無意識日記
宇多田光 word:i_
 



そういやいまだにヒカルはワルツな曲書かないねぇ。3拍子。

『誓い』のリズムには確かに3拍子風味が乗っかっているがあクマでそれはスパイスで、基本は4拍子だ。なんだか、惜しかった。だが今までになく期待が高まったというのはあった。私はね。

何故ワルツを書かないか、という点について今までも何度か触れてきてはいるものの、未だに理由はわからない。なので、気の利いた推測も出来ない。

これも何度となく引用している名言、『スネアの切なさ』を思い起こすにヒカルはリズムから直接メロディーを起こしている感がある。基本はコード進行から始めているとは思うのだが、そこに情感の結節を生むためにリズムを導入するように思えている。

逆から言えば、ヒカルをインスパイアする特定のリズム以外のリズムを使っても曲作りが捗らないのかもしれないな。ワルツを作る気がないというより、作ろうにも作れないというか…作れない訳じゃないな、「ピンと来ない」って感じなのかもしれない。ピン。感情の結節の音だわな。

最近のヒカルは自分のメロディーの癖に頓着しなくなっている。『真夏の通り雨』と『Letters』とか『Face My Fears』と『大空で抱きしめて』とか今までに幾つか指摘している通りだが、それに対する反動めいた感情でもない限り新しいリズムは、何か違いや捻りを出すために採用されることはあっても主軸にしてメロディーを作ろう、とはならないかもしれない。

寧ろ可能性があるなと思えるのは、一旦他のリズムで作った楽曲のリズムを抜いて新しいリズムに入れ換えるパターンだ。『DISTANCE』が『FINAL DISTANCE』へと変化(へんげ)したように、リズムの入れ替えはかなり劇的な効果を生む。4つ打ちで作ったメロディーに後からワルツのリズムを合わせるような話の順序なら少し見込みがあるかもわからない。ヒカルがそういうことに興味があるかどうかすらわからないが、ほんの少しだけアタマの片隅に留めておこうかな。

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Apple Musicに登録してみて予想外だったのが、歌詞表示の便利さだ。大体の歌詞はネットで検索すれば出るのだから一手間省けるだけなのだがその一手間差が結構効く。ほんとモノグサですね私。でも、やっぱり歌詞を見ながら聴いた方がアタマに内容が入りやすくていい。まぁ見ずに聴いてる時に全く内容を聞いてないというのもあるのですがね。

で、今年に入ってからかな、その歌詞自体から楽曲が検索できるようになった。どこかで耳にした曲について、曲名はわからないが一節でも歌詞がわかるならそこからフルコーラスを聴くことが出来る訳だ。上手く機能すればなかなか画期的である。

例えば、『七回目の』という歌詞を入力して検索すればちゃんとヒカルの『Automatic』が出てくる。まぁこの曲の場合はサビで『It's Automatic』とコールするのでタイトルがわからないケースは少ないかもしれないが、『道』なんかはCMで耳にしたとてなかなか難しかろう。これも『私の心の中にあなたがいる』と入力すれば出てくる訳だ。

ヒカルのように、CMでよく流れているなんていうメジャーなアーティストの場合結構効果がありそうだ。まぁその前にもっと「歌詞から検索できますよ」と宣伝する必要がありそうだが。で、その前にひとつ問題がある。

それは、Apple Musicの歌詞が必ずしも正しくない事だ。ヒカルの歌にあるかどうかはわからないが、自分の場合は結構間違った歌詞に遭遇してきている。検索に支障の出ない範囲なら問題ないかもしれないが、単純に居心地がよくない。それに、サブスクリプション・サービス内に表示される歌詞となると「公式認定」だと思い込まれる可能性が高い。ちょっと心落ち着かない。

とはいえサービス内の歌詞表示はWikipediaみたいに在野の編集ができる訳ではないので、公式の方で今一度歌詞の総点検をする必要があるかもしれない。そして、出来ればだが、これを機に「歌詞カードには載っていないがしっかり歌詞を載せて歌っているパート」についても歌詞を掲載できないか検討して欲しい。今は『会いたい時に君はいない』と入力・検索しても『A.S.A.P.』はヒットしないのだもの。なんとも、勿体ないもんね。

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