
ただ吉屋信子は政治がらみはおそらく書けなかった人だと思うので、
幕末の風雲急を告げる時代を上手に描きながら2人の女性を書くのは無理だったかも。

「篤姫」の大河ドラマの原作は宮尾登美子だったそうだけど、
わたしは宮尾登美子は「クレオパトラ」で激しく幻滅して以来、信用してないんだよね。
それともあれは、エジプトだったから失敗したのか。


吉屋信子はあとは「源氏物語」。



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< オスマン帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~ 1話~8話 >

2019年01月28日 | ドラマ。
今のところ第8回まで見終わった。これ、面白いですよ、皆さん!

タイトルがタイトルだけに、もっとドロドロのぐちゃぐちゃを想像していて、
全然受け付けないかもしれない、と思っていた。
日本の大奥物には食指が動かない。多分似たようなもんだろうと予想したが、
トルコ制作のテレビドラマなんて、もう一生見る機会がないだろう。
ともかく見聞を広めようとして見てみた。

そしたら、第1回はそこまでではなかったんだけど、2回目以降はけっこう後を引いて。
5回~8回かな?は1日で見ました。

スレイマン大帝の後宮でのお話です。ヒュッレムが奴隷からのし上がっていく話。
スレイマン大帝って、塩野七生の「コンスタンティノープルの陥落」で、
「あの街を下さい」の名セリフを言った人かなーと思ったが、それはメフメト2世で、
同じ塩野七生でも「ロードス島攻防記」の方でした。
そして私事だが、……「ロードス島攻防記」は蔵書なのだが、その場所を探すのにだいぶかかった。
自分の本棚さえ記憶にないとは……。忸怩たるものを感じる。


第8回の時点までは、そこまでグチャグチャではないんだよね。
後宮で嫉妬が渦巻いているけど、あんまりいやらしさがないというか。
大部分のキャラクターは意地悪一方とかいうことはなく、十分に計算高く、理性的にふるまっている。
唯一、嫉妬のあまりバカっぽい行動をするのが王妃マヒデブランなんだけど、
この女優がきれいで賢そうに見えるので、やってることはバカバカバカ、という感じなんだけど
そこまで見てて辛くない。

ヒュッレムもそういう境遇なら野望を持っても仕方ないよなあ、と思うし、
マヒデブランも(もう少しお利巧に立ち回れるとは思うが)、寵愛を失いかけたらこんなもんだろう。
皇太后はいい感じに権力があり、パワーバランスも心掛けているし、
女官長や宦官長なんかの板挟みも現実感あるし、いい脚本だなあと思う。

まあドロドロになるのはこれからみたいです。スレイマンがハンガリー遠征で不在になるので、
そこで女たちの戦いが開始される模様。

美女ぞろい。男性たちは美男という感じはあまりないが、スレイマン役の人と
イブラヒム役の人は魅力的です。あとはおっさん。
あ、スレイマンの息子役の子供が可愛い。

すごく人数が多くて、アラビア名なんて馴染みがないのでなかなか名前が覚えられないが、
毎回名前と立場を字幕で出してくれるので有難い。見やすいです。



そして、普段馴染みのない中東歴史ものだけに、衣装とセットが見られるのが嬉しい。
イスタンブール、トプカピ宮殿には行ってみたいが行ったことがない。
意外に、スルタンの寝室も執務室も会議室も、こじんまりしてるよね?
多分それなりに考証はしていると思うので(前にトプカピ宮殿のドキュメンタリーを見た時も、
意外に部屋が小さいと思った)、その辺あまり嘘はないだろう。
西ヨーロッパの宮殿の一部屋のバカでかさと比べてヒューマンサイズ。

宝石や衣装も目に楽しいです。

今後が楽しみ。
だがこれ、シーズン4まであって、1話が現地だと90分だそうだから……
現在わたしはBS日テレで見ているが、1話を45分分割にしているそうなのね。
なのできっちり最後まで日テレが放送してくれれば、……全部で280回みなきゃいけないかも。
週に勤勉に3話ずつ見るとして、……2年ですかね。
そこまで付き合えるかどうかは自信がない。







そして記事をあげるこの時点で、24話まで見終わっております。
8話までよりはドロドロさがアップしたけど、アホくさいドロドロさではないのでいいですよ。
美女揃いの女優さんたちの中で、どっちかというと個性的な顔立ちなのだが(十分美人だけど)
ニギャール女官長が自分でも謎なほどお気に入り。
優しいのか冷たいのかわからんところとか、眉毛の上げ方とか、たまらんー。


そして、48話で一度放映が終わったんだよね。
ああ、さすがに視聴率が……と思ったのだが、間にロシア女帝エカテリーナのドラマをはさんで
無事シーズン2が始まりました。

エカテリーナのドラマも見たかったのが、気づいた時には3話くらいまで終わっていた。
くー、悔しい。






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◇ 鹿島 茂「ワル姫さまの系譜学」

2019年01月25日 | ◇読んだ本の感想。
なんか相当にまどろっこしい書き方をしていると思ったら、女性誌の連載ですか。
ここまで柔らかいのも書くんだね。
でも面白かったです。今まで名前だけはちょこちょこ出て来てた女性たちを、
一人頭15ページくらいにせよ、ある程度まとまったかたちで読めたのは重畳。
まあ記憶できるかどうかは定かではないが。

30回の連載で、基本的には1回につき1人について書いてるんだけど、
カトリーヌ・ド・メディシスだけ例外的に4回。
彼女本人も色々あったのだろうが、この時代は混乱期で、他の登場人物も色々な動きをするから、
それで紙数を食ったということだろう。
しかしフランスはアンリとマリーがいっぱいいて閉口しますね。

二十数名のうち、名前に記憶があるのは半分くらいかなあ。
今回読んで記憶に残っているのは、ガブリエレ・デストレ。
絵でしか知らないから、謎めいていて浮世離れした女性を想像していたところ、
実際には普通のワル姫さまだったと。

アンヌ・ドートリッシュは「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」という映画での
幼い純愛夫婦の印象しかないので、これを読んで「アンヌよ、お前もか……」と幻滅を感じた。
ニノン・ド・ランクロが79歳で男を手玉に取ったと書いてあって、
その生涯現役ぶりがすごいと思った。


ところで、この本にはこれでもかとばかり“絶世の美女”が出て来るんだけど、
絶世の美女って……例えば誰?
写真が残っているような人で絶世の美女っつったら誰ですか。
わたしはモナコ・グレース王妃しか思い浮かばない。
そして日本人で絶世の美女と言った時に思い浮かぶ人が全然いない。

この際写真じゃなくてもいい。肖像画でも。
しかし日本の美女は……小野小町とか衣通姫とか、そこまで遡らなくてもお市の方とか、
色々いるんだろうけど、日本画の肖像画って写実じゃないのよね。
お市の方の肖像画をある程度信用するとしても、あれを見て「わあ……美人」とはなかなかならん。
最近知った人で、陸奥宗光夫人亮子は美人だと思いましたがね。天海祐希と似てませんか。
ただ絶世かというと……

まあ日本的な美の基準はあくまで野の花、月の風情で、
目鼻立ちくっきりはっきり系統の“絶世の”とか“世紀の”とかは付きにくいのかもしれませんね。


面白い本でした。軽いヨーロッパ史としてお薦め。


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< 今日から俺は!! >

2019年01月22日 | ドラマ。
1月半ばの段階でようやく見終わった。わりと勤勉に見た。
面白かったです。

しかしオープニングを見て衝撃を受けた。
超マジメでツッパリのツの要素もなかったわたしが、あのオープニングにこれだけ心安らぐのはなぜ。
若い頃の刷りこみってコワイ。あれはノリは米米クラブですかね。

そして、あのアクションシーンってどうやって撮ってるの?
殺陣はまあ、相当練習をしたらそんなに被害がない方法もとれるだろうけど、
あれはこぶしがどう見ても当たってるように見えるし、
角材も殴ってるように見えるし、たとえ背中に鉄板を入れてたって衝撃がすごいと思うし……
スロー再生のところもそんなになかったじゃないですか。

理子が突き飛ばされたりするところだって、あんなに勢いよく突き飛ばされたら
相当痛いと思いますよ。
ジャッキー・チェンじゃないんだから、そこまで危険な撮影をするとは思えないんだけど。
スピードも速いしさー。
何かトリックで撮ってるのだろうか。でもそれはそれでものすごく事前の練習が必要な気がするし。
気になって気になって。

まあ相変わらず福田雄一の話はおバカで面白かったです。
ユルいコメディを撮らせたら現代日本で右に出る者はいないでしょう。
ヨシヒコも続きを撮ってくれないだろうか。


主演の賀来賢人は「スーパーサラリーマン左江内氏」のコッテリ演技が印象に残っている。
あっ、そうか。「泣くな、はらちゃん」のマキヒロもか!今となっては印象違うけどなあ。
あれは大変好きなドラマだった。
実は今回は、個性的な役柄の人が多かったせいで、主役としてはわずかに地味かなと
思いながら見ていたが、それはそれでいいバランスだったかもしれない。
役柄的には伊藤健太郎が美味しかったかもね。漢!!って感じで。今後注目。

けっこうな人数が出て来たわりには、みんなキャラが立っていて面白かった。
目立っていたという意味では今井が一番でしょうな……。太賀。これが初見。
……と思ったら、ええっ!「植物男子ベランダー」の息子役か!全然気づかなかった!
だって体のラインが全然ちがうじゃん!

直の字が高校生役か。あの情けない顔が活きていた。(褒めてます)
サトシがかっこよかったなあ。うげ。EXILEか。でも出演作品を見るとちゃんと俳優のようだ。
超にくったらしかった相良は、あんなににくったらしかったんだからいい俳優だったんだね。

橋本環奈も相変わらず振り切れ。
若月佑美なる人も、経歴からすれば大健闘だったのではないかと思います。
清野菜名はアクション出身か。聖子ちゃんカットが似合いましたね。
初だと思ったが「TOO YOUNG TO DIE」で見てるようだ。
しかしアレに出ててもメイクでわからんだろうが……

そして相変わらずの佐藤二朗とムロツヨシ。
お前らのアドリブで尺をだいぶ取ってるよ。他の出演者が笑いをこらえてるところが好き。
そこまで福田雄一は狙ってるんだろうな。

意外な顔ぶれで、そして大変面白かったのが吉田鋼太郎。と瀬奈じゅん。
これはいい夫婦役でしたねえ。大好き。
佐藤二朗との三人のシーンで「声がでかすぎる!あーなーたーたーちーは舞台俳優ですか!」と
メタな台詞があって面白かった。
放送ではその声のでかさはそこまでわからないわけだが、吉田鋼太郎は別して声がでかいと思うよ。


20年前に連載されていた漫画を原作にしたドラマだったが、
今回ドラマ化されたことで人気が出て、漫画の再連載開始が決まったんだってね。
復刊までならたまにある話かと思うが、再連載とは珍しい。
まあまあ、いいことですよ。

面白かった。次の福田雄一作品にも期待。



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◇ 梨木香歩「海うそ」

2019年01月19日 | ◇読んだ本の感想。
とっても民俗学的な小説。
なんというか、小説にするより、実際に民俗学のレポートとして出版した方が
はかがいくんじゃないかというような内容の話。

何しろ主人公がフィールドワークにやってきた(後年の)民俗学者。
その時はまだ若く、学生?研究者?戦前のこととてささやかに一人っきりで離島にやってきた。
作品中では遅島という名前。モデルは甑島じゃないかとどっかで読んだ。

内容も相当に民俗学寄り。それにロードノヴェルの雰囲気が少々足される。
早い話、こないだ「冬虫夏草」でやったことをもっと赤裸々に、現実らしくやったのが本作。

面白かったです。民俗学は嫌いではない。と思う。
ちょうどわたしも廃仏毀釈について気になっている時期で、
廃仏毀釈についての本も(多分10年後くらいに)読んでみようとリストアップしたところ。


長年それなりの関係を保ってきた筈の仏教と神道、このタイミングでどうしてここまで
迫害する/されるという関係になってしまったのか?という疑問。
西暦500年代半ば頃渡って来たとして、それはまあ渡って来た頃には色々あっただろう。
聖徳太子が戦った物部守屋の変とかね。でもその後は何とかそれぞれのスタンスを保ち、
本地垂迹説が広く認知され、大きな寺の敷地内には鎮守社が置かれた。
そんな関係で千何百年もやってきたのに、なぜここまで厳しく仏教が排斥されてしまったのか?

この本は、別にこの疑問に根本的に答えてくれるわけではないんだけどもね。
しかし多少なりとも触れたことで共時性を感じた。



もう何もない大伽藍の跡に佇み、その“無いこと”に対して主人公が衝撃を受けるシーンを読んで、
こういう感受性が近頃枯渇していると感じる。
昔は場所に反応して感じる心があった筈なのだが、やっぱりこういう部分、
齢と共にすり減ってくるんですねえ。

島には親切な老夫婦がいたり、社会的に成功した人が引退後住んでいる洋館があったり、
平家の落人集落ではないかと考えられる村に住んでいる若者と心の交流があったり、
今から考えると、RPG的な小説ともいえる。
面白かったです。こういうのもっと読みたいと思っても、同じスタイルでは書けなかろうな。


50年後、老年になった主人公は、そのかみの遅島に本土から橋がかかり、
開発されることになったというニュースを知る。
それはたまたま、自分の息子が勤める建設会社の行なう開発で、息子はその島で仕事をしていた。
主人公は50年ぶりにその島にわたり、もう何もないことを知る。

50年前にはまだ何とか形を保っていた集落は消え去り、
老夫婦は当然亡くなり、
洋館もあとかたもなく取り壊され、展望台になっており、
修験道の聖地であった山はセメント山として切り崩され、
50年前にはかろうじて口伝が残っていた伝説の跡も、もう何もない。

知らなければ。あるいは消えてしまえば、それはそれだけのもの。
消えていくことを、知らずにいることを、誰が誰を責められるのか。
こんなことはこの世界でいくらでも起こっていること。



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梨木香歩はひとまずはツブし終わり、課題図書リストの最後に回す。
なのでしばらくはお別れ。
でもこの2014年発行の本作以後、2冊くらいしか出版してないのが心配ですね。
良心的な書き手として、一定のペースで書き続けて欲しい。




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89ers、1月15日の試合。

2019年01月16日 | 仙台89ers。
完敗。実力差歴然。

あわよくば、勝てるんじゃないかと思って行ったんだよ。
応援もしっかりしようと思ってアリーナ席で見た。
……が、それでこの試合かよ!!って試合でした。

まあとにかく間抜けなターンオーバーが多かった……
特に「どこにパスしとるんじゃ!くぉらぁ!」と叫ぶパスミス。
6人目の選手が見えてるのか?と思うくらい。あれでは勝てませんよ。

一番思ったのは、外国人選手の力が違うということ。
今日はタイラーとダニーという組み合わせだったのだが、相手のクウソーとケネディを9としたら、
こっちは6か7の実力かなあ、という感じ。ということは13:18。
得点も、だいたい2:3(相手の得点がこっちの1.5倍)で推移したので、
外国人が全ての敗因ではないけれども、この部分も大きい。

うちはいつまで経ってもケミストリーというか……それが出来ないなあ。
特にオフェンスの部分で。
もう少し点を取れるような戦略を。頼むよ、桶谷さん。

シーズン1試合目とか、タイラーが自分一人で試合をしていた状態が決していいとは言えないが、
うちは点取り屋がいない感じ。
たしかにジェロームとタイラーは2桁は堅いところだが、
誰がファーストオプションということも出来ず……
全員が点を取れるように、というのを目指してるのかもしれないが、
点を取るパターンの確立も必要なんじゃないだろうか。

あと、ずーっと言ってるけど、パス回しがねえ……。
24秒のうち、ドリブルで様子を見ている時間も長いし、もっとスパスパやらなきゃだめなんじゃ
ないかと思うけど、どうですか。全然崩せないよ。
パス回しは相手を翻弄してミスマッチを生むためにやってることのはずなんだけど、
モタモタしているからミスマッチを作れない。

もっとプレイヤーとして視野を広く持たないと。
わたし自身は人生の視野がものすごく狭いタイプだが、選手には視野を広く持って欲しいぞ。


今回、褒めるところはなし!!


まああえていえば、終盤まで菅澤が元気だったことに慰められた。
3ポイントも2本決めたしね。



これで群馬とも茨城とも2ゲーム差ついちゃったよ。
この完敗がチームの実力でしかないのなら、1位を争うのは難しい。
今後成長できますか。いや、してください。

これ以上ないくらい悪い形で、来週末は名古屋戦です。名古屋強そうだよ(T_T)。
うち以外全部が強く見える(T_T)。
名古屋戦2勝したら今回の試合のことはゆるしたるねん。ガンバレ!


……ごめん。間違った。来週末が名古屋戦じゃなくて今週末。ってか明日!!
あああっ!がんばれ。超がんばれ。

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◇ エドワード・ラザファード「ロンドン 上下」

2019年01月14日 | ◇読んだ本の感想。
もう10日くらい前に読み終わっている本で、内容は大筋しか覚えてないのだが、
面白い本でした。

作りが面白い。とにかく作りの面白さ。
ロンドンという場所を、ローマ時代から始めて、時代時代の切り口で切り取った短編集。フィクション。
あれ、ローマじゃなかったかな?その前かな?

面白いのは、そのフィクション部分の登場人物が、基本的に先祖-子孫というところ。
時代が下って新たに加わる家系もあれば、同じ家から枝分かれしたけど
5世代も経つとそのことを全然知らずに他人として関わる、とかね。
家系の話として書いているわけじゃないので、話としては切れてるんだけど、
読者は、本人たちが知らないところで過去の因縁や血縁関係を知っているわけだから、
覗き見的な面白さがある。

いくつかの家系の浮沈も見て来た。
卑しい職業から身を起こして、世代を下がるに従ってそんなことを忘れて
すごく羽振りが良くなった者もいれば、
上代は貴族だったけれども、子孫は娼婦になって、また這い上がっていったものもいる。

家系をべったり書くというよりは描くのはロンドンの町そのもの。
各時代のロンドンと周辺地域の変遷。
しかし超大河小説なので(文字通り。テムズ川のほとりの話だけに。)、
ああ、この人の子孫がこんなに立派になって……というような感慨も持てます。

懐かしい地名が散見される。ああ、この地名はこういう由来があるのか!というのも楽しかった。
古名も興味深かった。
ホルボーンはこの時代にはもう使われていたんだなあ、とか、ケンジントンとか。
ロンドンには橋が一つしかなかった時代とか、ウェストエンドが開けていく様子とか、
そう、立派なギルドホールもあったね。ロンドン博物館のそばには、
それこそローマ時代の遺跡がちょっとだけ残されていたね。
なので、まあ特に読者を選ぶ作品ではないけど、ロンドンに所縁のある人の方は楽しめるだろうね。
フィクションとしては地味。その部分にはあんまり期待しない方がいい気がする。

とにかく長いけどね。
上下巻2段組で合計1100ページくらいだろう。さすがにこのサイズになると、
わたしでも持ち歩きは出来ません。家読みでもかなり時間がかかったので、ゆっくり読んで吉。

クリストファー・レンやシェイクスピアも姿を現す。
チャールズ1世や2世、エリザベス1世も。ヘンリー8世も。
基本的には庶民~小金持ちの部分の話なんだけど、ちらっと点景で出て来る有名人が美味しい。

わたしはさー、イギリスでここまで宗教的な葛藤が長く続いたとは思わなかったよ。
ヘンリー8世が強権によりイギリス国教会を立ち上げた時には、そりゃ混乱は大きかっただろうが、
大陸と比べて、イギリスの宗教的態度は総じてあっさりしている印象だった。
しかし考えてみれば、ピルグリム・ファーザーズを出した国なんだもんなあ……

イギリス人によるロンドンの歴史。
日本だったら、東京を、太田道灌時代から……いや、もっと前からが望ましいけど、
太田道灌入城くらいしか東京の出来事がわからん。
その前は武蔵野で、鎌倉時代は土豪があちこちいたくらいだろうし。
その前となると、各仏寺や神社の由来くらいしか。
武蔵国の国府は……ああ、国分寺市ですか。じゃあその辺から書き始める。
新造成った国分寺の、青年僧でも主人公にして。

ロンドンも、もう少し古代部分を読みたかった気がするなー。
4話目か5話目でもうだいぶ時代が下がっちゃうんだもんね。まあネタもそんなにないであろうが。



著者はエドワード・ラザファード。
「セーラム」とか他の作品も読んでみたいんだけど……
どうも図書館にないっぽい。まさかの原語読み。……いや。無理。
10分の1の分量なら何とか……。1100ページとか無理だわ。






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< 昭和元禄落語心中 >

2019年01月12日 | ドラマ。
このタイトルでどういう話になるのか、見てみるまでさっぱりわからなかった。
見終わった後もすっきりわかっているとは言えない。ちょっと複雑。
ま、とりあえず、戦前戦後の落語界を舞台にした物語です。

全10話。1話目、既に押しも押されもせぬ噺家になっている岡田将生(八代目八雲)の所に、
刑務所帰りのヤクザが入門を懇願する。普段弟子を取ったりはしない岡田将生だが、
例外的にそのヤクザ(のちの与太郎)の入門を認め、家に同居させる。

その後は5回かな、回想として若い頃の八雲とその相弟子である助六の因縁が語られる。
……わたしは「いつになったら心中の話になるんだろう?」と思っていたよ。
だってあれは全然心中じゃないじゃない?映された部分は、あれは純然なる事故だもの。
前から、死の部分は相当謎めかして予告していたのに、実際はあれかあ。という感があった。
回想が全体の半分ってのは長かったね。

全部見終わって思うが、回想が5回、それ以降は1話からの続きなんだけど、
時間的には何年か後の話として始まるから(そして終盤はさらに八雲の晩年まで)、
ちょっと時間配分的に落ち着かない気がした。
回想部分に比べて、リアルタイム部分が少し弱かった。
なんだったら回想部分8話にして頭と尻尾をつける、という話でも良かった気がする。

何しろ小夏の子の父親が語られない……。
そこを語らなければ片手落ちというか両手落ちというか。
どうしたかったんだろう。あの人しかいないのに、少なくともドラマでは
そういうわけではなかったですよね。そこがないと現代パートの意味が半減すると思うが。


役者たちは人に合っていたし、がんばっていた。
何しろね。落語ですから。落語という芸の道に尽くし、取りつかれた人間の話なんですから、
生半可なことではそう見えないんですよ。
前にも「しゃべれどもしゃべれども」か何かで書いたことがあるけれども、
落語って劇中劇の中でも最難関ですよ。

声・動作・表情が一体となっているものだから吹き替えも不可能。
スローモーションも不可能。エフェクトをかけたからといってどうなるもんでもないし、
何しろ「笑い」だから、素人にも判別用意。玄人にしかわからない良さは存在しない。

今回はがんばってました!
まあぎりぎりのところを言ってしまえば、役者による落語であるのは変えられないのだが、
その中の最上クラスである。
逃げなかったもんね。岡田将生も山崎育三郎も。けっこうな回数演じて、演目数もけっこうあった。
頭から終わりまで全部覚えたわけじゃなかったかもしれないが、その努力には頭が下がりました。

岡田将生は素直なイケメン俳優ってだけかと思っていたのに、今回は難しい役をやりましたね。
落語。で名人。で狷介な人柄。
成功していた。だいぶ段階が上がったでしょう。横並びのイケメン俳優の中で一歩リードしたと思った。

山崎育三郎はあまり見たことがない人で、プリンスキャラだと思っていたが、
今回はむさくるしい役でした。へー、こんな役もやるんだ。
大政絢はすごく雰囲気に合っていた。最初のミステリアスな美女ぶりは魅力的だった。

成海璃子。……あれじゃぐれるよなあ。最終的には幸せになれるとはいえ、
長い間不幸な人生を送ったといっていいかもしれない。
まあ、救いは与太郎ですな。
性格的には与太郎の明るさが、ともすれば崩壊しそうになる人間関係をなんとか生き永らえさせ、
次には信太郎が存在として全員を家族として結びつける。


疑問は少々ありつつ、全10話、見て良かったドラマでした。
2話目くらいは辛気臭くて止めようかと思ったんだけどね。
辛気臭いのは最後までそのままだったんだけど、見てて良かった。
でも本来はきっと、もっと複雑な内容を持つ原作だったんだろうな。
おそらくドラマはそれを換骨奪胎した。そんな気がする。


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◇ 吉屋信子「徳川の夫人たち 上下」

2019年01月09日 | ◇読んだ本の感想。
田辺聖子さんが「ゆめはるか吉屋信子」で、この作品のあらすじを相当細かく書いていた。
なので再読しているような気がなきにしもあらず。
面白かったですが。

少女の頃から得度を希望して尼寺暮らしをしていた貴族の娘が、
ようやく比丘尼になって次代の院主に選ばれ、就任挨拶に徳川家光のところに行ったら、
何と一目ぼれをされてしまい、還俗、大奥入りをさせられるという話。
こういう要約をするとフィクションのようだが実話。

慶光院新院主→側室としてお万の方→家光逝去に伴って永光院。
知的で玲瓏玉のごとき人格の美女、として書いてある。
いや、そんな人おらんやろ~~~というレベル。ちょっとの瑕もない。ここまではやりすぎな気が。

まあお万の方は光り輝くアイドルとして書いていいとして、
家光がかなり良く書いてあって意外。
家光ってイメージいいですか?わたしはあんまりだなあ。
でもよく考えてみると、家光が出て来る小説はあんまり読んだことがないかもね。
伊達政宗の小説を読んで、幼少の家光が「仙台の爺」と懐いたとかしか。←このエピソードは好き。

ここに出て来るエピソードはどの程度史料から持ってきてるのかね。
交わした言葉とかはさすがに想像だろうが。
ちょっと和宮と被ると思ったりした。

ものすごく嫌な人も出てこなかったしね。百鬼夜行の大奥を舞台にした話なので、
それはそれはぐちゃぐちゃどろどろな話になるかと思いきや、
ちょっとした敵役の春日局も、他の側室たちとの関係も、そんなに泥沼にはまらずに。
家光の正室、中之丸様との関係は微笑ましいしね。まあ中之丸様が徹頭徹尾引き立て役だけどね。
ちょっとキレイごとだよなあ、と全体的には思うんだけど、
そのくせ家光が死ぬ場面とか、地下鉄でボロボロ泣いてました。ご迷惑な話でした。

「徳川の夫人たち」続編もあるんだよね。主人公代わって別な人だけども。
それもまた読んでみる予定。





















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89ers、1月5日の試合。

2019年01月06日 | 仙台89ers。
明けましておめでとうございます。と、思わず言いたくなる白星発進。
しかも完勝でした。近年ここまでの完勝は見たことがない、というほどの完勝。

でも正直相手が弱かったよ……。相手のシュート成功率のひどさは、うちを見ているみたいだった。
みんな入らない。外国人も入らない。フリースローも入らない。
敵が見ていて気の毒になるくらいだから、応援しているチームならどれほど胃が痛いことかと……
お察し申し上げます。うちも去年まで、ツライ状況が続いたからね。


完勝なので、いいことづくめかというとそうでもない。
1Qの28-9で試合は決まったかな、というところではあったが、
2Q以降14点、15点で、結果としてトータル71点はだいぶ低い。
後半は集中力が切れていたもんね。見てるこっちの集中力も切れていたが。

ダブルスコアっていうのもちょっとプロの試合としてはどうかと思うし、
4Q辺りなら強い方が多少手を抜くのはお約束っぽいが、2Qからこんな得点ではちょっと……。
次節以降、崩れてしまわないかと心配。


まあでも今回は、ダメだしは以上で止めておこう。

今日のスタメンはいつもとだいぶ変わって、新号、澤邉、アベジ、ダニー、タイラー。
タイラー久々の登録で嬉しかった。ここんところずっとティルマン、ダニーのペアだった。
三者三様の持ち味があるので、どのペアを選ぶかは難しいところだろうが……
わたしは外国人選手の中ではタイラーが一番好きなので、もっと見たいと思う。

新号と澤邉が出るとだいぶスピーディになると思うんだよね。
月野のボール保持の長さには不満があります、わたしは。

ディフェンスは相当うまく行ってた。どこを相手にしてもこのくらいディフェンスが効いたら
こわいもんないよなーと思うくらい。
選手全員が動いていた。ダブルチームも奏功。お疲れ様。
リバウンドも相当取れたし、カットも何本もあったし、いいアシストパスからのシュートもあった。
速攻はもう少し欲しいんだけどね。

まあ余裕を持って見られた試合でした。珍しく。久々に。

こういう試合だからこそ、宮本をもっと出して欲しかったなー。
4Qの後半5分くらいは使ってくれるもんだと思ったんだが。出て来たのは残り2分。
そしてほとんどボールに触れず、ようやく1本シュート打つことは出来たが入らず……。
宮本の得点は会場のみんなが期待していた。そんな空気があった。
今度がんばりましょう。

菅澤も3ポイント決めてたし、こないだのはまぐれじゃなかったって証明したかな。
贔屓の澤邉もけっこう活躍。実は澤邉は、シュート体勢が若干崩れてもシュートを入れられる、
歴代89ers選手で珍しい日本人選手じゃないかと思います。
今までそういう選手はほとんどいなかった……
体幹が強いんだね。筋肉ありそうだもの。肩の筋肉がぽっこりしていてかわいい。

秀岳はちょこちょこ出たけど、全然シュートに積極的ではない。あれではいかん。
あ、うちが24秒バイオレーションを連発していた。
エクストラパスも狙いすぎると逆効果だし、何度も「そこはお前がシュートだろう!」と思った。
秀岳ももっと積極的にゴールを狙って欲しいよ。

ダニーは今日の外国人には珍しくゴリゴリ行って、勝っていた感じ。
どの外国人にもあのくらい当たっていって欲しいんだけどね。
でもまあ今日はいい感じだった。こういうことを毎試合して欲しい。



そして群馬と茨城は、負けてくれないかなーと期待してバスケットライブを見てたら
どっちも勝ってしまいました……。
うちがコテンパンにやられた熊本に茨城が勝った……
ちょっとキツイなー。いやだいぶ。困った困った。



※※※※※※※※※※※※



ところで、今日のゲームスポンサーはスカイマークでした。
特筆すべき気前の良さだと思った。

先着3000名にクリアファイル。
クリアファイルなんて珍しくないけど、これはデザインが良かった。
白戸と澤邉がパイロットの制服を着て敬礼、チア2人もCAの制服を着て写っている。
ティナもちゃんと制服バージョンで載っている。
けっこう手間かけて作った、ファンが貰ってうれしいデザイン。
白戸と澤邉の制服が大きすぎるのはご愛敬。

あとはロビーで、ちっちゃい(おもちゃの)ゴールポストによるシュートチャレンジ。
成功した人には景品があって、ミニバッグみたいなものだったかな?
(わたしは失敗したので「グラウンドスタッフ」というステッカー)
会場バラマキで、ティナのパイロットバージョンのタオルハンカチをけっこうな枚数。
(友達が貰った)
仙台ー神戸空港の航空券。
(1名様なので当たるとは思わんけどね)
入口でスカイマークコラボのキットカット。
(2個もらった(^o^))

CAは少なくとも3人は来てたと思うし、社員も最低2名か3名はいたと思う。
本気でプロモーションに来た、という意気込みを感じた。盛り上げてくれた。

スカイマークはBリーグとコラボしていて、就航地パートナーになってるんだって。
チームとして名古屋のドルフィンズとアルバルク、琉球、西宮ストークス、茨城、89ersの
名があがっていた。

スカイマークのアフィが見つからなかったので、
気は心で関連会社のスカイパックツアーズのアフィを貼って置きます。







神戸空港という存在を今回初めて知ったよ。1日2往復もしているのか。

ただ、MVPタイラーに送られた賞品がキットカット1年分というのは……
選手にそんなにチョコレート食べさせられても困るんですけど。



※※※※※※※※※※※※



そして6日の試合はバスケットライブでの観戦でした。

勝つには勝ったが……やっぱり得点が物足りないなあ。
終始リードしていたとはいえ、6点から8点くらいのリードで全然安心できない。
2戦目の方が相手のディフェンスはだいぶ良かった。

6日のMVPは澤邉で、車のMINIから車……はさすがになかったが、
MINIで出しているかっこいい自転車をもらってましたよ。
5日と6日で賞品にだいぶギャップが(^^;)。


そして群馬も茨城も勝ちました……。茨城なんて熊本に前日に引き続き逆転勝利。嫉妬。
次は群馬戦です!直接対決です!
ここで勝たなきゃ未来は開けません!

がんばりましょう!



コメント
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