KARATOMARINE BLOG 

唐泊港より今日も元気にお送りします♪

FROM ヤンマー特約店(有)唐泊鉄工所

毎日がんばって船のトラブル解決進めております。

2018-09-07 15:44:16 | 本日のメンテナンス。

秋の虫の声が聞こえる夜になってきました。

お待たせしている整備も台風や時化で

時期がずれてきておりますが、一艇一艇

進めております。どうぞよろしくお願いいたします。 

 

 

 

定期メンテナンスでEX30B(ヤンマー)の回航をしてまいりました。

 

 

今年は猛暑で大量に汚れた船底の清掃と塗装の整備も増えています。

基本整備や点検を定期的に行っておくことは安全航海の第一歩

 

 

 

プロペラマンホールも、万が一の時にスムーズに開けられるように

上架時に外してきれいにします。

 

 

 

工場にもオイルが大量入荷しております。

弊社でも、夏が終わって一息つくこのころ、

業務艇、レジャーボートにかかわらず、オイル交換や点検などの

定期メンテナンスのご依頼が多いです。

  

 

この夏はとにかく船のSOSが多かったです。

6LP-DTZYのお客様は冷却ホース破れによるオーバーヒートで

救助に伺いました。

今回はインタークーラー、オイルクーラー冷却経路の内部のつまりを除去する

作業を行いました。スケールや貝がら、亜鉛クズなどが詰まっていました。

 

8月中旬からは、4CX-GTのエンジンを船からあげて整備していました。

永年の汚れが見事で、エンジンルームに出入りするたびに、

炭鉱から出てきたみたいな姿になっていたスタッフでした。

 

 

エンジンの下が、常に真っ黒だったり、オイルや水が下に

たまりっぱなしだったりすると、小さな予兆やガス漏れ

水漏れなどがあっても異常の発見が遅れてしまいます。

 

 

警報が鳴ったりしたあとも、放置せず、早めに点検を依頼されてください。 

この船は、警報も切って使っておられたとのことでしたので、心配になりました。

 

 

今回、分解して細部確認してまいりましたが、最終的に

ピストンだけでなくクランクシャフト、ブロックまで、

クラックが入っており、使用不能の状態になっていました。

今月から中古エンジンに乗せ換える作業が始まることになりました。

 

船外機では、エンジンが前進に入らなくなったというSOSもありました。

船外機のプロペラには、盛大にロープが巻き込まれていました。

 

 

船を出して、プロペラを外して、沖側から救助します。ロープが外れると

エンジンの試運転や動作の確認と回航を行って救出完了しました。

 

 

 

海には、「まさか。」「こんなところに!」が大いに潜んでいますネ。

毎日出ても、同じ空や同じ雲に会わないように・・海も日替わり。

 

ベテランの漁師さんでも、時に思わぬトラブルに会われます。

船を動かしているときは、周囲の海面の状態を

よ~くみておきたいですネ。

 

 

船底汚れがひどくなってスピードがでなくなったサルパ28の

お客様も、上架して整備を行いました。

 

 

弊社では、鍵をお預かりして回航、上架、船底塗装を承ります。

ギヤオイルの交換やアエンの点検も合わせて実施、生け簀スカッパーや

キングストン、マリントイレのメンテナンスも上架時に行います。

下架後に、試運転とエンジンの確認も行い、異常があればお知らせ。

エンジンは、ベルトが減ってきておりましたので交換。

 

 

こちらの艇では、今夏、沖でエンジンがかからなくなるトラブルが発生しましたネ。

セルモーターからキースイッチまでの点検を行い、今回は、

キースイッチと、リレーの交換をして復旧となりました。

 

 

今月は、その他の船でも、始動不良の事例が続きましたね。

結果セルモーター交換となる修理が何件かありました。

モーターもやはり内部は、経年で消耗していきます。

不具合がちょっと出始めたら、早めに点検を依頼されて

素人判断で、そのまま出航はされないほうがよいですネ。

 

 

走行不能のヤマハ艇の曳航と、陸あげ点検作業も行いました。

SX370KSヤマハエンジンとヤマハドライブ。

メンテナンスのご依頼を受け、船をお預かりいたしました。

 

 

ドライブからの浸水で、エンジンルームまで水に浸かっています。

ドライブ側を確認しますと、ラバープロテクション(ベローズ)の取付ベース側が

欠損しており、そこから海水が入ってきていました。

 

 

今後は、弊社にてお世話をさせていただくことになりましたので、 まずは

現状を確認しながら、1つ1つ直してまいりたいと思います。

 

 

ヤンマーと異なり、中間クラッチがなく、ドライブとエンジンが直結している

ヤマハのドライブエンジン。狭小空間でのドライブの分解作業は難工事でしたが

 

 

 ドライブを引き上げ整備が始まっています。

 

 

その他の艇では、バッテリーの不良の事例もありました。

エンジンルームも潮かぶってばかりの艇は、ターミナルも

バッテリーも配線もやり替えることになりました。

 

 

船のメンテナンスで、整備するところ、点検するところは・・

たくさんありますネ、

舵、トモマワリ、船体、操舵機、油圧、電気、配線、ハッチ、燃料タンク

航海機器などなど・・たくさんの装備がついておりますので。

 

船は常に、潮や湿気による影響を受けています。

動いても動かさなくても、浮かんでいるだけで状態が変わっていきます。

車とは、全然違いますネ。

 

船の走らせ方、ご使用の環境、保管の状態により

同じエンジン、同じモデルの船でも、状態が違います。

 ↑ 6LP-DTZYタイミングベルト交換中。

 

車感覚で、乗るばかりで使っておられる方ほど、定期的なメンテナンスや

点検を、年に1度か2度は行っていただいて、ご愛艇の状態を

把握していただけたらと思います。部品についても、トラブル前に

使用時間をみて、交換がおすすめです。

 

点検時の情報は、日々の航海に生かして、安心して

船とすごしていただきたいです。

 

今日も、まだまだいろんな船の作業が続いています。

 

今日は、土砂降りになってきたので(><)

整備中の船を工場へ避難。

 

雨の中、今日もご来店ありがとうございました。

 

☆karatomarine naoko☆

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ヤンマー特約店(有)唐泊鉄工所

KARATOMARINE

福岡市西区宮浦1098

(092)809-2523

http://karatomarine.com

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