東京多摩借地借家人組合

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ビルの老朽化危険との明渡し理由は嘘だった

2006年08月02日 | 明渡しと地上げ問題
杉並区桃井の青梅街道沿のビルを借りて音楽教室を営業している町田さんは、家主から昨年11月に突然建物の老朽化に伴い建替えを行うので今年の5月31日を以って賃貸借契約を終了するとの通知を受けた。
 町田さんは、以前も他の教室の明渡し問題で組合に相談にのってもらい解決した経験があるため、今年に入り相談に行った。組合を通じて明渡しの条件の提示を求めたところ、家主は2月に入り突然「お知らせ」の通知を各戸に配布した。「当ビルの建物及び設備の経年劣化が進み┉┉6月以降当ビル内において事故が発生する恐れがありますが、万一事故が発生した場合にも、当ビルでは責任を負いかねますので、ご利用者の皆様に通知いたします」とのショッキングな内容。さらに、エレベーターの中や入口の傍に張り紙をした。町田さんは直ちに「営業妨害に当り極めて遺憾」と厳しく抗議し、直ちに協議に応じるよう要請した。
家主は、組合との協議を避けて、裁判所に町田さんに対して調停を起こしてきた。調停でも話はまとまらず、結局話合いで町田さんに対して次の移転先の移転に要する補償を出すことで決着した。その席で、明渡しの本当の理由は「ビルの1階の倉庫を借りていた業者が移転し、採算が合わなくなったので建替えることにした」とのことで、耐震性がないとか危険だとかいうのは嘘だったことを白状した。

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