雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

残り全部バケーション

2012-12-30 | 

今年最後に読了しました。

残り全部バケーション』伊坂幸太郎

残り全部バケーション
伊坂 幸太郎
集英社




伊坂幸太郎が最も魅力的に感じる連作短編。

溝口と岡田というチンピラコンビをめぐる5編。

前半3編で二人のそれぞれの人物像と書き上げ、4編でそれまでの3編をまとめ上げます。

様々な伏線とそれがもたらす結末。

この辺りまで来るとドップリ伊坂幸太郎ワールドにハマります。

5編は主人公にのめり込み、さあ行ったれ!と応援しワクワクします。

ラストは爽快感を感じます。

丁度『バイバイ、ブラックバード』を彷彿とさせる。



この頭4編は2008年から2012年までに雑誌に掲載されたもの。

ラスト1編をこの文庫化の為に書き下ろし。


このラストを書き下ろすために、バラバラに発表された4編を書いていたというのが、私のような凡人にはまったくもって理解できない。

やはり伊坂幸太郎は私にとって大事な作家だと思いました。

 

 

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