湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

社会の逆説

2010-04-10 16:45:22 | Weblog
社会学というものは
それが歴史学であろうと経済学であろうと
逆説を理解できない人には、本当のことが分かりません

ある時代の言論に
その時代の権力者の評判が良いものしかないなら
その権力者は冷酷な独裁者である可能性が高いです
言論の自由を封殺していたわけですから

歴史資料だけを馬鹿正直に信じてしまえば
解釈は正反対になってしまいます

ある時代の書物に
前の時代を悪し様に罵る言論が溢れている時は
権力の交代があった直後であると解釈できます
しかも新しい政権は、上手い統治ができていないと考えられます
今の時代が上手くいっている時
人は、わざわざ、過去の問題点を穿り出すことはしません

もし日本の借地借家法が貸し手に有利なものであったら
日本の都市の住宅問題は速やかに解決していたはずです

貸し手に有利なら、貸し手は供給を増やしますから
貸し手側に激しい競争が生じ、結果として、借り手市場になるからです
そうであれば、人々の多様な要求に応える、豊かな賃貸住宅市場が成立したはずです

日本では、政治と金の問題が起きる度に
政治資金規制法を厳しい内容に変えてきました
そうしているうちに、いつの間にか
真面目な政治家はまともな政治資金を集められなくなりました
そして、ヤクザや外国人から金をもらう
怪しげな売国政治家ばかりになってしまいました

この世の善悪は、言葉遊びではありません
社会現象は結果で判断すべきものです
言葉と現実の逆説を理解できるようになれば
人は、少しばかり、知性を豊かにすることができるでしょう
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