無意識日記
宇多田光 word:i_
 



え〜、、、何話せばいい?(ダウンタウンに英語話してみてって振られた時の返しみたいに)

供給過多が過ぎて飽食だわ。抜けた後の虚無感は考えないようにしようそうしよう。昨夜のオンラインパーティーも私飛ばしちゃったり。普段じゃ考えられないわね。


ええっと、まぁいいや、少しずつ触れるか。まずトレボヘスペシャル完全版が解禁になったわね。もう既に少し触れちゃってるけど以後はさらに大っぴらに話せるか。

一聴した感想は

「どこらへんがスペシャル!?」

というものでした。それくらい気負いなく、普段通り。その普段が23〜24年前の1年間の事を指すのが何か不思議でね。あの頃を知ってる人にとっても知らない人にとっても普段通り、普段着の宇多田ヒカルが学校帰りにスタジオに寄って…嗚呼、学校帰りだと普段着じゃなくて制服か(笑)。いずれにせよ、全然スペシャル感がなかったのよね。コーナーの作り方も、選曲も。昔のまんま…そしてそれがそのまま「今の宇多田ヒカル」の表現になっているという不思議な状況。

改変期のスペシャル番組って内容も特別だったりするじゃないですか。振り返り企画だったりまとめ企画だったり。全然そういうのないんでやんの。2時間という長さを除けば、このまんま今でも毎週放送してるような、そんな錯覚に陥る内容で。

これつまり、アルバム『SCIENCE FICTION』のコンセプトそのものなのよね。ベストアルバムを出すのは特別な過去の振り返り企画かっていうと、確かにそれはそうなんだけど、「ヒカルの心づもり」としては、新曲新譜を作る時と、つまり普段と何も変わらなくて、ただ素材が既にリリースしたことのある曲だったってだけでな。なので、リレコーディングしたものもリミックスしたものも、「今の宇多田ヒカル」が作ったものでしかなく、そりゃ新曲と相性がいいよね。

他のベストアルバムは違うと思うんだ。昔の曲が主役で、そこに加わる新曲は添え物?ゲスト?おまけ? 或いは昔を思い起こさせる曲調だったり、逆に今と昔の違いを際立たせる曲調だったり、いろいろあると思うんだけど、主役はいうまでもなく何十曲もある昔の曲で。だけど『SCIENCE FICTION』は違う。主役は自然にGold以降の3曲になっていて、やはりこちらも自然に旧曲たちはそのサウンドに合わせていく格好になっている。合わせていくというのも正確じゃないか、今のヒカルが作るのが新曲で、その今のヒカルが手掛けるリレコーディングとリミックスとリマスタリングは新曲たちと似たテイストになっていくという、ただそれだけのこと。なので『SCIENCE FICTION』は最早宇多田ヒカルの新譜でしかないわよね。

『Tresbien Bohemian 」も同じというか…そもそも、昔に準えてやるコーナーの名前が『This Week’s Top 2』だからね、そりゃ本当に今週のトップツーを発表するだけだよね。それも昔から「今週世間で発表された曲」でなくて「今週ヒカルがかけたいと思った曲」でしかないから、いつの時代にやろうとそりゃ同じになる。お便りを読むのも、自分の新曲を紹介するのも、最近のお気に入り曲をかけるのも、昔のまんま。昔の毎週やってた頃のまんまなのよね。特に昔を振り返る事もなく。

あぁ、昔の口調を再現したりしてたな? それも実は「最近のヒカルがしてること」なのよね。最近のヒカルのしてること…昔の曲のリレコーディングとリミックスとリマスタリングなわけでして。常に昔の自分の声を聞いてる(聞いてた)わけでして。その流れの中で「今もあんな声出るかな?」とか試したりもしてたんじゃないかな。そういう制作状況と今回のトレボヘ収録は軌を一にしてたってことだね。

自然体に拍車が掛かった。つまり、ヒカルの変わらなさが更に揺るぎなくなったというか、いや言い方としては逆か、更によく揺らいでしなるようになったというか。純粋な新曲を作る作業のみならず、過去曲、過去の素材を相手にしても、普段と変わらず今のヒカルを表現する手段として構成できるスキルを今回手に入れたという、そんなターンが今な気がします。なので、このスキルに基づいた今後のライブコンサートは、今まで以上に「たった今の宇多田ヒカル」の魅力を、新曲でも旧曲でも変わらず発揮できる、過去最高のものになる事請け合いなのでした。

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2024年4月13日土曜日13:00~13:53
JFN系列全国38局で放送された
「全農 Countdown Japan」に
宇多田ヒカルが出演しました。

下記のリンクからタイムフリー聴取ができます。
奈良,茨城,埼玉,千葉,神奈川,山梨県,京都,和歌山に
お住まいの皆さんは隣の県の局にアクセスしてみてくださいね。

北海道:AIR-G' FM北海道
青森:エフエム青森
岩手:エフエム岩手
宮城:Date fm エフエム仙台
秋田:エフエム秋田
山形:Rhythm Station エフエム山形
福島:ふくしまFM
茨城
栃木:RADIO BERRY エフエム栃木
群馬:FM GUNMA
埼玉
千葉
東京:TOKYO FM
神奈川
新潟:FM NIIGATA
富山:FMとやま
石川:エフエム石川
福井:FM福井
山梨:
長野:FM長野
岐阜:FM GIFU
静岡:K-MIX 静岡エフエム放送
愛知:FM AICHI
三重:レディオキューブ FM三重
滋賀:e-radio FM滋賀
京都
大阪:FM大阪
兵庫:Kiss FM KOBE
奈良
和歌山
鳥取
島根:エフエム山陰
岡山:FM岡山
広島:広島FM
山口:エフエム山口
徳島:FM徳島
香川:エフエム香川
愛媛:エフエム愛媛
高知:エフエム高知
福岡:FM FUKUOKA
佐賀:エフエム佐賀
長崎:FM長崎
熊本:FMKエフエム熊本
大分:エフエム大分
宮崎:エフエム宮崎
鹿児島:μFM エフエム鹿児島
沖縄:FM沖縄

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遂に明日椎名林檎との『二時間だけのバカンス』のパフォーマンスが地上波テレビで初放送される。トーク中や歌ってる最中に目を合わせた回数を数えたい所存である…。

それはそれとして、世代的な事を記しておく。ヒカルが『Fantôme』で復帰してきた時、若いファンのがどすんと増えていたのに驚くと共に、「椎名林檎との兼ヲタを名乗る人」の比率の高さに更に驚かされた。それどころか、というか、ファンでない人たちの間でも、「宇多田ヒカルと椎名林檎があの時代のツートップ」という認識が広がってる事にも吃驚した。時代が推移するってこういうことなのね、って。

彼女たちをリアルタイムでみてきたこちらの世代は、ヒカルがその都度周りと比較されてきた経緯をもみてきている。最初期は倉木麻衣とのあれやこれや、そしてセカンド・アルバムを出す頃には浜崎あゆみと世紀の対決、みたいなね。それが「世間の目」だった。確かに、もうその頃からファンサイトに顔を出すような宇多田ヒカルファンの間では同世代(98年前後デビュー組)の中では椎名林檎の評判が最もよく、例えば2002年の『Letters』に出てくる『歳上の人』とは椎名林檎のことではないか?と候補に上がった事もあった。ちょうど同年初頭に彼女が離婚していた事もあって『ひとりでも大丈夫』だと言いそうだったというのもあったが、そもそもそこにリスペクトが無ければ「ヒカルが敢えて歌詞に登場させる人物」という認識・推理は生まれなかっただろう。そんな経緯もあったので、2014年の『宇多田ヒカルのうた』で椎名が『Letters』をカバーしたことが話題になったわけだね。

だが、その時点でもこちらにはツートップという認識はなかった。ヒカルのライバルというか対抗枠として倉木麻衣や浜崎あゆみの名前が上がってた頃はもっと椎名林檎は独自路線だったのだ。それが、いつの間にやらそんなことに…と、思ってたのだが、ヒカルが復帰後に林檎嬢がインタビューでヒカルの復帰を待望・熱望していたというのを目にし耳にし、あら林檎さん、結構留守を守る気でいたのねとそこで漸く気づいたのだ私は(いつの時代も鈍いよね)。若いファンが椎名林檎と宇多田ヒカルを並列に語るのは、ものっそい雑に言えば「椎名林檎がそうした」からだったのだ。


さて、ここまでありきたりな事をガタガタ並べ立ててきたのは他でもない、この視点に立った上で明日のパフォーマンスを観たいぞと私が思ったからである。もうヒカルが復帰して8年の歳月が経とうとしている。『花束を君に』と『真夏の通り雨』がリリースされたのは2016年、8年前の4月15日だからね。なので今更「おかえりHikki」でもないのだけれど、林檎嬢からすれば、この地上波初共演は「もう一度本来の二人の立ち位置に戻る」為の絶好の機会ではあるまいか。それを「世間」に知らしめる為の、ね。二人のテキストのやり取りなどを知るここの読者ならご存知かと思うが、この2人の関係は基本的に「頼る側」が林檎嬢で、「頼られる側」が宇多田ヒカルなのだ。それを、「世間」に向けて発信するのしないの!?というのが私の目下の明日の興味なのである。有り体に言えば、「目が合ったとき先に照れるのはどちらなのか!?」という話だ。ゆみちんひかるちんと呼び合った(過去形?現在形でもいいのよ?)仲を、どのように演出するか。そもそも、ずっと「椎名林檎」の役割を演じて生きてきているゆみちんが素に近くなって甘えられる数少ない同業者の相手が、どこにいってもナチュラルに宇多田ヒカルのまんまの宇多田ヒカルなのである。だから明日は、パフォーマンス全体で2人の関係性を演出しにくる林檎嬢と、いつも通りの自然体なヒカル氏の対比が明確になる事が期待される。トークの時間あったら嬉しいのだけどねぇ。とまれ、その一挙手一投足を目に焼き付けるつもりで明日を迎える事と致しましょう。

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気が変わった。『In My Room』の話はまたいずれ。

というのも、明日がちょっと凄いからね。まず日付変更線超えたら『トレビアン・ボヘミアン・スペシャル 2024』の完全版がSpotifyで配信開始、午前11時からポップアップストア最終日、お昼の1時からは全国ネットのラジオ収録出演、そして、今回のプロモーションのひとつのピークになるのかな? 夜8時頃からは、超特大ヒット曲『One Last Kiss』を地上波初披露、のみならず!遂に『二時間だけのバカンス』で椎名林檎と地上波初共演だ。椎名林檎が大好きな人もそうでない人と必見必至な夜になるわよね。

と、こんなに盛り沢山の一日を明日に控えながら私はプロモ疲れの真っ最中。「もっとゆっくりじっくり『SCIENCE FICTION』を味わいたい!」と思いつつ、出来てない。

公式が悪いよね(言い切ったw)。2枚組アルバム出しといてフラゲ日の夜22時から当日告知のアーカイブなし生配信する? 翌発売日の夜にオンライン・リスニング・パーティーする? いやさ、あたし昼間が労働時間なのよ、それやられたら2時間のアルバムをゆっくりじっくり味わえる時間て、平日だとそこしかないのよ。そこを使ってグダグダのリスニング・パーティーやられてもなぁ。いやチャットは面白かったから企画自体は素晴らしいかったんだけど、タイミング悪過ぎない?

そうなのよ、今週のスケジュールを全部消化するには、どっかで有給休暇とるのが正解だったのよね。それが選択肢にあったのにしなかった私の判断ミス、というのはそれはそれとして、今の時勢ではまだまだ自由に休みを取れる人は少ない。宇多田ヒカルは大衆向けの歌を供給する音楽家だということを踏まえれば─あーこうやって他人の状況を持ち出して話をするのは性に合わないんだけどそれでも敢えて言わせて貰えれば─、無茶としか言えないよなぁこのスケジュール。

そんな中で、情報を取り落とす不安感を持ちながら毎日を過ごしてる人も多い。そうしてるうちに、普段の生活ペースを乱してる人も多いんじゃないか? 日付変更線跨いでからアルバムやラジオ(どっちも2時間!)を聴こうとして睡眠不足になってる人も在るだろう。飢餓と不眠は全人類の敵である。断食とか徹夜で助かる人も沢山いるけどね。音楽を楽しむには、適切とはいえない。夜更かしした方が集中できる時間帯!っていうのもわかるけども。

そういう人には是非、綾鷹のCMのキャッチコピー、

『 自 分 の リ ズ ム で い こ う 。 』

を送りたい。『traveling (Re-Recording)』を聴きながら、この言葉を反芻して毎日の生活ペースを、毎日の生活リズムをキープしよう。キープ・トライン♪である。(それ言いたいだけかい)

情報が多過ぎて何が何だかわからない人は是非、もう既にご存知かとは思うが、うちのカレンダーのエントリを見て、今日明日程度の予定だけ把握しよう。明後日以降まで見てると項目多くて頭痛くなるからな(笑)。まぁ日曜日にゆっくり次の1週間の予定を概観するくらいが関の山よね。

https://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary/e/177ac8ea70726bfee65892d4f0dde748

その中でも「これは外せない」という予定は特に太字で記入してある。当初は公式のカレンダーに倣ってラジオテレビ配信リアルで色分けしようかと思ったが、あれ、見た目がカラフルになるだけであんまり情報の整理に役立たないのよね。色付けで優先順位が明確になるわけではないというか。なのでそこは思い切って捨てて、優先順位の明示を優先した。「ここは太字の方がいい!」というのがありましたらご連絡を。

若い人なら兎も角、25周年を迎えた音楽家のファンとリスナーとなると、身体に無理は出来ない層も沢山いるわけで。となると、普段の生活のリズムを崩してまで情報を追うのは、ヒカルも望むところではないだろう。ラジオで「9キロダイエットした」というメッセージを読んで「無理しないで」とまず言ってしまう優しい人ですからね。自分の情報を追う為に睡眠不足などで体調を崩したり怪我したりなんて望むわけもなく。あ、当人から「ダイエットでは無理してません!」と元気に返答を貰ったのでそこは心配ご無用です皆様。

確かに、繰り返すが、重要な情報を取り落とすとファンとしてはとても痛い。例えば当日告知のヒカル出演インスタライブがあるとしたら!?なんて想像するだけで頭が痛いもんね。でも、時には思い切っていろんな通知を切って、公式メルマガだけ読むとかそういう対処も必要かなと思われる。今週、普段の生活ならしているルーティンを飛ばしてしまった人も在るかもしれない。今週は仕方ないとしても、来週はなんとか立て直せるように祈ってます。そう、『自分のリズムでいこう。』だよ!

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で。大事なのは前回からの続きでな。『SCIENCE FICTION』が恐らく“Science & Fiction"から来ているとしても、しかし、そこからのヒカルは「いわゆるSF/エスエフ」にもしっかり踏み込んでいくのだ。だからちょっとわかりにくいのよね。

ここは今後のインタビューなどを待ちたいが、かなり早い段階でベストアルバムのタイトルが決まっていたのではないかと私は推理する。少なくとも、『Electricity』制作着手時点ではもう決まっていたように思われる。『何色でもない花』もそうかな。同時くらいかな? つまり、SFというコンセプトが出来上がってからそれに沿って歌詞を書きましたってこと。

ここの区別なんですよ。ヒカルが『SCIENCE FICTION』というタイトルを決める“まで”は、世に言う「いわゆるSF/エスエフ」が念頭にあったわけではなく、「私は科学も文学も好きだから、両方を併せてひとつの言葉(熟語)になってる“Science Fiction"がいいな。」とそう思っただけなのだが、ベストアルバムのタイトルが『SCIENCE FICTION』に決まった“あと”は、そうやって立ち上がった「SFというコンセプト」に沿ったクリエイトが始まったのだと。ジャケットのアートワークもそうだし、くまちゃんもしっかりSFになっている。そんなに気軽にワームホールが地球上に現れたらとっくに世界は滅んでるけども!


それはそれとして、今回は『Electricity』で歌われている例の話題の歌詞について触れたい。

『解明できないものを恐れたり
ハマる、陰謀論に
そんな人類みんなに
アインシュタインが娘に宛てた手紙
読んでほしい
愛は光 愛は僕らの真髄』

ここね。

ひとまず事実として、この「アインシュタインが娘に宛てた手紙」と呼ばれるものは、アルベルト・アインシュタイン本人が書いたものであるという証拠はない。社会的に正しくあろうとするなら、この手紙は偽物、虚構であると言う事になる。いや勿論、論理的に言うなら偽物だと言い切るのも問題があるのだけども、“分別ある社会人”としては、少なくとも本物と認めるわけにはいかない。しかし、だからこそヒカルはこのフレーズを『Electricity』に、引いては『SCIENCE FICTION』に採用したのだろう。人類の科学者の代表格たるアインシュタインの名と、それを冠する虚構。「科学的な虚構」ではなく、「科学“と”虚構」が隣り合っている。この状況こそ、ヒカルの元々の意図である“Science & Fiction"というコンセプトに相応しい。

そのコンセプトを援用してヒカルがこの歌で何を言いたかったかといえば…珍しいことに、ここでは他の歌を参照した方が早いのだ。そう、『何色でもない花』で

『確かめようのない事実しか
真実とは呼ばない』

と歌っていたそれをその“次の曲”である『Electricity』のこの部分で示してみせたのだ。もしかしたら、「あれ?『何色でもない花』のここの歌詞、あんまり意味が通じてない?」とか思って『Electricity』に反映させたのかもしれないね。

先程触れたように、「アインシュタインの娘への手紙」が本物だという証明はない。一方でまた、これが偽物だという証拠も無いのだ。証拠というか、「これ書いたの、アインシュタインじゃなくて私だよ。」って告白した人が過去に居ないっぽいのね。もしかしたらもう墓場まで持ってっちゃってるかもしれない。そうなると、本物か偽物か俄かには確かめようがない。

さて、ここで貴方はどうするか、ってのがヒカルの問いたいとこなんですよ。これをアインシュタインが書いたかどうかはわからない。だったら無意味なものだと棄却するのか、それともいやこれはとてもよいものだと称賛するのか。これに関しては、称賛するポーズを取る為に人類史上最高峰の科学者の一人であるアルベルト・アインシュタインの権威(彼が最も“持ちたくなかった”or"なりたくなかった"ものだね)を、威光を借りることはできない。自分で判断するしかない。そして、そこにだけ貴方にとっての「真実」があるのだ。『確かめようのない事実しか真実とは呼ばない』とは、こういうことなのだ。確かめられる事実の中に貴方の真実を見出すことは出来ない。(或いは、極めて難しい)

つまり、砕けて言えば、この手紙を読んで感動したのなら、その感動は貴方にとって紛れもなく真実なのである。これにもしアインシュタインという『名高い学者』の名がついているなら、それは貴方にとって真実の感動かどうかわからない。「なんか凄くえらい学者さんが言ってる事だから、これはいいものなんだと周りには言っておけばいいだろう。」と貴方が思っていないと、どうして言い切れる? そういうことは、日常茶飯事だ。あの人が言ってる事だからで事態をやり過ごす事の何と多いことか。

だからヒカルは「アインシュタインの娘への手紙」を選んだのだろう。本物か偽物かわからないものと接して欲しい、と。事実と虚構の間(あわい)にこそ、サイエンスとフィクションの間(between !)にこそ、真実が、このベストアルバム『SCIENCE FICTION』があるのだと、この『Electricity』の歌詞はそう教えてくれるのだった。


んだからなー、だったら出来ればこのベストアルバムには、『In My Room』を入れて欲しかったよね。

『ウソもホントウも口を閉じれば同じ』
『ウソもホントウも君がいるなら同じ』
『ウソもホントウも君がいないなら同じ』

これらの歌詞は、虚構(ウソ)と事実(ホントウ)と真実(君の存在=君という光)のあいだの関係性を、当時のヒカルがどのように捉えていたかを端的に表している。(その詳細は次回に回すか…流石に今回は既に長い…) つまり、ヒカルの歌う歌詞の真髄は、25年以上経っても全く変わっていないのだった。それがよくわかるのがこの最新曲『Electricity』の歌詞なんだろうと思うのでした。

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『SCIENCE FICTION』というタイトル、響きと見た目がカッコいい上に次から次へと出てきたニュートラックがどれもこのアルバムタイトル名に相応しいサウンドだったのでますますうってつけのタイトルになりつつあるが、未だにまだまだ馴染まないというかしっくりこないフィーリングも途切れない。理由は単純で、こちらが事前に持ってた「SF/エスエフ」のイメージと従来の宇多田ヒカルの音楽性や発言たちとはあまり直結しないからだ。

SF/エスエフという単語で何を連想するかはかなり千差万別だ。ヴェルヌやウェルズのような“正統的な”ものを思い浮かべる人もいれば、日本人ならアトムやヤマトといった漫画やアニメを想像する人もいるし、スターウォーズがそうだという人、寧ろスターウォーズこそが「SFではない」代表格だという人、本当に様々で、これを議論し始めると時間が幾らあっても足りないのでそこはおいておくとしても、たとえ明確な境界線が引けるわけではないとはいえ、「なんとなくあそこらへん」というイメージはあるだろう。例えば、突拍子もない例をとれば「はだしのゲン」はフィクションだがこれをSFと呼ぶ人はいまい。居たら是非名乗り出てほしい。本当に話を聞きたい。

そんな中、ネタバレになって申し訳ないがトレボヘでヒカルがSFの例として…でもないか、そういう話の流れの中で出した例がポーにCSルイスにトールキン…どれも日本の標準的な「エスエフ」からは程遠い名前だったのだ。それぞれ、「モルグ街の殺人」「ナルニア物語」「指輪物語」の作者名である。確かに、これら高名な作家の作品はその知名度の大きさと作品性の高さゆえエスエフというジャンルにも多大な影響を与えておりそれらの雑誌で取り上げられる事もあるかもしれないが、ジャンルとしてのSF作家さんたちではない。つまり、そもそもジャンルという概念から解き放たれている宇多田ヒカルにとっては「SF作品」という既存の先入観に囚われることなく“SCIENCE FICTION"という熟語を使っているものと思われる。

となると、『SCIENCE FICTION』というタイトルを「SF/エスエフ」として捉えるとマトが外れる。恐らく、このジャンルに何の思い入れも知識もない人の方が意味を正確に捉えやすいのではないか。ヒカルは科学と文学が小さい頃から好きだと言っている。大学では神経科学の分野に進む事も頭にあったようだし(将来おばあちゃんになってから携わるかもしれないしな)、作家としてペンネームが決めてある事は旧来のファンならご存知だろう、つまり作家になる夢をもったこともあるのだ。漫画は実際に投稿してるしな。で、その科学=SCIENCE で、文学≒虚構=FICTION ということで、好きなもの2つを並べただけのようなのだヒカルの口ぶりからすると。

つまり、『SCIENCE FICTION』というタイトルは、"Scientific Fiction" =「科学的な作り話」という形容詞と名詞の組み合わせではなく、"Science & Fiction" =「科学と虚構」という並列の2つの単語の組み合わせ、並べ合わせで作られてると解釈する方がよさそうなのよね。科学というのは真実や真理を追い求める人の営み、文学は空想とかたらればとかの虚構の世界を探究する営み。相反してるようでどちらも私の好きな営み、ということか。確かにこれで満足し切れるというところまでは行っていないが、そういう方向性の認識でいた方が少しは居心地がいいんじゃないかな。

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さて、せっかくの発売日なので、『SCIENCE FICTION』全体を聴いた総評などを。まぁ、他の人と言ってることあんま変わんないけどね。


取り敢えず、「ベスト・アルバム」という看板は詐欺同然だと記しておこう。ここまで「看板に偽りあり」な作品も珍しい。いや、でも、本来の意味での「ベスト・アルバム」という意味では、合ってるかもしれない。つまり、音楽ファンが手垢のついた意味合いで言う「過去曲をかいつまんで集めた有名曲集」という意味の「ベスト・アルバム」ではなく、「最高のアルバム」という意味でなら、これは確かに間違いなく「ベスト(な)アルバム」だと言える。まじでそれ。

後世の人が聴いた時、これを「最高傑作」と呼ぶのを躊躇うかどうか、これも見所なのだが今を生きる私(たち)は今に集中しようか。年がら年中昔の曲も最近の曲もまんべんなく聴いてる私のような身からすれば、陳腐なベスト・アルバムを出されてもいつも自分がプレイリストやシャッフルで聴いてるのと何も代わりないので「そんなものは作品と呼べない」とにべもない返答をするところなのだろうが、驚いたことに、、、いや、ヒカルなら当然か、全26曲、1曲たりとて流した/流れていったトラックがなかった。どれもこれも必ず「ん?」というフックがどこかにあった。それは、リマスターしかされていない『Fantome』以降の曲ですらそうだったのだ。随分変わってたねぇサウンド自体からして。

単なるリマスターですらそうなので、数々の2024 Mixなんてもう聴きどころ満載でな! いやよくもまぁこれだけ、聴き慣れまくった曲をリミックスして耳を楽しませてくれるよね。びっくりだよもう。『Automatic (2024 Mix)』である程度リミックスの方向性は把握してたつもりだったが、全くそんなことはなかったぜ。事前の予想を遥かに上回るバリエーションの豊富さで、もうずっと遊園地を待ち時間ゼロで周り続けてる気分だったよ!

そうなると新録3曲なんて「凶悪」なレベルの新鮮さだ。いきなりその新録の『Addicted To You (Re-Recording)』で幕を開けるのだからその自信の漲りぶりも当然か。昨夜スペシャル・ムービーをぶちこまれた『traveling (Re-Recording)』が創造する新しいハイ・テンション、そして『光 (Re-Recording)』の織り成す夢見心地と、三者三様全く隙がない。

そしてそして、新曲3曲の威力たるやもう「極悪」レベルである。もちろん純粋な新曲となると『Electricity』のみなのだが、『Gold ~また逢う日まで~』も『何色でもない花』も、25年の中から厳選された楽曲たちの中に無造作に放り込まれても全く動じないどころかこちらの態度としては「いよっ!待ってました!」な風格でしたよ彼らの登場に接してみると。おっとろしい。普通ベスト盤に新曲をプラスした場合どうしてもお客様感・外様感が拭えないのだが、『SCIENCE FICTION』は違うね。GoldとAFoNoCoとElectricityの3曲が他の23曲を「出迎える側」だった。主役・ホストは彼らだった。(人称の性別は省略させてもらったあしからず)

それというのも、総てにおいてヒカルが「いつものアルバムを作るのと同じだけの熱意を込めて」この『SCIENCE FICTION』を作り上げたからに他ならないのだろう。おっとろしいことしてくれたもんだな! 『SINGLE COLLECTION Vol.2』もシングル集とみせかけて主役はDisc2の新曲5曲だったが、この『SCIENCE FICTION』もまた新曲3曲が筆頭でそれに新録3曲とエディットが続き…という比重になっている。なんだかこの2作、タイトルの韻を踏んでることに今更気づいたりしているが、ヒカルが気合いを入れるとどうしてもこうなってしまうのだろう。うむ、しゃーなし! 全く参った降参である!


…しかしさて。こういう総評は、どこでも読める&聴けるものだから無意識日記読者的にはサラリと流してもらって結構です。こういう発売週の熱狂から離れた頃、カレンダーに書くことが何もなくなった頃に深く掘り下げるのがここのやるべきこと・私が読みたいことなので、それはまたツアーが終わったあとにでも、ね。そんときゃ読ませるからね? 今はまだこの熱狂の渦を引き続き享受しておきたい気分です。総ては気分次第♪ そんな気分!

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『SCIENCE FICTION』遂に発売日! あまりのプロモ攻勢に呼吸もままならないわね。でもま、ひとつひとつ。いうてる間にツアー終わるんやろけども!


昨朝立てたフラグ、開始2秒で総て回収されました! 綾鷹のtravelingスペシャルムービー、一部の隙もなく素晴らしい2分間でした! 出来栄えの程を疑ってしまい、本当に申し訳ございませんでしたぁぁぁぁっ!m(_ _)m

これ、もしつまらないムービーだったら「こういうのを作ればよかったんだよ!」ってこっちが提案していたであろう方向性を更に上書きするとんでもない内容で、ただただただただ平伏するしかないですね。

ひとくちでいえば「宇多田ヒカルのイメージビデオ」なんですけど…なんですけど! しっかりと新しいtraveling のサウンドテイストに沿った映像の構成が為されてて、スペシャル・ムービーと銘打ちながらこれは完全にミュージック・ビデオであり、また、古き良きプロモーション・ビデオとしての機能も非常に高い。この2分を観るだけで、宇多田ヒカルを、travelingを、そして綾鷹を好きになること間違いなしと断言したくなるほどに魅力的なカットの数々。誠に眼福でございました!

こういう、視聴者のニーズに添いまくった映像をとっても、映像クラスタの仲間たちから高い評価を受けられないのかな? まぁ知らん業界のことを言うのは無理なんだけど、「何故毎回こういうビデオを撮らない?」と度々言う羽目になるので、何かしらはあるのかもしれません。

また、あれだけ大ヒットした曲の再録音ということで、「オリジナルの方が良かった」という声もあるでしょうな。あたしも今後、日によってはオリジナルの方が気分に合うという日が出てくるのは目に見えているのでそれはそれで賛同したいところであります。がっ!41歳の宇多田ヒカルが可愛すぎる&かっこよすぎるでしょこれ! 120秒余りで次々と変わるシチュエーションに衣装に表情に、いちいちイチコロにならねば気が済まない。我慢してたら気が狂いそう。またそのシークエンスが流れるようでね。映像を担当した児玉裕一監督と、コ・サウンドプロデューサーのTakuさんの手腕も見事の一言ですよ! しかしヒカルさん、「Takuさんが沢山」って素で言ってない!?(先刻アップされたインタビューまとめ動画についてはまたいずれ)

うーむ、つくづく、フルコーラス聴けなかったのが悔やまれる…ってあたし24時間前とは態度が違い過ぎやしませんか(笑)。こうなって欲しいと思ってフラグ立てまくって、ここまで見事に総て回収されてしまうだなんて今ビーチフラッグスの大会出たら優勝してしまう勢いですよ!(無理だが)

しかしこれで、このあともし『Electricity』のMVが発表されるとなると大変なプレッシャーになりやしませんか!? …と、思ったんだけどどうやら日付が変わると同時に宇多田ヒカルオフィシャルYouTube愛称UTUBEに『Electricity』のオーディオ・トラックがアップロード・公開されたようで。これつまり、MVは、少なくとも暫くは出て来はしません、ってこと? 同じ時期に宇多田ヒカルが同じように顔出しでTVCMに出演するということで、こちらとしては、下衆な見方だけど、どっちが目立つか、どっちが印象と記憶に残るかっていう視点もあったのですが、このままだと「2024年春に流れてた宇多田ヒカルのCMって綾鷹だよね?あとなんかあったっけ?」となりかねないので今からでも遅くないですよ伊藤忠商事の中の人たち! 『Electricity』をフィーチャーした宇多田ヒカルの素敵なイメージビデオ(言っちゃったよ)を作って対抗・相乗してしまいましょう!

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しまったな、ついつい「フラゲ日にフラグ」というダジャレに引っ張られて今夜するはずの話を先に朝にしてしまった。今朝は昨夜の話をしようと思ってたのに。つくづく、ダジャレに弱い。


気を取り直して。順序が前後してしまったが昨夜の感想を。CDTV LIVE LIVEに出演して『First Love』を歌った。Mステ以来なら25年ぶりだろうになぜ煽りが24年ぶり?と思ってたが、そうか、2000年3月のゴールドディスク大賞があったのか。あんときの髪形も好きだったな…確かにあれ以来なら24年ぶりだわね。すっかり見落としてたわ。

で昨夜は過去3回のCDTV LIVE LIVEへの出演とは異なりトークはなし。煽りVTRからほぼ直接歌に入った。私はちょっと自分の趣味に合わないなと思ったな。ヒカルからの申し出だったかとは思うが、トークがない方が歌のパフォーマンスのスペシャル感が増すからね。私の中では『君に夢中』も『Gold 〜また逢う日まで〜』も『何色でもない花』も『First Love』もスペシャル度ではそんなに差がないからさ。でもテレビでの披露なのだからそこは視聴者の総意に合わせるものなので我慢しておくわ。実際、今回のTwitterでのバズり具合は前3曲の比ではなかったからね。

で、歌の方は、順当だった。なんというかいつも通りに、今のヒカルが素直に『First Love』を歌ったというだけの…ってテンションで書くと前述の「視聴者の総意」から随分離れるけど!これが実感なのよ!だってこちとら年がら年中宇多田ヒカル/UTADAのライブDVDetc.観て(いや“聴いて”の方が多いかも?)過ごしてるんだから!どれ観ても聴いても必ず『First Love』入ってるんだもんよ! だからあらゆる年代の『First Love』が頭の中にズラーっと並んでるのよ。その最後列(いやこれは最前列か?)に昨夜のパフォーマンスが付け加わった、というのが嘘偽らざる実感なのですよ。場所がテレビでもステージでもスタジオでもあんま関係ない、という態度であたしがいつも鑑賞してる、ってのが前提にあるのは踏まえとかなきゃいけないかもしれないけども。

そんな中で、昨年初頭の『40代はイケイケ!』のバージョンは画期的というか、いよいよ『First Love』を大胆に崩しに掛かるのか!?という予兆かと思ったわけだ。んで昨夜はそこまでの冒険せずに2022 Mixに準じたバックトラックと歌唱を聞かせてくれたので、「あ、順当に来たな」と感じたと、そういうわけなのですよ。その前にはコーチェラもあったしな。特に不意を突かれたという事でもなく。

そんななので、テレビから何度も聞かれる「24年ぶり」だなんてのは全く共感できるものではなく。いや言いたいことは勿論わかるんだけど、『First Love』は最も「日常的によく聴く曲」のひとつなので、久しぶりとかそういうの全然無いのよ。そういうとこでは確かにテンションに差はあった。

だがそれはそれとして踏まえた上で言えば、いやぁ、素晴らしいパフォーマンスだったね。41歳のヒカルならではの『First Love』を見事に表現し切っていたように思えた。10代の頃の歌は「背伸び」、20代の頃の歌は「等身大」だったけど、今回は最早、過去の自分をまるで自分の娘であるかのように優しく懐いて包み込んで歌っていたように思った。だって作って歌った当時って15歳前後ですよ? 自分自身とはいえ、26歳年下の女の子。最早ダヌくんの方がずっと歳が近いんですわ。もし彼に少し歳の離れたお姉ちゃんが居たら…みたいな妄想が落ち着く年齢なんですよ15歳ってのは。

ヒカルは、人間活動期を含めて、常に絶え間なく変化と成長を遂げているので、その分15歳の頃というのはそれなりの距離感があるはず。そうしてその中でやっぱり月日が経っても年をとっても変わらない核があって、そこの不変ぶりを今の自分とも共鳴させつつ、当時の新鮮さや不安や葛藤などを…そうね、「それでいいんだよ」って認めて赦すような、そんな目線を感じながら歌を聴いてましたわ。あと「やるじゃんこいつ15の小娘にしては」感も…それは先入観かな? まぁいいや。

で、そんな感じだったので、歌う雰囲気に少し『嵐の女神』に通ずるものがあったと思ったよ。

『私を迎えに行こう』

今回のヒカルの『First Love』は、41歳のヒカルが15歳のヒカルを優しく暖かく出迎えて抱き寄せたような、そんなバージョンでしたね。毎度ながら泣かせる歌声だったのとも変わらず。そしてまたひとつ、長く分厚い『First Love』の歴史に、新たなページが加わりましたと、そういう具合でしたとさ。またすぐこの夏に新しい『First Love』を、今度は生で、みんなで聴ける事を、祈ってますよ。

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勢いのまま本日宇多田ヒカル初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』が店頭に並ぶ日をこうやって迎えた。ひとまず生きて辿り着けたことを喜ぶと共に…とか書くと「この人は健康に不安があるのだろうか?」と訊かれそうだけど全ての数値がオールグリーンな頗る健康体でございます。でも人間、事故だろうが心不全だろうが脳疾患だろうが、何の予兆もなく動きを止めちゃうものですからね。日々健康に気をつけるのが生きる事ですわ。

てことで無事辿り着けた事を喜ぶと共に、逸る気持ちを落ち着かせようと深呼吸。いやもう、ここんとこ毎日何かしらの発信があるもんだから気ばかり焦っちゃって。

ひとつひとつ、ですね。フラゲ日の今夜は配信より一足お先にフィジカルCDが手に入る一方、夜9時からは

『綾鷹 meets 宇多田ヒカル ‘traveling’』スペシャルムービー

のプレミア公開だ。そもそもトラベを再録音するだけで驚いていたのに本人出演のTVCMまであるとは目が回ってしゃあないのだけど、しかし、タイアップ相手とのムービーでプレミア公開って大丈夫なの?という不安感が先に来た事は正直に記しておく。既に15秒CMと2分半のインタビュー動画がYouTubeに UPされているというのに、まだプレミア公開するような動画があるのかな? 

アルバムフラゲ日に、CDを堪能しようとする人間に横槍を入れてまでプレミア公開するのだから結構なものを用意しないと綾鷹ブランドの価値を下げる気がするのたけど、ミュージック・ビデオならそうだと言うだろうし、スペシャル・ムービーってなぁ。CMのメイキングとか、プレミア公開にそぐわないもんね。ギリギリ、ウェブ限定の2分間くらい宇多田ヒカル出ずっぱりのCM映像とかならまぁなんとかなるか…。

ここはやはり、再録トラベをフルで流すのは大前提な気がする。MVと同等以上のインパクトがないとねぇ。

そもそもですよ、綾鷹とtravelingってのが合ってない。23年前はFOMAとのタイアップだったが、携帯電話の最先端ってのとトラベの疾走感&ハウスサウンドのイメージがマッチしていた。今度の再録トラベは他のSF楽曲同様柔らかで爽やかなサウンドに変貌を遂げていてそこらへんは綾鷹のイメージに沿うとは思うがまだ不十分。そこを覆すようなムービーが欲しい。

となると、大友克洋のアニメをフィーチャーした『Kiss & Cry』や、エヴァで埋め尽くした『Beautiful World』のように、プロモーション・ビデオ/ミュージック・ビデオとは呼ばないけども、楽曲を(フル尺かそれに近い形で)大きくフィーチャーしたアニメ映像、イメージ映像なんかをもってこないと、今の宇多田ヒカルの勢いの割に合わないわね。

変な言い方だが、今日のスペシャル・ムービーは「待望の」という枕詞はついていない。ファンやリスナーからすると、アルバムのフラゲ日に突如降って湧いたプレミア公開なのだから、全然観る方の気持ちは整っていないのだ。そこを納得させるだけのものを見せてくれないと、2枚組アルバムの鑑賞を中断・後回しにしてまでネットに張り付く意味がないわよね。人によっては、チケット応募でそれどころではなかったりするかもだし。(私は後日ゆっくりやりますが)


かなり手厳しい事を書いてしまったが、物量で押せばそれでと思われるのは甚だ心外なのでね。どんな美味しい料理でも、お腹いっぱいだったら食べられないよ! 別腹を発動させるだけのものがないと、アクセスしてよかったという感想にはならない。それがフラゲ日というタイミングの宿命ですよっ。

取り敢えず、先に再録トラベを21時までに聴くべきか、夜までに決めておきたいと思いますっ。果たして現物を前にして聴くのを我慢できるかな今夜の私は!?

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『デビュー以来こんなにテレビに出たことあったか私😂』
https://x.com/utadahikaru/status/1777228506658746706?s=46

とのことなので調べてみるか…って、そうそう、テレビ出演をまとめてくれてるブログがあるんでしたっけね。てことはとっくにブログ主さんがヒカルにリプライしてはるのだろうか。まぁいいや、こっちはこっちで書いとこ。

https://mp3mp3.hatenablog.com/entry/20220330/1648597423

てことでリンク先をご覧になればわかる通り、一曲での最多出演は2003年1〜2月の『COLORS』だ。Mステ、ポップジャム、カウントダウンTV、うたばん、HEY!HEY!HEY!、そしてSMAP×SMAPの計6番組。これは多いね。何を隠そうポップジャム出てたのすっかり忘れてた。どんなトークとパフォーマンスだったん? ここではスマスマに出たのが大きい。他の番組は「いつもの」という感じだがスマスマはそうそう出られないからねぇ。更にこの時は、1月19日に『20代はイケイケ!』でも『COLORS』を歌っているから、僅か1ヶ月ちょっとの間に我々はヒカルのスタジオライブ歌唱を7回も観て聴くことが出来たのだった。

一曲に絞らず、「ある一定の期間連続で」となると、2005年10月末〜12月のテレビ出演が凄い。『Be My Last』を「僕らの音楽」(行貞監督と対談した回)、うたばん、音楽戦士、Mステ、HEY!HEY!HEY!の5番組で、『Passion』をMステ、HEY!HEY!HEY!、うたばん、カウントダウンTVの4番組で、それぞれ歌っている。僅か2ヶ月の間に9回のテレビ出演。恐らくこの時期が「宇多田ヒカルが最も頻繁に歌番組に出てた時期」となるだろう。なおこの時は『Be My Last』の弾き語り配信と、『Passion -after the battle-』&『Boulevard of Broken Dreams 』を歌った『'05以上'06未満』の配信もあったから、2ヶ月で11回のヒカルによるスタジオライブ歌唱が堪能できたのだった。凄い時期だわね。

それらに較べると、まだまだ今月のテレビ出演は回数が足りていない。あクマで地上波に限れば、だが。しかし、「テレビで見かける回数」となると、かなりいい線行ってるかもしれない。CMの本人出演があるからね。『COLORS』の時はTOYOTA WISHのCMが頻繁に流れたが、本人出演ではなかった。『Be My Last』〜『Passion』の時期も…あれ?NINTENDO DSどうだっけ? うむ、すまん忘れた。多分もう放映終わってたと思うが確信と記憶は全く無い。

そう、今月はヒカルさん、本人出演CMが既に2本決まってるのですよ。伊藤忠商事とコカコーラ綾鷹と。今のテレビ事情を全く知らないので特に何も語れないのだが、伊藤忠は特定の時間帯に集中的に、綾鷹はどの時間帯も満遍なく流れてそう。スポンサー側の体質として。結果的に、今月はかなりヒカルの姿が皆の目に留まる事になるわね。そして今夜CDTV LIVELIVEに出演、そして今度の土曜日13日はとんでもないことに(そう、まだこの日記で触れてなかった)新しい日テレ系音楽番組「with MUSIC」で椎名林檎とテレビ初共演を果たす。この瞬間風速は侮れない。結局、回数よりインパクトだったりするからね。この土曜日の出演一回で、「宇多田ヒカルは2024年4月にテレビめっちゃ出てた!」みたいな印象になるかもしれない。楽しみ過ぎてどんな反応していいかわからない人多いですよね私もそうですゆみちんひかるちん。

てことで、ヒカルさんへの返信としては「歌う回数としては歴代に比べると多くはないが、残す印象とインパクトは過去有数のものになるかもしれない」といった所が穏当だろうかね。まぁ、MTVやSSTVの特集番組にトレビアンボヘミアンの2時間以上とかまで加えたら確かに凄い量になるよなぁ。地上波テレビという枠を取り払えば、過去最大のプロモーション攻勢のひとつではあるだろうね。


なお、本人と関係なく、「宇多田ヒカルの映像が最もテレビで流れた時期」は1999年上半期である。前も触れた通り、この頃はレコード売上の日本記録更新が掛かっているのに本人の動く映像がオートマとむびのんのPVくらいしかなかった為、ひたすらそれらがお茶の間に流され続けた。「ヒカルの姿がいちばんテレビでたくさん見られた」時期は間違いなくこの頃だろう。それも、6月の本人出演でやっと収まった感じだったね。出た番組の悉くの歴代最高視聴率を記録しながら。あの年の「テレビの宇多田ヒカル」は間違いなく日本のテレビ史上有数の存在感でしたわ。本人テレビの仕事そんなにしてなかったのにな!

ま。そんな昔の話はおいといて。今はしっかと今回のテレビ出演を楽しみましょう。現代はTverがあるからちょっと気楽だ!

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あまりの新情報の洪水におののいたので、簡易ではあるがカレンダー作りました。見といてね。まぁここに辿り着く人はもうだいたい見てるか。

https://x.com/hikkicom/status/1777086449214775371?s=46

さて何の話から…ってもう毎日1日1日その日の事を話すしかないかっ。今日は『First Love 』の日ですね。

まず夜19時からTBS系列で「CDTV LIVE LIVE」に出演。生出演か収録かは不明だ。6週間ぶりの登場となるが、前回までの傾向を踏まえると、8時またぎでのトーク5分歌5分計10分程度の登場が期待できる。前回から余り時間が経っていないのでトークのネタがあるかどうかがポイントとなるだろう。まさか『何色でもない花』と同時収録ということはないとは思うが、まぁそれならそれでいいわよね。

そこでの注目は「どのバージョンを歌うか」という点だろう。オリジナルの、1999年の歌い方と編曲をなぞるか、或いは2022 Mixでみせたアドリブを入れてくるか、若しくは『40代はいろいろ♪』でみせた大胆なリアレンジを披露するのか。24年ぶりの地上波での同曲披露ということは公式側もアピールしているからそこはヒカルも意識しているだろう。ベストアルバムのプロモーションということを考えればそこに収録されている2022 Mixに準ずるのが順当かとは思うがどうだろうか。下手にLive 2023バージョンを披露してしまうとベストアルバムにそのバージョンが収録されているのかという誤解を生む恐れもあるからね。ただ、ラジオオンエアは『Automatic (2024 Mix)』を選んでいるので、『First Love』にそこまでベスト盤のプロモーションの責を負わせるかどうかは未知数なんだが。恐らく今回も、放送後にTverで1週間かそれ以上アクセスできるかと思われるので、リアルタイムに間に合わない向きも、気を落とさずにTverの更新を待ちましょう。

そして、まさに間髪を入れずにその直後の21:00から今度はその『First Love』の4Kプレミア公開がある。皆さんのおかげさまで無事YouTube単独でのPV一億回再生を迎えた同曲、或いはこの記録によって、心置きなくYouTubeでのMVを高画質版に入れ替えるタイミングを公式が掴んだのかもしれない。やはりテレビでの歌唱後はアクセスが伸びるだろうから、それに合わせて4K版の『First Love』の再生回数もロケットスタートを切るだろう。そこに待ち構えているのは悉く高画質にブラッシュアップされた宇多田ヒカル歴代のPV/MVの数々。実によく出来た誘導となっている。今回のプロモーションの計画性の良さにはほとほと感心させられるわ。なお明日は『traveling (Re-Recording)』の綾鷹スペシャル・ムービーが同時刻に公開される。これもしっかりスケジュールに組み入れられていて、いやホント凄いね。なお昨夜に4KMVがなかったのは、公式も宣伝していたのでSSTVの宇多田ヒカルMV特集に配慮して、ということだったのだろうかな。


…ふむ。焦らない、焦らない。折角の供給なのだから、難しいとは思うけど、ひとつひとつ噛み締めていきましょう。明日は明日の風が吹く。人生いきあたりばったりですから、楽しい予定をいっぱい入れつつ、今日を楽しんで、寝床に入る時「今日は楽しかったな」と「明日も楽しみだな」の両方が言えるように、日々を健康に安全に暮らしてまいりましょう。

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もうどの話からしたらいいんだかわからん!


そうそう、『Electricity』が60秒分公開になったんだったね。
https://www.youtube.com/watch?v=KrCqLypwMlE


君と僕の間に
誰も入れやしない
離れていてもそれは
変わんない
薄暗いレストランに
遅れてきた君
僕らの席だけ一気に
違う惑星みたい
続かない会話には
慣れているんだが
君と話してると
あっちゅー間に朝


最初「一気に違う惑星みたい」が聞き取れなかったわ。よくわかったわねぇ。


さてさて。

この1分は「君と僕の間」に始まり「あっちゅー間に朝」で終わっているので、

「間(あいだ)」に始まり
「間(ま)」で終わるパート

ということに、なりますね。そして

間(あいだ)≒間(ま)≒ between

ということで、サビの

「Electricity Between Us」

に、どうやら繋がりそう。なので、この「Electricity」は、

「誰も入れやしない
離れていてもそれは変わんない」



「君と話してるとあっちゅー」…ってこれじゃなんのことかわからんな。

「君と話してると、朝までの長い時間も「あっ」と一言呟いたくらいの長さにしか感じない」

ってことが言いたいわけだね。

つまり、まずこの1分の冒頭は、距離的に、空間的に離れていても君と僕の間には何も入れない=入れる隙間、空間が無い=ひっついてるようなもん!実質距離ゼロ!みたいなことを言っている。

次に、一方でこの1分の最後は、夜と朝の間に時間が何時間と横たわっていようとも、君と僕の間では、たった一瞬!時間が経ってないようなもん!実質所要時間ゼロ!みたいなことを言っている。(震える手でデジカメ支えてるかどうかはこの際別として!)

そうなのだ、前者は「空間を実質ゼロにする力」、後者は「時間を実質ゼロにする力」の話をしているのだ。とてもよく対称のとれた歌詞となっている。

その「空間と時間をゼロにする力」の象徴がタイトルの『Electricity』なのだが、実際電気の力にはそのような効果があるのよさ。

物質を構成する原子は、原子核の周りを電子が取り囲んで出来ている。本来原子核の構成要素である陽子と中性子、そして電子はてんでバラバラなのだが、それらを結び付けてるのが陽子のプラスの電荷と電子のマイナスの電荷を引きつけ合わせるクーロン力、すなわち電気の力なのだ。(核力の話はここでは省略!)

そして、電気の伝わる速さ。これは、究極的には光と同じ速さにまで高めることが出来る。ご存知かどうかわからないが、光の速度になると時間は流れないので、即ち最も速い電気が自ら感じる時間は殆どゼロなのだ!(色々と細かい話は思い切って省略した)

つまり、電気の力は空間をぎゅっと縮めるし、感じる時間も限りなく小さく出来る。「誰も入れやしない」し、「あっちゅー間」なのだ。

そう、この聞こえてきてる1分の時点で、既にヒカルはタイトルの『Electricity』に繋げる為の布石をきっちり打ってきているのさ! 気軽な話し言葉の歌詞にしておきながら、この巧妙さ。フルコーラスだとどんな事になっているのか、楽しみで楽しみで仕方がないですよ。嗚呼、こんなの、あっちゅー間に発売日にならないかなぁ!?

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え、今度は4月9日火曜日21時から『traveling(Re-Recording)』の“スペシャルムービー”とやらのプレミア公開があるのか。フラゲしてる人は先に聴いてるかもだけど、オンラインでプレオーダーキャンペーンしてる以上、「まだ聴いてませんよね?」が前提の筈よね。そのタイミングで流す「スペシャルムービー」って、何なのか。曲の一部なら流せる? リレコーディングの様子を記録したメイキング映像? それとも、MVがこの先存在して、そっちのメイキング? だとしたら映像監督のインタビューとか、ヒカルのコスプレとかが見れるの?? うぅむ、これは結構予測がつかないぞ。多くの人が、恐らくかなり直接的に「トラベの新録、MVがあるのか!」と判断してる気がするぜ。それが間違いでないのなら特に構わないけれど、インターネットネイティブ世代に「隅々まで目を通してね」は通用しない。「全部読んだらちゃんとわかる」事は大事だけどそれと同じくらいに「サムネイルと見出しだけで少しでも多くの人に概要が伝わるやり口」を取る必要もある。ネイティブたちにとって情報は基本的に掃いて捨てるものなので、その中で拾って貰える、正確に印象に残るのが肝要だ。そういう意味でも願わくば、新録トラベのMVが存在しますようにと祈りたい。それで最終的に八方丸く収まるからね。

とはいうものの、本来このタイミングで公開されるべきなのはまず最新曲『Electricity』のMVではなくって!? その上で更にトラベのMVもありますよということなのだろうか? まだ4月7日の日曜日が4Kスケジュールの中で空いてるから、ここで『Electricity』MVのプレミア公開になるのかな。いやどんな密度やねんな。一昨日『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー(Sci-Fi Edit)』のMVをプレミア公開が来たとこやん。八景島のヤツのこちらもエディットで完全新作とは違ったからそこまでの扱いではないのかなー?

今回のプロモ攻勢はCD全盛期時代と比べても遜色無い凄まじさになっているけれど、でも、当時と異なるのは、ヒカル本人の仕事量の比率が物凄く多い事だ(あと竹石渉監督も外せないけど)。Sci-Fi Editもどうやらサム・シェパードと共同作業だったようだし、当然新曲2曲を制作して恐らくそのどちらのMVも撮影している。新録3曲はリアレンジだようから新曲作る手間に近いし、更にテレビ出演はCDTV2回が確定、まだあるかもしれない。ラジオは2時間以上(Spotifyがあるからね)収録してる筈だし。そして昨日発表になったNYLONは44ページの総力特集&3万字インタビュー&きっとグラビア満載だからフォトセッション攻勢という事でこちらも本人フル稼働だ。昔のCD時代は、宇多田ヒカルのプロモーションが盛り上がってるといってもレコード会社とレコードショップ、ラジオ局なんかが連携して露出を増やしていたものだ。『HEART STATION』が全国のラジオ局と連携したプロモを展開したりしてたけど、あれ別に本人稼働してなかったからね。周りが盛り上げてくれたんだ。今回は、なので、やたら本人比率が高いのよ。

なので、流石に、嫌がられるのは承知の上で言うんだけど、ヒカルが過労になってやしないか心配になってくる。これ、言われる方は「せっかく頑張ってるのに!」ってなるんだけどね…くれぐれも、体調を崩されませんようにと願わずにはいられないわ。ドタキャン大いに結構であります。健康第一だわ。

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え、20年ぶりにそんなことNYLON !? 3万字インタビューがあるだと!!??

そんな内容だとすると、買うかどうかは最早聴くまでもなく。何冊買うかを考えるのがスタートラインですかね。

発売日は4月26日だそうなので、NYLONの話はそれまでしないろん!(いや実際はそんなことないろん)


さて前回の続きを。原宿4日間限定ポップアップストアをツアーに帯同させたらどうか、そして、ポップアップストアで予約制をとるならそれも各公演地で倣えばいいのではないかという話だった。まぁ全部Hiron@Kukuchang のアイデアなんですけどね! 今日はいつも以上に執筆が楽!(笑) 自分の読みたいものを他の人が考えて発してくれるって、いいやね。

で、その予約優先権をチケット落選者に与えたらどうかという話。悔しくて現地になんか行けない!悔しさが増す!という人も在るだろうが、一方でもう当落発表がある前から当選を見込んで宿や旅券の手配をする人というのは結構多い。たとえ落選してたとしてもその日程で観光でもするかな、とそのまま旅行するパターンもあるわけだ。ライブが観れたらこの上なかったけど、観れないなら観れないで週末は普通に旅を楽しもう、ってことでね。

そういう人は当然会場の近くまで来るわけで、ここでもし会場で「チケットを持ってない人」への何らかのサービスなり催し物なりがあれば足を運ぶ気になるわよね。そこでメインになるのは、もしあるなら会場外側の物販ブースと、そしてもしあるなら衣装展示会!或いはもっと欲張って出張ポップアップストア! こりゃ嬉しいでしょうて。

ということで、展示会の規模によっては時間帯次第で混雑が予想される。狭い場所で満員電車状態で衣装展示が満足に観れない!なんてことになったら悲劇なので予約制をとるのは理に適ってる。人気の美術展とかで美術館が採用してる方法だね。時間帯別のチケットを販売してその都度並んでもらって中の混雑具合を平準化するやつ。

それなら、ツアーアプリがあるんだからそれをそのまま有効に利用して時間帯別のチケットを配布すりゃいいやね。その時に、落選者を優遇するのはそんなに反発はないだろう。まぁ基本無料でいいかとは思うけど。

ではチケットを買おうとしなかった人の方はいつ展示を観れるの? そうね、ひとつには「公演真っ最中」というのがあるわよね。特に名古屋大阪仙台埼玉などは平日公演があるので、コンサートやってる時間帯はちょうど帰宅時間という勤め人も多かろう。その時間帯はフリーで見られるようにするのが一案になる。ちょうど原宿のポップアップストアと逆になるか。うん、勿論コンサートを観れる人も衣装展示観たいからね! その万単位の人々が全員居なくなる公演中の時間帯は他の時間帯に比べて明らかに空くはずだからさ。


…てな段取りで、「会場外グッズ販売」と「出張ポップアップストア」の二大柱がチケットを持たずに現地まで来てしまった人を歓迎するという仕組み。いやこれ、本気でやらないかツアー運営? グッズ販売売上が伸びるぞ? マーチャンダイズはツアー収益成績を左右すると言われてるからな、動員数以上の人に来て貰うのはとてもよいアイデアなのだ商売上も!

そして、チケットなくてもやってくる人たちは、泊まったりしたら観光で地元にお金を落としてくれるので、「宇多田ヒカルがやってくると地元が潤う」という噂が日本全国津々浦々+香港台北で流れることきなる。そうなると今後のツアーが更に増えるぞ!? あなたの地元に宇多田ヒカルが招聘されるようになるかもしれない。これは途轍もなくデカい。

まぁそんな大きな話にしなくてもいいけれど、でもこういう、興業主も客も地元もみんなが潤う企画、外すわけにはまいりますまい!? まさにこれは、今『Electricity 』をTVCMでかけてもらってる伊藤忠商事の社是「三方よし」即ち

「売り手よし」
「買い手よし」
「世間よし」

それそのまんまじゃないですか! いやはや、最新タイアップ先ともシンクロしちゃいますかーって、これさ、もうHironは早い時点でこの企画の肝を見通してたようで、この企画全体にもう名前つけちゃってるのよね。名付けて

「おかげSummer Days」!

そう!伊藤忠商事CMのキャッチコピー「おかげさまで」と『Goodbye Happiness』の一節『雲ひとつないSummer day』を掛け合わせた、夏のツアーにピッタリなネーミング! はい、もう降参です。このように、既に企画は出来上がってるも同然なのです! 後は原宿の結果を参考に、各公演地にフィットするようにファインチューニングをするだけ!(なおそれが実務においてはいちばん大変な模様)
嗚呼、マジでやってくれんかツアー運営?(大事なことなので今一度念押ししました) そうなれば落選の恨みつらみも、ちょっとは和らいでくれると思うしさ。いや、あたしは当選する気満々だけどね!?(笑)

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