お好み夜話-Ver2

かあちゃんの退院

病室の窓から見た今朝の朝焼けはとてもきれいで、採血をしていたナースもしばし手を止め眺めた。

11月20日、今日で入院10日目。

さすがに10日も風呂に入らないとあちこちが痒い。

まして手術の時の消毒液やテープ跡がよく拭き取れていないのでベトベトして気持ち悪く、「ナースようこ」ちゃんに拭き拭きしてもらったとはいえ、その後冷や汗をたっぷりかいていたので元の木阿弥だ。

一昨日からたびたびオヤジの世話を焼いてくれている看護実習生の22歳が、また体を拭き拭きしてくれるというのでありがたくお願いした。

でも前回のようにベッドに寝たままズンドコベロンチョされるのはさすがに躊躇われ、痛み止めをポチッと押して立ち上がり、自ら部屋着を脱いで拭けるところは拭き、背中や体に入ったチューブの辺りの見えないところを拭いてもらった。


彼女の還暦のお父さんは「別大マラソン」を走るエリートランナーだとひょんなことからわかり、すごいねぇなんて言っても彼女自身は走る人の気持ちがわからないと言う。

でも娘が看護士なんて、ランナーにはもってこいの環境じゃんか、羨ましい。

なんだかいろんなところで走る人の話に出くわす。

「BORN TO RUN」を読み終えますます走りたい気持ちになり、退院したら移植者の大会を調べてみようと思った。


今日はかあちゃんの退院、16日に入院して4日間。

初めての切腹でお腹に大きな傷がひとつと穴が3箇所、拳くらいの大きさのそら豆=腎臓を取り出してオヤジの体に入れたので、その分の目方は減っているのか?

18日は痛みで苦しんで、尿道にチューブが入っていたが、翌日にはそれも取れヨタヨタ歩けるようになった。

たがいの病室を慣らすために行ったり来たりしたが、痛みで背を丸めてそろそろ歩く姿はまさに老夫婦👵

退院後は自力で歩いて帰るなんて言っていたが、それは無理だとふんていたのて、ここは「ちち」にお願いして車で連れ帰ってもらうことにした。

そして先程「ちち」から連絡があり、かあちゃんは階下へ降りていった。

「ちち」ありがとう🙏
よろしくお願いいたします。

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