今日は6LY-UTのエンジン不調でお預かりしている
船のエンジン各部点検を行いました。
心配されていた、エンジンからのミストや異音などの調査
です。特に、音の原因は、いつ、どんな音が、その後どうなったか、
など詳しく船主さまに伺った後、不安や憶測をしっかり解決できるように
弊社で試運転しながらよく見てまいります。
エンジンからではなく、周辺機器からの振動の時もあるので(^^)
経年の船体各所の痛みにも注意します。
まず燃料噴射ノズルには、異常が感じられたので
ノズルテストを行いました。
圧力テストをしているところ↑ このあとの噴射テストが楽しい
圧をかけて均等にノズルから燃料が噴射されるかを目視確認します。
ノズルの先にはカーボンつまりもありました。
噴射テストでは噴射量にばらつきなどが見られていました。
低速での使用や微速走行が多いとカーボンが詰まりやすくなるので
長時間そういう走行される方は、ときどきぶおんっと1500回転くらい
に回転をあげて、ノズルのカーボンをとばしてあげるような所作をされ
ると、エンジンに優しいです。
↑ 黒いのがカーボン。不完全燃焼の煤です。
他のスタッフはヤマハの船外機艇(2ストローク140馬力)のエンジン不調も
整備を行っておりました。
他に船体ワイパーや、燃料ゲージも治します。
船体や船底の洗浄塗装を終えたFR25。エンジンのキャブレターは分解
してオーバーホールを行い、各所の点検と、調整を行いました。
ドックでエンジン始動点検も行っています。
このあとは海上にて最終テスト走行。
その他、スズキの船外機艇GF18のお客様のスズキ2ストローク40馬力も
キャブレターのオーバーホールを行いました。
その後も各所に不調や異変も見られるので、
継続して他の整備が続いています。
キャブレターはこんな感じです。↓
中はとても汚れています。
専用液で洗浄しながら掃除するとこんなに燃料に
混じった汚れやカーボンなどがでてきます。
分解して部品をひとつひとつきれいにしていきます。
くみ上げて・・
あまり乗ることも少ないレジャー艇で、2ストロークの場合
キャブレターのつまりや、汚れによるトラブルがよく見られます。
今年もエンジンキャブレターの分解オーバーホールの整備が多かった。
他にも、船外機のみなさまの整備の際は
かぶり気味のプラグも清掃したり、交換したり・・
しています。(^^)
また、船底の汚れなどでエンジンの回転や走行に異変が出ることも多々あります。
船体や船底までしっかりきれいにして、プロペラの曲がり直しなども
させていただきました。
大事なご愛艇のお世話を任せてくださり、ありがとうございます。
補機や、小馬力の船外機のメンテナンスのご依頼も多いです。
先日は、5馬力のトーハツエンジンのお客様が、1年ぶりの使用で
沖でエンジンが停止してしまわれ、SOSをされました。弊社で
エンジンは、古い燃料を抜き出し、細部の点検とキャブレター
オーバーホール・調整をさせていただきました。
その後は元気にまた沖に出られたでしょうか。
沖でエンジンが止まると本当に
不安でいっぱいになります。
いつも細かくエンジンを見させていただいていると
不調の際の判断も早いので、早く安心していただけるの
ではないかなあと思っております。
一人の見方に偏ってしまうことのないよう、
営業含め、技術スタッフ同士で色々な視点から見て
意見交換をしながら、整備をさせていただくように
努めています。
船が元気で、みなさまが安心して乗っていただけて
海が楽しくなるお手伝い、 時々原因追求に時間が
かかることもあるけれども・・(><)
いつもお任せいただき感謝しております。
明日も一生懸命がんばります。
☆karatomarine naoko☆
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