沙河無二の輪会(さかむにのわかい)・4
透明「乗代さんひとつ聞いていい
このお寺が呪物を取り扱うように
なったのって何か理由があるの」
乗代「はい先代が幼い時、ある呪物が原因で
姉を亡くしてしまったらしいのです
それが切っ掛けで、呪術の才がなかった父は
呪物を祓うことができる呪術師さんとの
橋渡しができればと考えたみたいなんです」
透明「・・・清秀さん
そんなことがあったんだ・・・。
でも、危険を伴うことだよ
乗代さんの代では、無理をして
扱わなくて良いんじゃない」
乗代「私も最初は、そう思っていたんですけど
実際に呪物の影響で、苦しんでいる人を
幼い頃より見てきたので、やめることが
できなくて・・・。まあ、私も父と同じで
呪術の才能は無かったので、皆さんに
頼るしかないんですけどね」
透明「そっか
それなら尚更、呪物については
知っておいてもらった方が良いね
呪物というのは、さっき言ったように
呪(しゅ)のかかった物なんだけど、
大きく分けると2つの違いがある」
乗代「2つですか」
透明「まあ、大きく分けるとだけどね
そんで1つ目は、最初から呪物として作ったもの
2つ目は、最初は呪い(まじない)として
祝いの呪(いわいのしゅ)が込められたものが
何かを切っ掛けに変化した物というのが
大半なんだ」
乗代「祝いの呪
では、最初から呪物ではなかった
ということですか」
透明「う~んと・・・
呪物って聞こえが悪いからそう取られるけど
本来、呪い(まじない)や呪(しゅ)が用いられるものは
全て呪物と呼ばれるものなんだよ
だから一概に呪物が全て悪いものということも無い
ただ1つ言えることは、その呪物は、必ず
人の手によって作られているということ」
乗代「あっそう言えばそうですよね」
透明「自然発生の呪いとは違って、
呪物は呪を物に込める作業が必ずあるからね
透明「乗代さんひとつ聞いていい
このお寺が呪物を取り扱うように
なったのって何か理由があるの」
乗代「はい先代が幼い時、ある呪物が原因で
姉を亡くしてしまったらしいのです
それが切っ掛けで、呪術の才がなかった父は
呪物を祓うことができる呪術師さんとの
橋渡しができればと考えたみたいなんです」
透明「・・・清秀さん
そんなことがあったんだ・・・。
でも、危険を伴うことだよ
乗代さんの代では、無理をして
扱わなくて良いんじゃない」
乗代「私も最初は、そう思っていたんですけど
実際に呪物の影響で、苦しんでいる人を
幼い頃より見てきたので、やめることが
できなくて・・・。まあ、私も父と同じで
呪術の才能は無かったので、皆さんに
頼るしかないんですけどね」
透明「そっか
それなら尚更、呪物については
知っておいてもらった方が良いね
呪物というのは、さっき言ったように
呪(しゅ)のかかった物なんだけど、
大きく分けると2つの違いがある」
乗代「2つですか」
透明「まあ、大きく分けるとだけどね
そんで1つ目は、最初から呪物として作ったもの
2つ目は、最初は呪い(まじない)として
祝いの呪(いわいのしゅ)が込められたものが
何かを切っ掛けに変化した物というのが
大半なんだ」
乗代「祝いの呪
では、最初から呪物ではなかった
ということですか」
透明「う~んと・・・
呪物って聞こえが悪いからそう取られるけど
本来、呪い(まじない)や呪(しゅ)が用いられるものは
全て呪物と呼ばれるものなんだよ
だから一概に呪物が全て悪いものということも無い
ただ1つ言えることは、その呪物は、必ず
人の手によって作られているということ」
乗代「あっそう言えばそうですよね」
透明「自然発生の呪いとは違って、
呪物は呪を物に込める作業が必ずあるからね
ということは、その呪物が作られた経緯
というものが非常に大切になるんだ」
乗代「」
続く・・・。
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