プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ ジョン・マクレガー「奇跡も語る人がいなければ」

2018年12月31日 | ◇読んだ本の感想。
最近海外作品を読んでは、誰が誰だかわからない!と文句を言う、ということが続いたが、
これは……いや、これも正直よくわからなかったのでした。

でもわからなかったわりには楽しく読めた。
いや、わからなかったわけではないか。30人も出て来る人々が記憶に定着しなかった。
それに尽きる。

普通の人々の(ある程度)普通の生活を、細切れに詩的に綴る。
これ、でも細切れにしたからこそ作品になったが、それぞれの登場人物の話を一章ずつ
書いて行ったら、いくら詩的な文章が魅力的だとはいえ作品にはならなかっただろうな。
作品にはなったかもしれないけど、ブッカー賞候補には。
ここんとこ、細切れ小説を続けて読んでいる気がする。

それはそれとしても、やはり文章は魅力的だった。
訳者お手柄。装丁もこの詩的な文章を魅力的にするのにあずかって力ある。
日本語訳は本作だけですかね。この人の作品ならもう何冊か読んでいいのに。

むしろこれはあとがきを読んでから読めばもう少し記憶が定着したかなあ。
わたしは基本的にあとがきは最後に読む派だが(だってあとがきだもん!)
これは最初に読んでおいた方が、誰が誰だか覚えられたかもしれない。

一人の女の子の話は、読んでで痛みを感じた。
しかし群衆としての一人にあの女の子がいることはあとがきに言われるまで気づかなかった……

タイトルはどうも、体を表している気がしない。
しかしタイトルだけを独立して評価してみるならば、これもまた名タイトルですね。
正直、本文でそのあとに続く言葉を知った後では、知る前と比べてちょっと魅力が減じる。
そして最後まで読んだ後でタイトルに戻ると肩透かし感があるなあ。
このタイトルで内容を表している気はあんまりしない。


いや、でもいい作品だったと思います。
もっとこの人の作品、翻訳されてもいいのにね。










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フィギュアスケート 全日本選手権 2018 男子。

2018年12月28日 | フィギュアスケート。
ショート。


なんでショーマが第4グループ?と思ったが、全日本って前半と後半だけ分けるだけで、
その中では抽選なんだってね。だからショーマ最初か。
おお、4回転降りた。おお、コンビも降りた。練習で足傷めたんじゃなかったのか。
相変わらず音拾うなー、ショーマは。
おわあ、久々のノーミスじゃないか。しかし山田御大に笑顔無し。怪我の心配かも。
おお、100点超えですね。

佐藤ヒロアキ。この髪型だと誰だかわからん。
うーん、4To、軸がずれたな。前より力強さは増した気がするが、ジャンプがダメだった。

田中刑事なあ。たまにはノーミスをして欲しいぞ。

中村シュウ。曲と振付が合っていてキレがあった。良かったですよ。
お、けっこう点数が高い。

さて。復活の大ちゃん。32歳か~。4年の空白を経て、一体どんな演技をするのか。
――全然ブランクを感じさせないね。相変わらず滑らかな滑り。ステップも当然のごとく良い。
正直ここまでするとは思わなかった。いいもんを見せてもらいました。

3Aちょっと崩れたけど。本田太一。滑りがだいぶスマートになったよね。
ルッツ転ばなきゃなあ。えー、19位?そんなに低かった?

友野一希。だいぶ痛そうに落ちたな。おー、全日本までジーが来てるのか。わざわざ。
コーチじゃないのに。振付師なのに。

山隈太一郎。きりっとしたいい滑りだったと思います。今後出て来るかな?

山本草太。ようやく痛々しさを感じず見られるようになってきたかな。
ここからだね。きれいだった。
でも本人としてはだいぶ不満なのかな。そんな顔をしないでくれ。やっぱり痛々しくなる。

鈴木潤。きれいな3A。お、ジャンプ全部入った。すごく良かった。



※※※※※※※※※※※※



フリー。

日野龍樹。うーん、だいぶ形の乱れが目につくぞ。
怪我で練習できなかった期間が長かったのかね。

山本草太。おお、4回転降りたぞ!いぇーい!←何者。
コンビにしたかったなあ。3A抜けたなあ。
怪我すると、とことん追い込むまで練習するの怖くなるし、そもそも出来ないだろう。
後半のコンビは良かった。ようやくここまで来た。来期は目指せ、ノーミス!

山隈太一郎。可愛いステップ踏んでたね。
ガタイがいいわりに関節が柔らかそうな珍しいタイプ。
ジュニアのわりに珍しい曲を使っている気が。
転び方が珍しかった。
……なんか総合的にあんまりいないタイプのような気がする。この人は今後も見たくなった。
GPに出るようにならないかな。
18歳というよりも、新社会人といった雰囲気ですかね(^o^)。

友野。ちとちょこまかとしたジャンプになってしまっていたな。だいぶ精度が低かった。
3Rzはきれいだった。
このくらいの演技ではやっぱり田中になっちゃうよねー。いい時の友野なら爆発力あるが。
もう一皮むけて欲しい。

田中。ここでノーミスをして欲しいところなんだよなあ……
でも3連続は、あの崩れた体勢から持ってきたのはえらかった。

ショーマ。いつもよりだいぶ慎重。それが吉と出ている。4To+2Toきれいだった。
うん、4回転がひっかかっただけだな。他は見事だった。よく集中してた。
まあ他とはレベルが違いますよ。

ふと思ったが、こういう時ユヅルはテレビ中継を見ているのだろうか。

大ちゃんはもう少し派手な衣装の方が映えるんじゃないの?
それにしてもステップは天才だな。このノリ方は誰にも真似できないだろう。
3A高かったねー。……だが後半は体力が尽きてるぞ。こら!最後!
まあショートほどの衝撃はなかった。だが4年ぶりに復帰した32歳にあっさり銀メダルを
取らせているようではダメですよ。特に田中。
フリーは若干点数出すぎた感もあるけれども。


大ちゃんが世界選手権を辞退して、出場者はユヅル、ショーマ、田中。
ユヅルはちゃんと治るかねえ。ああいう怪我が癖になっちゃうとなあ……。


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フィギュアスケート 全日本選手権 2018 女子。

2018年12月26日 | フィギュアスケート。
もう疲労困憊しているので、地上波だけでカンベンして下さい。
第1グループから見るなんてとてもとても。って、誰にカンベンして欲しいのか(^^;)。


本郷理華。うーん。やっぱり転んじゃうとなあ。うーん。この時点で8位ではなあ。

あ、三原のところぼーっとしていて見てなかった。良かった気がする。

坂本の髪型かわいいね。
彼女らしい堂々とした滑り。やっぱりスピード速いんだなあ。
ところで何で坂本第4Gかね?

山下真湖の滑りはわずかに重く見えるがわたしは好き。
最後の振付が可愛いんだよね。

お。ワカバは衣装変えましたかね?あれ、前からこの曲だったけ?
おお。久々に元気いっぱいだな。振り切れてていいですね。
この位元気に滑れているなら、またイメージも変わってくるだろう。
これは会心だわ。本人も満足だろう。

ああ、本田紗来が大きくなった……
うーん、真凜、転んだ。滑りはきれいなんだけどなー。
この人は天才肌で、練習をちょっとすると何でも出来てしまうと聞いた。
それが裏目に出て、練習量は少ない傾向にあると。
だがスケート連盟だかのアンケートか何かで、週だか月の練習時間を記載する欄があり、
宮原やユヅルと比べても相当な時間練習していると書いてあったらしい。
ここから「真凜にとっての練習と他の人の練習は意味合いが違うのかも」と言われていた。

ああっ。紀平転んだ。大丈夫ですかね。
だいぶ点数低いな。

白岩優奈は笑顔がいいよね。スピードあるしね。でも前半はありすぎるくらいだった。
あ、残念。コンビ入らなかった。

あれ?宮原。濱田コーチと額くっつけてない。
コンビの2番目のジャンプが高かった気がする。華やかで主演女優だったね。
さて、この出来でどっちが点数が出るのか。……ほほー。坂本より上に来たか。
ふふふ。良い勝負だ。フリーが楽しみだ。
でも女子アナが言ったが「絶対女王」ではないから。全然。スケート見てろよ。


紀平はインタビューで、前回の筋肉の話に終始したのに引き続き今回は靴の話。
まあ訊かれたからだけれども。


※※※※※※※※※※※※


フリー。


本田真凜。やはりノーミスにはならないなあ。
ノーミスが出来れば点数も上がってくるだろうに。

3A2本。ええっ、細田采花って聞いたことのない人だ。23歳!?そりゃびっくりするわ。
素晴らしかったね。
今回初めて名前知って、2、3の記事を読んでみたんだけど、身につまされた。
「諦めなかったことが誇り」……って、わたしには絶対言えない台詞だ。
諦めなかったどころか、挑戦さえしなかった。忸怩たるものを感じる。

白岩優奈。小気味いいジャンプだね。生きの良さではこの人が目下ピカイチ。
さて、ここから更に何を武器にしていくか。何とか化けさせたい気がする。
いいものを持っているからね。

山下真瑚。のびのび滑ってたね。15歳。今後に期待。おお、暫定1位。

川畑和愛。3Rz+3To良かった。しなやかでいいですね。大人っぽい。
前半良かっただけに後半欲が出たかと残念。でも最後の3連続成功させたのはえらい。

横井ゆは菜。堂々としていて良かった。大きな滑りと振付と曲が合っていた。
惜しむらくは……名前(^^;)。

紀平は美しいね。日本のエースになるね。
筋肉もあってメンタルも強くて努力もする。完璧じゃないですか。
女子の壁が上手く乗り越えられれば、今後長く活躍する選手になるだろう。
濱田さんとこから1位争いかー。仕方ないことだとはいえ、切ないなー。

新しい才能がどんどん出てきている現状だとワカバや本田真凜は足踏みしている感が否めない。

三原舞依。最後はだいぶスピードが落ちたかな。スピンはきれいだった。

宮原の今回の曲はイメージをいつもとだいぶ変えて来て、ダイナミックな振付になっている。
いやー、この人の滑りも好きだよ。魂のスケーティング。
ああっ!3連続抜けたのはイタイ。おおっ、リカバリーした。
ううーん、勝負の世界はきびしいわー。1位と2位が同門。

坂本、いいですね。冒頭の、ただ立っているだけの雰囲気がすでにいい。
この人もこの1年半で表現力が上がったよなー。
まじかー!坂本逆転かー!びっくりした。3Aは伝家の宝刀だと思っていたのに、
それに勝つんだからなあ。


1位坂本、2位紀平、3位宮原。いや、全員良く滑った。美しかった。
今回、女子はなかなかいい試合だったな。







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89ers、12月23日の試合。

2018年12月24日 | 仙台89ers。
(ううっ、せっかく書いた記事が消えた(T_T)。涙を呑んで書き直し(T_T))


菅澤!ありがとう!


島根、熊本と連敗し、暗い気分で迎えた山形戦。
勝ちたい!超勝ちたい!だって去年はコテンパンにやられたんだもん!
今年は去年のチームとは違うはずだ!

そしたら1Qがヒドくてねえ……。
点差は一応6点なんだけど、もう全然手も足も出ない状態だった。
こんなんじゃ勝てへんやん……。絶望した。

2Qで奇跡的に盛り返しました。
これは何が良かったんだろうね?相手の得点が抑えられたということは
やはりディフェンスは良かったのか?でも見ててもあんまりわかんないんだよなー。
いつもと比べてリバウンドはそんなに悪くなかった。(数字は41-30)
スティールはうちがだいぶ勝っていた。(数字は10-5)
いつも多いターンオーバーも今日はまだマシ。(数字は10-12)

しかし何が良かったといって、3ポイント数だ!うちが10本で相手が5本。
ここで15点差がついているんですから、ここは大きいですよ。

そしてこの3ポイント10本のうち、菅澤が7本中6本を入れてくれたわけです。
これはもう菅澤様様でしょう!足を向けては寝られません。(寝てるかもしれんけど。)
24得点だよ!いやー、菅澤が活躍してくれると嬉しいよ。オモシロイ人だし。

ヒーローインタビューも当然菅澤でした。NHKの中継が入っている時に活躍出来て良かったね。
NHKのインタビューの時は真面目一方だったけど、ヒーロさんが行なういつもの
ヒーローインタビューの時には、いつもの菅澤でした。
「今日はみんなが僕にボールを集めてくれたので、シュートが入りました!
それに感謝してこの賞金は……自分で全部使います!」とかなんとか言っていた。
そこはみんなで美味しいものを食べに行きます、とかじゃないんかい!

澤邉は15分のプレイタイムは物足りないが、それで10得点はまあまあ。
時々きらりと光るプレイがあった。この人、レイバックシュートが出来るのが強いよな。
スピードのある山形相手には新号の方が合っていた。12アシストは立派。

月野はボールを持ちすぎなのが気になる時がある……。そして最近シュート成功率が落ちている。
怪我の影響かなあ。
秀岳は、それは自分でシュートだろう!という時にパスをしてしまう悪癖が復活している。
エクストラパスを桶谷HCは指導しているのかもしれないが、それが裏目に出ている気がする。

ジェロームはそんなに目立ってないけれども24得点で菅澤と並んで得点チームトップなのであった。
ダニーはいいところもあった。ミドルをもっと積極的に入れて欲しい。


今日は桶さんの誕生日だそうで、気持ちのいい勝ちの後だったから、
気持ちよくバースデーソングを歌って来た。勝ってよかった。

明日も勝ちたい!がんばれ!



※※※※※※※※※※※※


そして今日も勝ったのであった。
わーいわーい\(^o^)/!嬉しい!

でも今日もタイラーは出ないんだね。何か怪我だろうか。

怪我といえば山形は昨日怪我人が出て、今日は実質8人で戦っていた。
そこで前半はリードされてたんだから、あんまり手放しでは喜べないか。

本当に大事なのは年末最後のアウェイ茨城戦。
同地区一位だし、ここに手もなく負けるようでは永遠に昇格なんぞ見えてこない。
2連勝目指してがんばれ!


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2018年12月22日 | ドラマ。
よく役者を活かした、作る意味のあるドラマ。面白かった。

役者だけ持ってきて、あとは46分何か映していればいいんだろう、的なドラマもあるでしょう。
まあ一頃に比べたら、そういうドラマは減ったけどね。
あるいは山田孝之、菅田将暉、麻生久美子を持ってきて、その顔ぶれは大変期待出来たんだけど、
作り手の自己満足ドラマになるんじゃないだろうか、という危惧もあった。

いや、十分にエンタメで、そして作り手の存在も感じさせた面白いドラマでしたよ。
役者の力量も活用した。3人とも好きな俳優だ。
麻生久美子の出番は少なめだったけど、あんまり出ずっぱりでもおかしい役だし今回はこんなもんで。

全8回を3週間くらいで見たかな。各話うっすら覚えている。

まあ納得できないっつっちゃ、削除が仕事なのに、8話毎回削除せずに深入りしていくというのは
無理くり感がありましたね。でもそこは大前提だからね。
あっさり削除しては話が始まらない。のでしょうがない。


映像も空気感、光の加減も良かったですよ。
地下室の日当たりの悪さは、あれでずーっとパソコン見てたらてきめんに目が悪くなると思ったが。
時間が止まったような港町のよどんだ雰囲気も良かった。
女の子が雪の中で死体になっているシーンも良かった。
あんまりそのシーンを印象的に撮ったので、そこにいたお巡りさんが絶対犯人だと思ったくらい。

話としては港町の話と、偽婚約者の話と、毒物混入事件の話が面白かったかな。仕掛けがあって。
7話8話は少々話が込み入っていて、すっとは理解できなかった。
予告編でちらっと見たキスシーンが、山田孝之と麻生久美子のキスシーンに見えたので、
二人は本当の姉弟じゃないってことか!とミスリードされた。
あと、8話での弁護士と菅田のお父さんがどっちも髪がグレーで雰囲気が似ていたので、
同一人物だと思いかけた。

しかし麿赤児は相変わらず怪演ですな。普通な芝居をする大森南朋と親子とはとても思えない。
柴咲コウは直虎以来お久しぶり。でも直虎って去年ですか。3年くらい前の気がする。
あっ!菅田将暉とは義親子対面か!


満足の出来るドラマ。
次は柴咲コウと山田孝之でシリアスとコミカルをシュールに組み合わせた何かを作ってみて欲しいなあ。
どうですか、作り手のみなさん。










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◇ 桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」

2018年12月19日 | ◇読んだ本の感想。
初桜庭一樹。実はなんかね、イメージが良くない作家だったのだ。何でかってのは覚えてない。
まあそもそもわたしはラノベには偏見がある。それかな、一番は。
あ、違う。わたしは男女を裏切るペンネームが基本嫌いなのだった。

で、先に結論を言えば、本作はけっこう面白かったのでした。
赤朽葉家に嫁に入った万葉から始まる女三代記。
赤朽葉家は奥深い?村の名家で製鉄業の大金持ち(製鉄業の時点で村じゃないですけどね)、
万葉はそこに勤める製鉄工が育てた拾われっこだったが、予知能力の持ち主。

その娘の毛毬は、若い頃は暴れ者で、鳥取県下、中国地方制覇をもくろむレディースの頭に育ち、
20歳過ぎ頃から唐突に売れっ子漫画家。
その娘の瞳子は、祖母や母の強烈さはなく、地味でその辺にいる普通の娘。
この人が語る体裁を取る。

第一部である万葉パートは、マジックリアリズム的横溝、みたいな感じ。
不気味な雰囲気が漂う大金持ちの旧家ってだけで横溝っぽい。
まあ横溝は2、3作しか読んでないし、言ってみたかっただけだが。

万葉と毛毬のパートは原始的な極彩色を感じるマジックリアリズム的。
わたしはこういうの、多分好きなんだよなあ。池上永一とか。
日本の当時の(戦後くらいの時代)を書いていて、その頃の時代のカラーとしては灰色な気がするけど、
書きぶりは極彩色ですね。人名がみんな変でね。

万葉が視る未来のイメージが鮮烈だった。だいたい予知するのは不幸。空飛ぶ片目男とか。
キャラクターもかなり強烈な人が多くてね……。
こういう極端なのを受け付けない人もいるだろうが。わりとわくわくして読んだ。退屈しなかった。

そんなには出てこないけど、万葉の姑であるタツが好きだったなあ。
タツは家付き娘で、何かの不思議なお告げに従って万葉を嫁に招いた人。
名家の話だったらありがちな、嫁と姑の確執なんてものはなく、
(そもそも嫁と姑の関わりも大雑把にしか書かれてないけど)
破水した時にいつものように「おかあさーん」と叫ぶと、
タツが広大の屋敷のどこからともなく地響きをたてて助けに駆けつけてくれるのとかすごく好き。

奇妙な話の中でだいぶ普通の人である豊寿さんも好きでしたね。
かっこいい人から落魄した人になるんだけど、やはり切ない。

あ、しかしこの作品をミステリとして読んではいけません。
最初から奇妙な味わいがあり、むしろだんだんとそれが減じていくのがちょっとした不満。
最後まで奇妙な味わいで行った方が良かった。

3代目になって普通の話になって、このパートの最後だけほんのちょっとしたミステリ。
とはいえ、完全にオマケなので、全然そういう部分に期待をしない方がいい。
あくまで極彩色に描かれたある家系の話と、現実の日本で起こった歴史上の出来事
(もう王貞治なんかも歴史でしょう)の並列を楽しむ話。
まあ後者は奥行きを与えるための付け加えの部分だけども。極彩色を楽しむ小説。
大河小説という感想も見るが、大河ってほど大河ではない。


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ああ。もしかして「精霊の家」?まあ女三世代の話ってだけだが。
でもほら、祖母は不思議な能力の持ち主だし。孫はある意味、事件の世代だし。







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89ers、12月15日の試合。

2018年12月16日 | 仙台89ers。

もうガッカリポンだよ。←あんまりがっかりしすぎて変な言い回しになってる。
(あ、元ネタはびっくりぽんですか。朝ドラをほとんど見たことがないわたしだが、
わりと最近誰かから聞いた。無意識のうちに言葉って伝播するものですねえ。感心。)

前半は盛り上がったのになあああああ。
西地区1位の熊本。全然歯が立たず負けると思っていたのに、いい試合してるじゃないか!
しかも最後の最後でぎりぎり逆転し、もしかして勝てるか!?と徒な期待をしてしまったのに。

後半はコテンパンでした。
前半、手を抜いていたのか?と思うほど、全然敵じゃなかった。
4Qの後半は相手が手を緩めてくれて、それでようやく59-72まで作れたくらいだもん。
あああ。先は長いなああああああ。

……今スタッツを見てるんだけどね、観戦した印象と数字が全然違うんだよな。
もう今日は試合を通じて、うちは全くシュート精度が悪かった。
シュート成功率に倍以上の差があった気がしてしょうがないんだけど、
数字としては2ポイントの成功率は2本、3ポイントも2本しか違わないの。
データ間違ってない?3ポイントは相手にバンバン入れられたはずだ。

前半は、俊野が入った効果が目に見えて出てる気がして「おおっ!」と思ったんだよ。
いつもはもたもたパス回しをしている戦術が、ゴール下への切り込み主体になってる。
スピード感もあるし。かっこいいアシストもあったし。
シュート精度は悪かったけど、ここさえ何とかなれば結果は大きく違うだろう。

だが後半はダメでした。

俊野は前半はわたしは良いと思った。澤邉より攻撃に果敢だし。
パス回しは上手い。まあゴール下へのアシスト企図はちょっと難しすぎるパスになってると思うが。
ただ、22分出て、貢献度にマイナスがつくようだと困るわけで……
4本打った3ポイントのうち、2本でも決まれば数字も印象もだいぶ違うんだろうけどな。
チームへのフィットには問題ないと感じたのだから、あとは点数を取ってくれないと。

ダニーはだいぶ活躍していた。わたしはダニーに色々不満を持つ者だが、
昨日の試合では貢献してくれてたと思う。珍しくミドルのシュートも決めていた。
だが、そういう成長を感じつつも、相手の外国人選手のゴリゴリに完全に負けているところを見ると、
もうちょっと強くなってくれないと困ると言わざるを得ない。
リバウンドも12個取ってくれてんだけどね。その中には身長を活かして、
上手く取ってくれたリバウンドもあるんだけどね。
リバウンド数も相手とは4本しか違わないのに、うちが全然取れてない、と感じるのはなぜなのか。

ジェロームも、18点取って46%の成功率なんだから、そんなに悪くはないはずだが、
あんまり活躍したと感じない。2本続けて3ポイント決めたのは盛り上がったけど、
あれは試合の大勢が決まってからだった。
うーん。シュート精度では相当期待をしていた人だったんだが。

俊野、月野、アベジが貢献度でマイナスがつくようでは勝てんだろうなあ……
澤邉はかっこいい切り込みがあったし、安定のフリスローは武器だが、
俊野が来たにせよ、それを実力で抜いてプレイタイムを確保して欲しいところ。
白戸も同上。

唯一、秀岳がいい活躍とかろうじて言えるか。短い時間で8得点は立派。
ノリも3ポイント1本は良かった。


※※※※※※※※※※※※


今日は楽天イーグルスとのコラボでした。銀次が来ていた。
まあトークショーってほどのトークショーではなかったが……
まあまあ、お疲れ様でした。

うちは今年のユニが黒、しかし伝統的なチームカラーは黄色、
イーグルスはエンジ色、しかし今季のスペシャルカラーは青で銀次が着ていたパーカーはその青。
そして相手の熊本は赤……ということで、色の混乱が甚だしい。
ここで楽天イーグルスのユニフォームの色に文句をつけるのも間違っているが、
その「西武か!」とツッコミが入りそうな青い色は止めとけば良かったのに。
黄色で一色になりたいなあ。



ところで、3週間ぶりの観戦だったわけですけどね。
……もうすっかり中毒になっていることを思い知らされました。
この3週間、長い長い。シーズンが終わって、始まるまでの長さと同じくらい長い。
ようやく!って感じだった。

だからこそ、目の前で勝利を見たかったよ。

16日の試合は勝って欲しいなあああああ。ライブもリアルタイムでは見られないので、
家に帰ってから喜んで見られるように勝って欲しい。

そして次に行くのは仙山線。ここは!勝ちたいです!
去年ほぼ負けたというのが大変悔しかったんだもん!



※※※※※※※※※※※※



そして16日の試合も、15日とほぼ同じ流れで負けたようです……。
わたしはカナシイ。やっぱり強いところと当たると勝てないなあ。
強くなってくれ。




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フィギュアスケート GPファイナル 2018 女子。

2018年12月14日 | フィギュアスケート。

ショート。

サモドゥロワはたくさんいすぎるロシア女子の中で、わりと興味を持って見られるかも。
若干せわしい感じもするが、ほぼノーミスできっちりまとめた。

この人にオリンピック経験がないというのも不思議な気がする。タミ子さん。
落ち着いて滑ってましたね。堂々たるもん。

ああ、このタイミングでユヅルのガーナのCMが流れて切ない……

うぇぇぇぇ!紀平ってば筋肉すごい!
そりゃー筋肉筋肉言うわけだ。(←前回のインタビュー時。)
全然たおやかに見えるのに。まあそうでなければ3Aなんか跳べないよね。
おおー。クリアな3A。ジャンプも安定しているし、それ以外のところもいい。
もうあの筋肉見ちゃうとインパクトが強すぎて……わたしも筋肉しか言えなくなってる。
この大舞台で素晴らしい出来ですね。
得点にもわたしはびっくりしない。だって他も良くて3Aも跳べたら高得点は当然じゃないですか。

宮原。最初のジャンプ低いな。コンビ入らなかった。あ、入った。
この辺は余裕で対処できた感じ。
表現力は格段に宮原が上だが、3Aという武器はやはり大きい。

坂本。安定のジャンプ。十分いいとは思うが紀平がすごいので少し印象薄め。
今回はミスの少ない高レベルの争いですね。

秋田犬を室内飼いとは家が広い。
コンビはわずかに軸がずれたが、ザギトワもくずれんなー。
だがしかしこの曲のぶつ切りがイヤだというのだ!誰だよ決めたの。センスゼロだな。
いや、いくらなんでもそのぬいぐるみは大きすぎて関係各所に迷惑。
日本人じゃないことを祈る。


宮原6位がつらいなー。
サモドゥロワよりは上に行けると信じているが……


※※※※※※※※※※※※


フリー。


……そして録画が出来てなくて見られなかったのであった。ううう。

紀平の金メダルはえらい。あの筋肉がすごい。もうこないだ見た筋肉のインパクトが強くて、
それ以外何も言えない。

宮原が6位というのが残念だ。フリーもサモドゥロワより下というのが。
でも次のチャンスは巻き返してくれると信じている。



次は全日本ですね。地上波だけでカンベンしてもらおうかと、だいぶ弱気……





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フィギュアスケート GPファイナル 2018 男子。

2018年12月12日 | フィギュアスケート。

ショート。

うーん。メッシング。……地味だな。まあでも特に失敗もないから、
ここは褒めるところかもね。地元だし。

チャ・ジュナン。ちょっと華が出て来たかな?

ブレジナ。形は少々崩れたけど、だいぶ高いジャンプだった。いつもより大きく動けてる。
おお、ジャンプ全部成功だ!ちょっとスピードはないかな?
ほほー。暫定1位。

メガネかけると誰かわからんネイサン・チェン。医学部目指すなんて頭もいいんですね。
冒頭、こんなに面白い振付だったっけ?ほほー、後半に4回転コンビを持ってくるのか。すごいね。
ステップ体動いてたな。ただユヅルやショーマに比べると、間のところどころが雑。

ボロノフ。まあまあだが、いつもと比べてだいぶあっさり風味。
彼の持ち味はコッテリだと思うのだが。

ショーマ、久々にノーミス頼むよ!……あぁ。失敗した。
十分すぎるほど気合が入った顔はしていたけどね。それがあかんのか。
3Aはきれい。ほんときっちり音刻むね。ほとばしる表現の力があった。


ユヅルが棄権なのは相当に残念。カナダは練習拠点の国だがなあ。
しかし出場者が6人だけだと、視聴があっという間に終わって大変楽でアリガタイ。


※※※※※※※※※※※※


フリー。

……って勝手にジュニアGPを映すな!シニアが見たいねん!
ああ、島田高志郎。大きくなったなあ。ええっ、ランビのところにいるのか!
おお、3位。

ゴゴレフ。13歳だけにまだ子供っぽいところはあるが、年齢にしては大きな滑り。
こいつは来るだろうね。キチキチ動いてる。

ボロノフ。今まで見た今期のプログラムの中では一番落ち着いていた。
このプログラムはテンちゃんが作った。そのせいでボロノフの思い入れが強すぎるように思う。
今回はなんぼか冷静。
テンちゃん。悼む。

チャ・ジュナン、4S良かったよね。しかしジャンプの前によっこいしょ感があるが。
同じ曲を滑っているだけにユヅルと比べてしまう。ユヅルは華があるからな。
3A高い。今度はもうちっと派手な衣装がいいんじゃないだろうか。
スピンの腕がきれい。

メッシング。形崩れたけど、4Rz高かったなー。フライングシットスピンも高かった。
うーん、派手に転んだな。振付ずれた。
ふーん、ボロノフより上?だいぶ失敗したけど。

余裕だな、チェン。出だしなんて大事な所だろうに。
うーん。最初のジャンプが良かったが、その後のジャンプは落ち着かないな。
とはいえこの顔ぶれだと焦りはないか。
えー、でも世界最高点にあと1点とかの立派な演技じゃなかったよ。
まあたしかにユヅルの最高得点も、完璧な演技ってわけじゃなかったが。

ああ……いつものブレジナ……。
でもあとのジャンプはまあまあか。最初の4回転さえ決まってれば見栄えがしたのに。
衣装変えたかね?会場けっこう盛り上がっていたけど人気あるのかね。

ショーマ。録画を見る前に反省のコメントと結果を見ていたので、もっとひどいのかと思ったが
そこまでぐだぐだではなかった。
が、やっぱりノーミスをやる時にはやる人なんだから残念だ。
いつもは演技が終わった後ころっと表情が変わるのに、珍しく演技が終わってもそのままだった。


今回の男子はさすがファイナル!という演技はなかったなあ。
チェンが高得点すぎるのがちょっとイヤ。
チャ・ジュナンの思わぬ好演技がまあまあ。というくらいで。



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☆< 旅するダンボール >

2018年12月10日 | ☆映画館で見た映画。

面白かった!面白かった!面白かった!

全然行く気はなかったんだけども。
ドキュメンタリーって、ドキュメンタリーなりに大いに面白いものはあるけれど、
映画館でお金を出して見るものかというと……
そこまでではないイメージがあるじゃないですか。
しかもダンボールですよ、ダンボール。見る前からイメージが出来る気がして興味がわかなかった。

しかし12月7日のNHKの朝イチで、青木さやかがやっているコーナーの紹介によって
見に行きたくなった。
「笑えて泣ける」という風に言われてました。ダンボールで……泣ける?
なんだろう、それは。「泣ける」という紹介の仕方は好きじゃないけど、
もしかしたら予想とは違ったものなのかもしれない。


そしたらほんとに面白かったんです。


まずはダンボールアーティストの島津冬樹の活動の紹介。
この人は世界や日本のあちこちに旅をして、そこで使用済のダンボールを拾ってor貰ってくるらしい。
純粋にデザイン的に気に入ったものを。
ダンボールが好きで仕方ない男。
多摩美時代にダンボールで財布を作って学祭のフリーマーケットで売ってみた。それが始まり。

それを売りにして、大手広告代理店(映画では触れられないが電通)へ入社。1~2%の狭き門。
というと、けっこうガチガチのデザイナータイプを想像するでしょ。
だがしかし、本人、電通社員なんてイラチな感じは全くなく、のーんびりした人。

何人もの元・同僚や元・上司が映画に登場するんだけど(よく出てくれたなと思うよ)、
「ダンボールが山のように集まり、彼の机は不用品置き場だと勘違いする人もいた」
「顧客の要望を満たすというよりは完全にアーティスト」
「プレゼンの為客先へ行く途中で突然いなくなったと思ったら、
ダンボールを細い路地から拾ってきて、“それを持ってお客様の所へ行くつもりなのか”と訊いたら、
後だと無くならないですかね、とそこを心配している」
この辺りの描き方も面白かった。写真なんかも挿入して、段ボールに「あげる」と書いた
付箋を貼ってあった写真を見て噴き出したわ。

同僚も上司も同じ会社人としての彼にはまあ賛成はしてないわけだ。
会社人としては自由過ぎただろう。
「なんで彼が採用されたか不思議だった。ただ彼は人との距離を埋めるのが上手い」
という声もあった。

映画を見ててもそれはわかるよ。
見てていい感じ。ほのぼのする。相当オタクっぽくて変な人ではあるけれど。


――だめだ、すっごく微に入り細にわたって言及したいのだが、
それをしてると文章が終わりません。涙を呑んで内容は割愛する。
要は長崎県諫早市のききつ青果販売の「徳之島特産じゃがいも」のダンボールを
ふるさとへ里帰りさせよう!あなたのダンボールをこんなに愛している人がいますよ!
と伝えよう、という話。


映画に出て来る人みんないい顔してた。ほんとにいい顔してた。

ききつ青果の社長は、自社製品のダンボールを抱えて会いに来る島津冬樹に戸惑うわけだが
(当然アポイントは取った上でだと思うけど)
切々とそのじゃがいもダンボールに対する思いを聞くうちに、
色々ある自社製品のダンボールについて熱をこめて説明するようになる。
正直いくら自社製品でも、じゃがいもそのものとかミカンとかについてなら社長さんは語れても、
まさかダンボールについてあんなに語れるとは思わなかった。愛があった。

箱詰めしているのはききつ青果の熊本工場。
……ああ、だから詳しく説明してると終わらないんだってば!!
ダンボールを印刷している所、製版している所、と順次遡って行って、
ついにその箱をデザインしたデザイナーの人に辿り着く。もう定年退職している。

そしたらそのデザイナーの人がね……
あ、これは言わない方がいいのか。
ぜひみんなに見に行って欲しい。
もう、あったかくて幸せな気持ちになるから。

ダンボールの印刷風景も製版の版も手彫りのゴム印もみんな面白かった。
言いたいことは山ほどあるけど、以下の言葉で代用させます。
Special Thanks to:
ききつ青果
製造元:九州森紙業株式会社
製版:相互製版株式会社
デザイナー:丸尾人志
……わたしはお礼を言うべき立場なのか?でもありがとうといいたいんだもん。

ま、わたしはエコにほとんど興味がないので
最初と最後が「地球環境」「アップサイクル」というメッセージになるのは
正直若干不満なんだけどさ。まあ頭と尻尾をつけないと形にはならなかったろうね。
つけたからこそSXSW映画祭にも出品出来たんだろうし。

言いたいことの10%くらいしか言えてないなあ。残念だ。
電通の話なんてほんの一部なのに。
面白かった。ほんと面白かった。
ダンボールから財布を作るワークショップ、近くでやっていたらすごく行きたい!と思った。

しかしね。上映場所に入る前にこれが配られるんだけどね。






……これってどーですか。これをどうしろというのだ、観客に。
わざわざミニサイズを作ったんだろうし(右下のパンフレットが文庫本サイズ)、
こんなに愛おしいダンボールを捨てるわけにはいかないし、しかしどのように使えばいいのか。
使い道はあとで考えるとして、映画のあとに買い物しようとかご飯食べに行こうとかしていた人は。
邪魔くさくてしょうがないのではないか。
まあわたしはちょっと嬉しかったですけど。あったかい気持ちになった。


※※※※※※※※※※※※


考えてみれば、個人的にも今日は珍しく人間らしい売買のやりとりが出来た日だったなと思う。

映画に行く前にミニストップで「たっぷりプリンパフェ」を食べたんだけど、
わざわざ店員の人が「多かったらテイクアウトにするための蓋をお持ちしますから
仰って下さいね」と言いに来てくれたし(結果としてぺろりと食べたけど)、

郵便局の窓口では、珍しいほど明るい感じの人が「どっちが安いかな?こっちも調べてみますね」
といって、小包の値段を丁寧に調べてくれたし(その分時間はかかったけど)

映画館でパンフレットを買おうとしたら、「そのダンボールも袋にお入れしますか?」と
おにーちゃんが訊いてくれて、……でも大きさ的に袋に入るか超微妙なの。
「入りますかね?」とわたしは言ったが、おにーちゃんが「やってみます」と、
すごく丁寧な手つきで入れてくれて。結果的にジャストサイズでした。笑っちゃった。

仏頂面で生活することに慣れすぎている。
それが自分も相手も求めることだろうと決めつけている。
でも今日のように、そうじゃない対応をされて嬉しいのも事実なんだ。
難しいけど。人と人との繋がりが希薄になる一方じゃない未来があるのなら。

 

そして折しも、長年の間に溜まった箱を処分中。

 

 





結局、箱好きなんですね。

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