自分が植えたものではない自然からの贈り物。見ていると、体長1センチ程のホバリングができる羽虫が1匹このオオイヌノフグリの蜜を吸いにやってやって来た。どこから来てどこへ行くのか。お互い取り返しのつかない一刻一刻を生きているのだが、この何とも言えない暖かな春の長閑さに包まれていると、何ににも思いを馳せることなく、ただうつらうつらとしていたくなる。台所では、土付きの牛蒡が一本待っている。