飛び出せ！釣り○○～っ！！・鑑定５９ー９

飛び出せ釣り○○～っ・９





透明「準備OKそれじゃ～いってきま～す」

永津「えっえっ兄貴

　　　一人でいくんスか」

透明「うんそうだけど」

永津「冷たいじゃないスか～俺も最後まで

　　　お供させてくださいよ～」

透明「でもこれ、一人乗り用だし・・・。」

永津「ああ～～っ何で二人用を買わな

　　　かったんですか～～～」

透明「何でって、このボート選んで来たの

　　　永津くんだよ」

永津「ええ～っそ、そう言えば・・・。

　　　でも、二人乗りって書いてたと

　　　おもったんスけど・・・」



な～んて買うときに変えちゃったんだけど



永津「・・・・・。」

透明「そういうワケだからさ

　　　何かあったら助けに来てよ

　　　君から見える位置にはいるからさ」

永津「わかりました

　　　もし転覆しても、俺が泳いで助けに

　　　いきますから安心してください」



あははっ男らしいこと

でも、気持ちだけは取っておくからね


そんなこんなで、ボートは貯水池の真ん中へ・・・。



透明「さてと、さっき縛ってもらった石に」



私は、先ほどの石っころに念を込める

入れる念は、核石と同じ呪法

これで大物がかかるはずだ



「ぽちゃん」



優雅に釣り糸を垂らす透明先生・・・。




透明「・・・・・・・・・

　　　・・・・・・・・・

　　　・・・・・・・・」



風が徐々に強まってきている

ボートもユラユラと不規則に動きだす



透明「・・・・・・・・・

　　　・・・うっき、きもち

　　　わ、わるい・・・」



実は船酔い体質な透明です・・・。




「ぐぐぐぐぐぐっ」



透明「きたっ」



石ころ餌に早速大きなあたり



透明「う～んしょう～んしょ」



どんどん糸をたぐり寄せる



「ざば～っ」



透明「」



釣り糸の先には石ころ餌を握りしめている

ずぶ濡れの老婆・・・。

もちろん、この世の者ではない





さてと順序通り行きますか





　　　　　　　　続く・・・。








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