無意識日記
宇多田光 word:i_
 



光と多くの共通点を持つ。大衆性と質への拘り、発想の突飛と抜群の表現技術、闇への傾倒…注目したいのは創作過程の枠組の相似である。氏はまず自分でも意味のわからないただ印象的な"場面"を描写し、そこにどう至るかを葛藤しながら物語を創るという。光も深河制作を「一瞬だけ見えた完成形のカケラを広い集めるよう」だったと語る。2人とも正体は知れないがゴールの存在自体は確信できる、という所から始めている。創作の苦に耐えれる理由がこの確信にあるのなら2人が闇と戯れたがるのもわかる気がする。暗闇に光を撃てるのは確信が希望となるからなのだ。


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まず、長い。私は30~40分かかった。それでも読み込むというスタンスではなかったから、一言ずつ噛めしめたい向きは更にだ。内容も軽くはないのでじっくり読める環境と時間を作りたい所。僕が強調したいのは飽く迄これは4年半前Webロングインタビューの相手もした鹿野淳という人と光との対話の記録であって、松浦サンとの会話でもなければ光の手記でもないし浦沢氏との対談でもない、彼が光を見る目線の許で放たれた言葉で炙り出された光の一側面であるということ。嘘が書いてある訳ではないけどその点踏まえて読まないと他のテキストとの整合性に悩む事になるかも。


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