東京多摩借地借家人組合

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競売で借家権がついた土地と建物買取った新家主が地上げ屋を使って脅す

2006年12月10日 | 明渡しと地上げ問題
借家人が住んでいるのを承知で土地と建物を競売で落札し、追い出しを仕事とする地上げ屋を使って立ち退かせる、こんな事件が都内では多発している。
 立川市錦町1丁目で立川市役所の近くに住む坂本さんは、親の代の昭和31年から借家に住んでいる。家主は昭和30年から3人代わり、平成2年に買った不動産業者が5億6千万円の根抵当権を設定し、返済できず平成13年に東京地裁八王子支部が土地と建物を差し押さえ、競売が開始決定された。今年の8月に国立の不動産業者が1713万9000円で落札した。45坪の土地なので坪当り37万7千円という超安い値段で落としている。
 地上げ屋が9月の末に組合事務所に訪れた。事前に要求していた土地と建物の登記簿謄本と新家主の委任状を提示。確かに新家主に8月5日に所有権が移転している。
地上げ業者のI氏、開口一番「坂本さんにはできる限りの補償は出すつもりです。もし移転できないとなると、今2万5千円の家賃を14万円ぐらいに上げて貰います。お金をもらって安い家賃のところに移った方がいいのではないですか」とふざけたことを言って帰っていった。
その後、競売を専門にやっている家主本人が現れ、10月初め坂本さんと組合事務所で直接面会した。坂本さんは、借りてきた経緯を話し、「立ち退く意思はない」と伝えた。家主はその場で「家賃の受領しないのなら供託して結構です」と述べたため、坂本さんは8月分以降の家賃を供託し、組合と相談しながら、家主の今後の出方を見守ることにした。(東京多摩借組組合ニュース331号より)

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