A.C.T.S.用務員のコツコツ工作帖

なんだかここんとこ「なんでも帖」になってますが…

秋の夜長の自由研究 - L3

2009-09-19 | Chronicle
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というわけで、500からボチボチやっていきましょうかね。
500の世界選手権が始まったのは1957年からなんですが、
その前の1952年からは「ヨーロッパ選手権」が行われていました(薄い水色部分)。
さらに1947年からMotocros des Nationっていう国別対抗モトクロスはありまして、
この辺が、世界の組織的なモトクロスの起源と言って良いんでしょうね。



表の中にふった【No】と照らし合わせながら写真を見ていって下さい。
名前は聞いたことあるライダーとかマシンだと思うんですが、
実際の写真ってほとんど分かんないですもんね。
自分の確認用に…と、並べてみたかっただけなんですが。



【1】
'49年のMotocros des Nationはイギリスが開催国で、
地元チームが優勝。デビューしたてのマチレスなどが大活躍したみたいです。
BSAの500B34ゴールドスターも確かこの年デビューでなかったけか?。
…と、宮崎クンに振る。


【2】
1952年にヨーロッパ選手権が始まって、
初代チャンピオンになったのがVictor Leloupさん(左)。
2年目3年目が右のAugusta Mingelsさんです。
まだ「いかにもモトクロス」って装備じゃないんですね。


【3】
そして、栄えある世界選手権の初代チャンピオンになったのがBill Nilssonさん。
1932年(昭和7年)12月17日生まれのスウェーデン人。
いかにもブルーカラーって感じの風貌が素敵ですねぇ。
欠けた前歯、治して写真撮ればよかったのに。ん?、虫歯なのかな?。
あ、タイトル写真も、このNilssonさんです。



【4】
'59年と'61年にタイトルを獲ったSten Lundinさん。
あんまり有名な人ではありませんが、後にお友達とオモシロイことやります。
それはまた別の機会に。



【5】
左から、
'62、'63年のチャンピオンRolf Tibblinさん、
'64、'65年のJeff Smithさん、
66、'67、'68年のPaul Friedrichsさんが並んだ便利な写真。
3人とも、ヤバそうな人たちですねぇ。



【6】
ちょっと頼りなさそうな笑顔は、
'69、'70年のチャンピオンBengt Abergさん。
そう、後にあのHL500で再び脚光を浴びるライダーです。



【7】
ヨーロッパ選手権が始まって、3年連続でチャンピオンマシンとなったベルギーのFN。
聞いたこともない、なんだか良く分かんないメーカーですよね。
詳しくは別の項で説明させてもらいます。



【8】
こちらは世界選手権になって初代のチャンピオンマシンとなったAJS Crescent。
エンジンがAJS 7Rで、車体その他はBill Nilssonの手作りカスタムマシンです。
世界選手権の初代チャンピオンマシンが個人製作っていうのが良いですよね。



【9】
'59年のチャンピオンマシンはMonark。スウェーデンのメーカーです。
すっげ~ビカビカにレストアされちゃってます。ちょっとやりすぎ?。
しかし、色使い良いですね~。



【10】
'60年はHusqvarna。2ストは見慣れた感じがありますが、4ストもカッコええです。
何年か前に海外のオークションに出て、とてつもない金額がついてました。
あの時、買っておけばねぇ、池山さん。



【11】
'61年はLitoっていうマシンですが、
もの凄い大雑把に言っちゃえばMonarkの兄弟マシンです。
っていうか、MonarkもHusqもLitoも異母兄弟みたいなもんだと思って下さい。



【12】
でも、Husqは早いとこ2ストに切り替えて、
こんなフロントサスのマシンも走らせたことがあります。
杉尾さんのダブルプロリンクの18年前。あら、そんなに前じゃないのね。



【13】
BSAは、ヨーロッパ選手権時代から上位常連マシンだったんですが、
世界選手権で初めてタイトルを獲るのは'64年までオアズケくらってました。
基本的にはA.C.T.S.にもいっぱい走ってる441系ですね。



【14】
そして'66年、遂に北欧系からタイトルを奪ったのがチェコスロバキアのCZ。
ライダーも東ドイツのPaul Friedrichsで、共産圏・ワルシャワ条約機構コンビ。
う~ん、話が面白くなってきそうです。



【15】
誰でも名前は知ってるリックマンですが、どんな人なのか、知らないですよね?。
実は兄弟で、この写真はお兄さんのDrek Rickmanさん。弟のDonは2歳年下です。
二人のお父さんもイギリスでスピードウェイの選手やってたそうです。



【16】
で、この写真はその兄弟が250で並んで走ってるところ。
弟の方が'58年に先に世界選手権500で入賞し、お兄さんは翌年に入賞を果たします。
商売を始めたのは'60年ぐらいからではないでしょうか。
ワタクシ、M.R.D.フレーム買わしていただきましたので、ちょい強引に紹介。


【17】
'60年代終盤を締めたのがHusq。ライダーはAbergさんね。
500でメーカータイトルが制定されたのは'69年からですから、
正式には初の世界選手権モトクロスタイトルマシンってことになります。


…というのが、500の'50~'60年代を彩ったライダーとマシンなんですが、
基本的にこの自由研究は250の'70年代中心で行こうと思ってますんで、
ちょっと駆け足で絵本のように写真を並べてみました。
まだまだオモシロイ話はこれからこれからってことで。

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4 コメント

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Unknown (red)
2009-09-20 01:32:35
Sten.Lundinさん スエーデン出身同士のTorsten.Hallmannさんと HL500を作った人ですよネ、断言出来るほどじゃないけど 違います?Bengt.Abergさんもスエーデン出身ですし。
それにしても HL500は、 大メーカーでもないのに いい仕事をしますね。(関心関心) 
Unknown (昼だけど夜の散歩人)
2009-09-20 13:31:29
50年代~60年代のマシンは、なんか基本設計が皆同じ感じでエンブレム無きゃ訳解らんね。
尚且つ たいがいのメーカーが、マン島TTレースと掛け持ちみたいですね。
後 用務員さんに 質問してよろしいですか?、
Monak(モナーク)と言うメーカーですが、50年代東京にあったオートバイのモナーク工業と幾らかでも関連が あるのでしょうか?。
又 70年代250クラスが 非常に楽しみです。
Unknown (用務員)
2009-09-20 21:43:32
redさん
はいはい、HL500は、
いずれしっかり自由研究してみたいですねぇ。
あれ抜きに、ボクの70年代は語れません。


というわけで、夜の散歩人さんの質問に答えてみました。
つっても、答えになってないなぁ・・・。
モナ・・って (142)
2009-09-21 01:56:02
山本しか浮かばん・・・
http://mxworksbike.com/Lito.htm