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足立区内のシェアハウス70棟、管理会社が破綻

2018年11月09日 | 最新情報
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181108-OYT1T50029.html 
スルガ銀行(静岡県)が、台所や風呂を共有する賃貸住宅「シェアハウス」の投資者に不適切な融資を
した問題を受け、東京都足立区は23区初のシェアハウスの実態調査を実施した。この結果、区内には
シェアハウスが313棟あり、少なくとも約70棟は、すでに経営破綻した「スマートデイズ」が管理し
ていた女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」だったことが確認された。
 区は今後、経営が行き詰まったシェアハウスを手放すオーナーが増え、生活保護受給者らを入居させ、
保護費をピンハネする「貧困ビジネス」や違法民泊に転用される可能性があるとみて警戒を強めている。
 区によると、調査は5月から10月にかけて実施。区職員が建物の状況を確認したほか、専門家に委託
して家賃や間取り、入居率などを調べた。その結果、区内には未完成の9棟を含め計313棟のシェアハ
ウスがあり、このうち94%の物件でスルガ銀行が抵当権を持ち、融資に関わっていたとみられることが
判明。スマートデイズが管理していた物件が、少なくとも約70棟あることもわかった。
 完成した304棟では、1棟あたり平均12室があり、1室あたりの面積は同7・25平方メートル。
入居率は同約4割で、家賃は3万~4万円、共益費は1万~2万円だった。約4割では管理者が確認でき
なかった。
 建築基準法などに違反するケースはなかったが、部屋に収納スペースがなかったり、駐輪場やゴミ置き
場が確保されていなかったりする建物も数多く確認されたという。
 区は今後、資金繰りが厳しくなったオーナーが物件を手放すケースが増える可能性があるとみている。
調査結果を不動産業者と共有し、「違法民泊への転用など不適切な使用が疑われる場合は、速やかに立ち
入り検査などができるよう状況把握に努める」としている。
 スマートデイズは、オーナーからシェアハウスを借り上げ、入居者らに転貸する事業を運営していた
が、十分な入居者が集まらず、5月に破産手続きに入った。オーナーの多くは、スルガ銀から融資を受け
て物件を購入していたが、同行ではオーナーの預金残高や年収の改ざんが横行し、自己資金があるように
見せかけていたことが、第三者委員会の調査で判明している。
 足立区は「区集合住宅の建築及び管理に関する条例」を改正し、新たに開発される小規模なシェアハウ
スに対しての規制を強化する。来年3月の第1回定例会で議案を提出し、同7月の施行を目指す。
 区によると、現在の条例では、3階以上で15室以上の部屋があるシェアハウスを対象としている。今
回の調査では、より小規模の建物が多く確認されたことから、対象を2階以上、10室以上とする。
 1室あたりの面積は、これまで都建築安全条例で定めた7平方メートル以上から9平方メートル以上と
し、駐輪場の設置を必須とする。ゴミ置き場についても、区との協議を義務づける。

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