日々、土器実測(仮)

発掘された遺物の図化作業メインのお仕事ブログのはずが、日々の徒然・スピ話ばっかりになっちゃってる日記。

出て来た日

2010年04月21日 | 仕事
古代の土器の実測図チェックが終わったと朝一で連絡がありましたが、午後遅くに来て欲しいとの事、なので予定通り
縄文のトレースをしました。
このところご新規の方数人が実測されていますが、どうも1人、トレースし辛い図があります。
拾う線が多過ぎると云うか判断に迷う線が多くて、とにかく見辛い……。
実測図に必要でトレースで省くなら、その旨注記でも充分ですが、確認の段階で、実測図上から削除していいものは、
どうして直しの段階で削除させないのかと思います。
そう云う必要ない線が多いんですよねえ。
だからイラッとしてしまうんだよな。
今日はこの方の図が多くて、ちょっと泣きそうでした。
しかし必死で書いた甲斐あってトレースは終了したので、キリよく次の作業へ移れます。

で、確認した貰った古代土器の実測ですが、直しは2個体でした。
1個体は、もう少し口縁が内側に入って、傾きが立ち気味になると云う事なので、そのようにちゃちゃっと直しました。
もう1個体、こっちがトホホでした。
と云うか、私が間違えていたのですが、口縁部と底部だけの、直接接合しない甕だと思っていたんですね。
底部に剥がれた痕があるので、高台があるけど、剥がれてしまった高台部分はないものなんだとも思いました。
そうしたら、口縁だと思っていたのは剥がれていた高台で、高台坏だったのですわ。
確かに残存部から考えれば、坏と高台と思うのが妥当です。
が、高台部分が甕の口縁部に見えてしまって、高台とは全く考えなかったんですよねえ。
まあ直しと云っても大した事はなく、図上で底部を回転させて合わせるだけなので、手間はどうって事ありません。
でも何か間抜けなミスですから、な~んかね。
担当者からも、これは間違えても仕方がないから気にしなくていいとは云われましたが、笑うしかないですよねえ。
こちらもとっとと直してしまったので、明日の朝一で持って行けますが、いやはや情けない事でした。

さて、今日は私の誕生日です。
私が間違えて(汗)、この世に出て来てしまった日……。
もう嬉しくもない年齢ですが、誕生日は自分の新年と思えば、またここから仕切り直して行けるかなと云う気もします。
また明日からボチボチと生きてまいりましょ。