ウェネトさまの館

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ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

「アステリズム」(画廊珈琲Zaroff)&「イサム・ノグチ」(東京オペラシティアートギャラリー)

2018年07月21日 06時15分22秒 | 展覧会・美術関連

一昨日は、3つの展覧会を観たのでございます。

画廊珈琲ザロフ「亜由美×今井亜樹×千代田梓 創作人形三人展 アステリズム」
http://www.house-of-zaroff.com/ja/gallery_2nd/20180715/index.html


 

参加のドール作家3名を、作家名50音順で。

亜由美
石塑粘土のドールが5点。
《アステリズム》は、凝った衣装と星の冠をつけた30㎝ほどのトルソーで、静かな表情に惹かれまする。
《Vega》《Altair》《Deneb》と夏の大三角の名のついた小さなドールは、胴体にそれぞれの星座の絵が。

今井亜樹
石塑粘土のドールが3点。
《着物の少年》は、頭にキツネの面を乗せて着物をはだけた妖しい美少年で、キラキラ光る自作のアイや、歯が覗くオープンマウスなど、お顔もたいそうツボ。
《ロゼッタ》はクラシックな雰囲気も素敵。

千代田梓
石塑粘土のドールとオールビスクのドール、4点。
《スピカ》と《蝶子》はオールビスクで、あどけないお顔でお揃いの服を着て並んでおり、特にプラチナブロンドの髪の《スピカ》がお気に入り。
《春の宵》も美しゅうございます。

3名のドール作品をごく間近からじっくり観られ、嬉しゅうござりました。
会期は7月24日まで。

ザロフの前に、東京オペラシティ アートギャラリー「イサム・ノグチ」も観ましたのじゃ。
https://www.operacity.jp/ag/exh211/
(2作品のみ写真撮影可)


 

イサム・ノグチ没後30年の回顧展。
イサム・ノグチと聞いても彫刻と照明くらいしか思い浮かばなかったのが、本展の多様な作品や映像、写真、資料など観て、認識を改めたのでございます。

構成は以下の4章。

【第1章:身体との対話】

まず目を奪われた8点の毛筆画「北京ドローイング」は、20代の時に北京で描いたそうで、日本初公開とか。

ブロンズやテラコッタや木の彫刻もございます。
クスッと笑ってしまった《えらいやっちゃほい(金太郎)》やら、美しい《ジョエラ・レヴィの肖像》やら。
舞踊家・伊藤道郎の舞台劇の為に制作したというブロンズの仮面《伊藤道郎》は、凄い存在感じゃ。

ノグチが舞台装置などを手がけた、マーサ・グラハムの舞台の映像や写真も興味深うございます。

【第2章:日本との再会】

瀬戸や信楽の陶作品は、日本でのみ制作されたとか。
瀬戸の《別嬪さん》面白可愛いのぅ。

建築関係では、慶応義塾大学《萬來舎》の1/50の模型や詳細図や写真が興味深い。
萬來舎のための木製のひょろ長いコーヒーテーブルと4脚の丸いスツールも展示。

和紙・竹・木の“光の彫刻”「AKARI」シリーズもございます。
家庭で使えるサイズの照明13点と、家庭で使うにはちと大きい照明1点で、大きいのは写真撮影可。

《2mのあかり》


 

【第3章:空間の彫刻 ─ 庭へ】

大地を素材とする「彫刻」作品。
《チェイス・マンハッタン銀行プラザの沈床園のための模型》とその映像や写真、水を張った枯山水のようで素敵ですのぅ。
螺旋形の滑り台《スライド・マントラの模型》もお気に入り。

【第4章:自然との交感 ─ 石の彫刻】
玄武岩、花崗岩などの石の彫刻。

《アーケイック》は写真撮影可。


 

最後の通路の「イサム・ノグチ年譜」もじっくり読み、イサム・ノグチ庭園美術館などの映像も観て、イサム・ノグチについて理解が深まったのでございます。

ただ・・・出品リストが用意されておらぬのは、ウェネト的にマイナスポイントかのぅ(逃)
会期は9月24日まで。

同時開催の以下の2つの展示も観てまいりました。

収蔵品展063「うつろうかたち 寺田コレクションの抽象」
https://www.operacity.jp/ag/exh212.php

project N 72「木村彩子」
https://www.operacity.jp/ag/exh213.php

どちらも会期は9月24日まで。

もうひとつ観た展覧会の話は、また後日。

さて、ギャラリー巡りの前に、ルラシオンへまいりましたのじゃ。
ここのパフェが、大好物のマンゴーに変わったと聞いたからの。


 

クープマングを持ってまいれ~!


 

マンゴーが甘い~!そしてマンゴーアイスもバニラアイスもメレンゲも美味じゃ~。
クープマングが終わるまでに、また食べに行きたいのぅ。

帰宅して、フィギュアスケーターのデニス・テンが暴漢に刺されて亡くなったというニュースに呆然。
理不尽過ぎて言葉もありませぬ・・・(涙)