今年最後に読了しました。
『残り全部バケーション』伊坂幸太郎
残り全部バケーション | |
伊坂 幸太郎 | |
集英社 |
伊坂幸太郎が最も魅力的に感じる連作短編。
溝口と岡田というチンピラコンビをめぐる5編。
前半3編で二人のそれぞれの人物像と書き上げ、4編でそれまでの3編をまとめ上げます。
様々な伏線とそれがもたらす結末。
この辺りまで来るとドップリ伊坂幸太郎ワールドにハマります。
5編は主人公にのめり込み、さあ行ったれ!と応援しワクワクします。
ラストは爽快感を感じます。
丁度『バイバイ、ブラックバード』を彷彿とさせる。
この頭4編は2008年から2012年までに雑誌に掲載されたもの。
ラスト1編をこの文庫化の為に書き下ろし。
このラストを書き下ろすために、バラバラに発表された4編を書いていたというのが、私のような凡人にはまったくもって理解できない。
やはり伊坂幸太郎は私にとって大事な作家だと思いました。
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