湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

セミの声と喪われゆく過去の記憶

2017-07-21 18:23:00 | Weblog
梅雨が明けたと思ったら
この暑さです!
セミが、ぎこちなく鳴いています
急激な天候の変化に
セミも付いて来れないのです

昔は、セミなんか、あまりにも当たり前の存在で
夏とセミの声はセットでした
セミの鳴かない夏はありません

夏となれば、まず、ニイニイゼミが鳴き
真夏になるとアブラゼミ
そして、ミンミンゼミが高らかに鳴くころはお盆です
ツクツクホーシが鳴き
ヒグラシが、夕暮れの森全体に鳴り響く頃には
だんだんと、秋が近付いて来たのです

ニイニイゼミが鳴かなくなって、もう何年になるのでしょう?
アブラゼミすら、出現が遅くなったように感じます
こんなに暑くなったのに
うるさいほどのセミの声が聞こえないのは
少し寂しいような、物足りないような気分です

セミの声が少なく
エアコンの効いた部屋の中で過ごす夏は快適です
もう、この生活は手放せません・・・が
昔は、夏の暑さをかき立てるのがセミの声でした
セミの声の少なさに
消えゆく過去と、喪われゆく記憶を想います
コメント (3)
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