無意識日記
宇多田光 word:i_
 



ウォークマンF880シリーズの購入を検討している人には付属のイヤフォンの高音質は朗報である。これ、実売価格だと大体5000円前後の代物で(amazonだと4000円位)、3万円位の製品の付属物としては結構なものだと思うが、ハイレゾ対応を謳った製品に付属しているのにハイレゾ非対応イヤフォンってどうなの、、、と最初は思った。しかしこのイヤフォンで聴いてもCDからのロスレス音源とハイレゾ音源の区別はつくし、ハイレゾならではの「音の鳴っていない空間の広さ」を十分感じられる。ハイレゾ音源の準備に際して、プレイヤーだけでなくハイレゾ対応イヤフォンや対応ヘッドフォンを用意しなければいけないのか、と思った人も居るかもしれないが、結構これで事足りる気がする。つまり、対応イヤフォンorヘッドフォンを買い足さなくてもハイレゾの"よさ"は味わえそうだ、このウォークマンだけ買えばよし、という事だ。

考えてみれば不思議な事だ…と言いかけたが、そうでもない。今回私が購入したハイレゾ音源は24bitではあってもサンプリング周波数は44.1kHz、つまりCDと同じだ。一方、ハイレゾ非対応イヤフォン&ヘッドフォンというのは、高音域の再生限界が20kHzというのが"非対応"の理由である事が多い。(44.1kHzならば高音域は22.05kHzまでサンプリング可能、です念の為) 即ち今回の試聴音源は対応非対応関係ないのである。あとは24bitの高解像度がどこまで再現出来るかの勝負であり、付属のイヤフォンでもその効果は体感できそうだ、と。


それにしても不思議なものだ。いや、今度は本当に不思議だ。私が今まで書いてきた「ハイレゾらしさ」というのは、つまり、音の天井のなくなる感覚というのは、サンプリング周波数を44.1から48や96や192に上げた時に出てくるべき感想であって、本来16bit→24bitという変化は、各音素のきめ細やかさが増す事で感じられる筈なのに。

しかし、私の拙い耳によれば、ひとつひとつの音の粒の鮮やかさ、肌理細やかさはロスレスもハイレゾもあまり変わらず、また、音の鳴っている音場の広さや定位、バランスも変わらないのだが、その音の響いてる空間の後ろ或いは外側に広がる空間の質が違うのである。音の粒ひとつひとつが伸び伸びと鳴り響いている。これは、何なのだろう。

以下は私の勝手な妄想なので桜流してうただいて、いやさ聞き流していただいて結構だ。思うに、CDの44.1kHz16bitという設定は間違っていたのではないか。解像度の割に高音域まで音が出過ぎている。バランスが悪いのだ。16bitなら22.05kHzなんていう高い音が出るのは音像をざわめかせすぎてかえって邪魔、そこまで高い音を出すなら24bit位の解像度がないと音が素直なバランスで鳴ってくれないのではないのだろうか。つまり、ハイレゾ音源の魅力とは、ただ高音域&高解像度というのではなくて、音域と解像度のバランスにあるのではないか。だとすると、非対応イヤフォンでもハイレゾの魅力を感じとられる説明がつく気がするのだが…これ以上の妄言は流石の私でも無理だ。もう少しハイレゾ音源を幾つか聴いてみてから、このテーマを振り返ってみたいっす。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
読者いるお (utadapower)
2014-02-26 20:31:54
初コメントです。目的は二つ。読者は沢山いるはずですが一応その証拠を残したかった。会社の上司がCDの規格を決めた奴は何も分かっちゃいないアホなんだと力説していたことを思い出した。ではまた (`(エ)´)ノ彡☆
 
 
 
(@_@) (utadapower)
2014-02-26 20:34:01
目的では無かったですね(笑)でもこのままでいく( ̄(エ) ̄)v
 
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