トラブル対処

一日、会社に出てくれば、一日分の仕事があり
そこには、いくつかの小さなドラマがあります
感動的なドラマは、滅多にありません
大抵は、喜劇とでも考えなければ耐えがたい、不条理劇です

それが人の世です
人は、自分が生きたいように生きるわけですが
実際は、自分がしたいことは我慢し、言いたいことも言えず
何かに不満を感じつつも
それとは別のことに腹を立てたり、興奮したりします
芸能人のプライバシーなど、どうでもいいことに
感情を高ぶらせるのは、そのためです

わけのわからないことをする人も
それが、笑いの範囲に収まるならいいのです
しかし、一歩踏み出してしまうと
犯罪になってしまうこともあるのです

「魔が差す」

と言う言葉があります
世の中の不条理に上手く適応できず
心が倒錯してしまったり、病んでしまう人がいます
本人は努力しているつもりでも、仕事が上手くいかず
そのことが、人を犯罪の向かわせてしまうこともあるのです

不動産を管理していて
雨漏りのような物理的な問題は
速やかに、物理的に解決すれば、ことは終わります
しかし、人と人とのトラブルが発生すると
当事者間では、解決することが難しいことが多いです

業者と消費者との間でトラブルが発生したら
法律と契約、社会常識に照らして
悪い方が謝り、損害賠償をすれば終わりです
ところが、お客さんとお客さんとのトラブルになりますと
解決の困難な問題となります
業者として中に入らなければならない場合
業者としての立場だけではなく
一般的な善悪の判断をしなければなりません

私は、お客さんとお客さんとの間にトラブルが発生した場合
法律や契約、社会常識に従い
正しいと思う判断を基に行動を決めます
けして、その場だけの利害打算は考えません
利益を考えないのではなく
条理と社会正義を通すことが企業を存続させ
結果として、長期的利益にもなると考えるからです