引き続き「住所録」を例に使える関数を紹介します。
(5) MID
文字列の指定した位置から、指定された文字数の文字を返します。
[使用例] A列1~20のセルに郵便場号入力されていて、ハイフン(-)後ろから4桁を取り出す場合
空白列1のセルに =MID(A1,5,4) (セルを指定,開始位置,取り出す文字数)
セル2~20には、関数を入力したセルの右下「+」になる所にマウスを持っていき
セル20まで持っていくと連続データを作成します。
※ 前回紹介した(3)(4)と同じように、半角(1バイト)と全角(2バイト)の区別なく
1 文字を 1 として処理が行われます。バイト数で処理したい場合は末尾に「B」が入ります。(MIDB)
(6) CONCATENATE
複数の文字列を結合して 1つの文字列にまとめます。
[使用例] A列1~20のセルに住所1、B列1~20に住所2が入力されていて、
住所1と住所2を1つにする場合
空白列1のセルに =CONCATENATE(A1,A2)
セル2~20には、関数を入力したセルの右下「+」になる所にマウスを持っていき
セル20まで持っていくと連続データを作成します。
<応用編 ~今週紹介した関数を使って~>
住所録を作るとき、郵便番号欄に直接数字を入力し、住所欄には郵便番号変換を使って
住所を入れるケースが多いと思います。郵便番号欄と住所欄に郵便番号を2度打つ手間
を省くために、住所欄に郵便番号変換で入力したら、その郵便番号(8桁)が郵便番号欄に
入るように「郵便番号欄」に関数式を入れてみましょう。
[使用例]A列に郵便番号、B列に住所
A列空白セルに =LEFT(PHONETIC(A1),8)
※ 郵便番号が半角で表示されなかったら:=ASC(LEFT(PHONETIC(A1),8))
※ 郵便番号半角→全角に表示させたかったら:=JIS(LEFT(PHONETIC(A1),8))
※ ハイフン(-)を除いた7桁で表示させたい場合:=LEFT(PHONETIC(C8),3)&MID(PHONETIC(C8),5,4)
知っていますか?
郵便番号についての応用編を紹介しましたが、EXCELは「郵便番号変換ウィザード」を
利用すると、郵便番号から住所へ、または住所から郵便番号へ一括変換することができます。
この機能を使うためには、
ダウンロードする必要があります。詳細は省略させていただきます。
今週の『パソコン豆知識』は終わりです。
宇野会計事務所 篠島