設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
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消えていく伝説

2005年06月24日 15時49分00秒 | 独り言
2年前から父に不満? 15歳長男「寮移り仕事増」 (共同通信) - goo ニュース
どんな理由があっても 母は息子には殺されない。
昔は そんな伝説があったそうな・・・・
父に刃は向けられても 母には出来ない。
息子にとって 父は同じ男としてのライバル的な気持ちが
あるからではないだろうか などと言われたらしいが・・・

最近の事件では こんな伝説はもうない。

例え親でも 母でも父でも 子供は平気で抹殺する。
なんだか こういう事件があっても少し慣れてきている
感情が世間でも流れているようで そっちが怖くなる。

誰でも 殺人者を育てようとは思わない。
しかも自分に刃を向けてくる人間にしようとは きっと
思ってはいない。でも こんな事件ばかりである。

被害者の少年の心の中は 結局 事を起こすまで 誰にも
わからなかった。
「大人しくて 平凡な子供」
学校側は毎度 こういう話だけど いつも不思議に思う。
どうしてこういう記者会見って校長なのかなと・・・
現場にいない管理職が 生徒一人一人把握している訳など
絶対あり得ないのに 大昔から知っていたという口ぶりで
話し出す。
結局 学校も家庭も どこの大人達も見ていなかったのだ。
その少年の心の中を・・・・

「どうして こんな事を・・・・」
一応 親として自分もあさはかながら 
その事ばかりが気になってしまう。
でも きっと本人の少年も未だに自分がわかっていないだろう。
自分がない抜け殻だから 母と父に刃が向けられたのではないだろうか。

いつか彼が 抜け殻から本当の人に戻ったとき
彼を絶対 守ってくれる世界で唯一の存在は消えてしまっている。
しかもそれは 自分が消してしまった。

やっと一人の息子として戻ってきたとき 最愛の両親は
現実いなくなっている。それを感じた時から やっと彼は
身のちぎれるほどの罪の償いが 始まるのだろうか。

なんだか最近 考えさせられる事件ばかり・・・・
梅雨の季節同様 暗く鬱陶しい気分が続いている・・・