湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

幸福感

2011-11-26 13:45:59 | Weblog
今朝は霜が降りていましたね
すっかり寒くなりました

むかしと違い、家の中が暖かいですから
朝のつらさは少なくてすみます
私の子供の頃の冬の朝はつらかったです

朝、支度をして、学校に行くまでが、本当に寒かったです
しかし、学校嫌いの私ではありましたが
朝の寒さを理由に登校を嫌がることはありませんでした
それでも、朝のつらさだけは憶えています・・・

人生の幸せとは、何だろうと・・・ふと、思います

快適な日々の生活の中で
私は、とても幸せな人生を過ごしています
それでも、子供時代の幸せを想うと
なんだか、今は、幸福感が乏しい気がするのです

むかしのことは、良いことしか憶えていないといいます
そうかも知れません
人は過去を美化して生きていくものかもしれません・・・

しかし、それだけでしょうか?
私には、むかしの自分の幸せが、今よりシャープな印象があるのです

むかしの醤油は旨かったと、ずっと思っていました
でも、これは気のせいに違いないと、私は考えていました
醤油の味に、さほど旨いまずいがあるものかと・・・
ところが、むかしと同じ味の醤油を発見したのです
今では、小豆島から取り寄せて、その醤油を使っています

卵もそうです
むかしの卵はもっと旨かったと記憶していて、長らく生卵を食べられずにいました
ところが、むかしと同じ味の卵を発見し
いまでは、これを切らさないようにして、私は、ほぼ毎日、生卵を食べています
岩手県産の自然養鶏の卵です・・・さほど高価ではありません

幸福という実体のないものは、比較検討することはできません
むかしの幸せと今の幸せを、どのように比較できるのか
私自身、正直なところ、まったく、その方法が思い浮かびません
それでも、醤油の味のように、卵の味のように、その味わいを忘れることができません
それは確かに、今のものとは違うのです

私の子供の頃は
今よりも、全てがゆったりとしていて
景色も、人々の暮らしや、人々の心根も、優しかったように思うのです
社会全体が幸福感に包まれていたようにも思います

私の子供時代を歴史的に解釈すれば
第二次世界大戦が終わり、高度経済成長がはじまり
人々が、平和と幸福と豊かさを
徐々にではありますが、実感できるよになった時代でした・・・




コメント
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