久遠の絃

-くおんのいと-
since 2003/9/1
キレイな写真なんていらない。もっと本当の姿が見たい

帰らなきゃ

2007年05月13日 22時53分28秒 | ことばのうみ
”帰らなきゃ”
 そう思ったのはいつの事だったのか。今日も私はこの街をさまよっている。何もないように見えて、願うものは何でも出てくる。そんな街。
 ただ思い浮かべるだけでいい。目の前に欲しいと思うだけでいい。そうすればどんなものでも出てくるのです。だから食事にも寝るところにも困らないんです。
 でも私の想像力が未熟なのか、大体同じものしか出てきません。
 食事はカレーやパスタが中心。家を建てようにも落書きのように線で引かれた家しか出てきません。その上”本”なんてものはありません。
 私が思い描いた形と、それなりの内容がありますが、話は中身が抜けていたり、結末が書かれていなかったり、どうやっても読めたものではありません。

 私はいつからここにいるのかわかりません。望むほどに太陽が昇り、眠るほどに月が顔を出してきます。まるで私の思うとおりなのです。
 過ごし方で言えばゆっくりすることもできるんでしょうが、なんだか面白くありません。望むものが手に入っても、私にはそれをどう使っていいのかわかりません。
 私よりももっと器用な人は何を考えるだろうかと思います。もっと楽しく過ごす、過ごし方があるはずなのです。たぶん私にはわからないかも知れません。
 だから私はもっといろんなものを知りたいと思います。いろんな人がいる街にいて、いろんな人と出会って、いろんな本を読んで・・・・・・
 たぶんここにはないものがどこかにあるんだと思います。
 私の想像力をふくらませてくれる何かを、私は求めていきたいと思います。

 帰らなきゃ。私が本当にいた場所に、本当に望む未来へ。
 だから私はまだ歩き続けます。本当の世界。私が作り上げる無限の世界を



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