ナックルボーク2号 

たいしゅんの唄と野球の夕べ

2007年08月12日 16時14分23秒 | 平和
昨日は午前中、宇品港から高速艇に乗り、江田島へと渡った。
第59回広島県美術展の巡回展を見に行く為だ。
県立美術館での展示はもう既に終わった為に諦めていたのだが、
県内各地を巡回しているとの情報を聞き、
どうしても今回の帰省で行きたかった場所だ。

そのついでといっちゃあなんだが、
昔から気になっていた
江田島海上自衛隊第一術科学校
(旧海軍兵学校)にも行って来た。
受付さえすれば誰でも、
係りの人が案内してくれて中を見学できるのだ。

明治22年に造られたとは思えないほどきれいな幹部候補生学校校舎、
大正時代に造られた大講堂、戦艦「陸奥」の砲塔、
真珠湾攻撃の際使われた特殊潜航挺(5隻の内の1隻)などがあり、
非常に歴史の重みを感じる校内を、
田中さんという案内の方の軽妙な語り(おやじギャグ満載ですが)と共に見て回った。

木陰で休憩の後、最後に入った教育参考舘。
いままで撮影はすべてオーケーだったのだが、
ここだけは遺品などの展示があり、遺族の同意がないとダメとの事。
敬意を払い、脱帽、飲食禁止でした。

この兵学校を出た多くの若者の写真、遺書、血書などが展示してあった。
人間魚雷、神風特攻隊、国の為と落としていった多くの人が
この世に生きていた時の痕跡がそこにはあった。
死にたくて死んでいった者がいるのだろうか?
その当時の写真と全く変わらない校舎が今目の前にある‥
たしかにその若者たちもこの場所で生きて生活していたのだ。
そう思うと本当に身の引き締まる思いがした。

県美術展の会場はそこからすぐ近くにあった。
絵画部門の大賞作品「絆」。
その作者と知り合いだった為どうしても見に行きたかったのだ。
子猫を抱く女の子をやさしく光が包みこむような作品だ。
平和な日常が一番いい。

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