昔が懐かしい

私のように、最先端の産業とは正反対の業界におりますと
なんだか、世の中の片隅に生きているような気分になることがあります
そんな時は

「オレは庶民だなぁ～」

なんて、感慨にふけります
自分が古い産業に従事していながらも
なんとか生活できていることに、感謝の念が生じてきます

私は、最先端の暮らしよりも
昔ながらの平凡な庶民的暮らしの中に
人生の豊かさを感じるタイプだからです

そりゃ、医学が進歩して、病気や痛みから解放されたり
住宅が進歩して、夏の暑さや冬の寒さから解放されることは
大きな喜びですし、進歩による人間環境の変化は肯定できます
その一方、昔のままでも、さほど不幸ではなかったと思う私がいます
現代に生きることの幸せを十分自覚していながらも・・・

私は、昔を想うことが好きです
今とは、まるで違う、人間関係などが、たまらなく懐かしくなるからです
嫌なことは忘れ、良い記憶ばかりが残っているからでしょう
それは分かっているのですが
現代人が、昔の日本の良さの多くを失っていることは確かですし
それを知る人が少なくなっていることも寂しいことです