湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

秋山駿著「信長」を読む・・・歴史の考察

2018-12-01 17:25:07 | Weblog
午後、予定が空いたので
読みかけの本を読了しました

「信長」(秋山駿著)

です

いやあ、感銘を受けました!
こんなに素晴らしい内容とは思いませんでした

秋山駿という文芸評論家の名前は知っていましたが
文芸評論には興味の無い私が、その著書を読む動機はなく
その人に「信長」という著書があることも知っていましたが
文芸評論家の論じる織田信長に、興味は起こりませんでした

ところが先日、ある古書即売会で
そこに置いてあった「信長」を手に取り
パラパラっとページに目を通すと、惹かれました
古本で、価格も安かったので、買いました
そして、読み始めると、これが面白いのです

私が考えた

”革命家・織田信長”

が、見事に描かれていたからです

信長の戦争、残酷な行為、同盟者や家臣の離反・・・
それらを、信長の性格や心理からではなく
信長の考える革命の方針から、逆算的に説明しているのです

これぞ、私が考えた「信長論」ではありませんか!
なんのことはない、立派な先駆者がいたのです
しかも、この著書は「新潮」に連載され
「野間文芸賞」や「毎日出版文化賞」を受賞した名著なのでした
知らなかった自分を恥じるべきでしょう

「織田信長革命家論」

は、日本の言論界では通説の一つになっているわけです

私は自分の無知を恥じることよりも
自分の発想が異端でなかったことを確認し、自信を持ちました
私は、独創的な織田信長像を作りたいわけではなく
ただ、織田信長について、より深く知りたいだけなのです

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