空の色

空の色はいつも同じではない
日によっても時間によっても　見る時々で変わる
見上げてみれば　今日は日暮れがカメラに収まり

手打ちにしてくれるわ

なんだか知らぬ間にそばを打つことになった
訳も分からずやってみるも　何とか形にはなった
しかしこの行程　趣味にするには道のりは遠く

咲くよ

やぁ　もうすぐ咲くよ
日差しは暖かいはずなのに　風の冷たい今日の日
ほころび始めたつぼみから　そんな声が聞こえた年の瀬

冬に着込む

首元がホワホワしててあたたかそう
そんな虫たちにとっても　寒い冬がやってくるようで
自然の力には逆らえない　でもそこには生きる意志がある

つばきさざんか

その花が椿だとか山茶花だとかそんなことは関係ない
ただそこに咲いている花に　ぼくはカメラを向けるだけで
ここにいる名も知らぬ花　色のない冬を赤く彩るだけでぼくはうれしい

夜にゆがむ

濃いモヤがあたりに立ちこめて　明かりだけが形を作る
通りすぎていく車から　ぼんやりとヘッドライトの明かり
静かな時間の　進む先の見えない道を　ゆっくりと走る

ななそろい

たまにはこんなのもいいんじゃないかな　７そろい
撮った状況とか道とか深く考えちゃいけません
深く考えないことが　明日へつながります

木はその身を

木はすべての葉を落とし　その身一つに
寒々しくも春を待つつぼみをその体に宿して
青く澄み渡る空に　落ちた葉の音を聞きながら

空さ

あぁ　空さ
風が少しずつ冷たくなっていく
陽が傾いたからではない　ただ冬の風になろうとしている
暖かだった日々が　また冬に変わろうと葛藤を始め

小宇宙（コスモ）が見える

かき混ぜるぜんざいの中に小宇宙が見える
銀河を形作る細かな泡と　底から沸き立つ小豆の粒
もしかしたら宇宙なんて簡単なもので
宇宙の理論もこんな形で存在してるんじゃないかって　ふと思う