湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

人の心と都市の孤独

2010-05-12 16:29:48 | Weblog
人の心が分からないのは
神様がそのように人間を作っているからでしょう
人には常に、人と関わるかぎり、人の心を読み取る努力が要求されます

機械のように
特定の操作で、特定の作動が決まっているなら
人は人間関係で悩むことはありません

実際には、公共領域では、人の動作は決められています
道路交通法などは、その、もっとも分かりやすい例です
そして、すべての法令、常識、モラルといったものは
公共領域における、人の行動の基準となるものです

こうした社会的基準が守られているかぎり
人は他人の予想外の行動に悩まされることはありません
赤の他人といえども、その行動は、こちらの想定の範囲にあるのです
道路や公園や市役所の中では
私達は、人の心の内側まで考えなくとも、安心して行動できます

私的領域、たとえば家族の人間関係は
公的な常識とは異質な要素をもちます
家族ための行動は、通常は無償の行為となります
友人関係や恋愛関係も、これは共通しています

金銭で解決できる範囲のことなら、家族も友人も恋人も必要ないのです

文明社会では、とりあえず金銭さえあれば、人は生きていくことができま
文明社会とは、一般的には、都市のことです
都市は孤独者であふれています

都市の利便性は、都市の孤独者を、人の心を読む悩みから解放します
そして、いつの間にか、金銭万能主義が蔓延します
コメント
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