雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

セトウツミ

2021-01-06 | 
新年早々面白いマンガに出会いました。


 
サブタイトルは
「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」

その通りに高校2年生の瀬戸と内海が川沿いの階段でただひたすらにダベるマンガ。
ただ彼らの会話はそんじょそこらの漫才師よりよほど面白い。
絶対相手よりしれっとウマいこと言ってやろうとする姿勢はシュールを一周通り越してゴリゴリに笑かしにかかっていて、ハマったときにはついつい声を出して吹いてしまいます。





元サッカー部のホープで先輩と揉めて部活を辞めた瀬戸(ボケ)と、常にクールでどうにもならないことはどうもしないクラスでも孤高の塾通い内海(ツッコミ)。
同じ学校で同じ学年でありながらお互いのことを知らず、ばったり川沿いの階段で出会って意気投合。
アツい青春とはかけ離れていつつも、なぜか川沿いに集まってダラダラとウマいことを言う2人を見ると、こんな青春もありやなぁ、と思ってしまいます。

全8巻。
最後はそれまで読んでて全く気づかなかった伏線を見事に回収。
ちょうど良い話の長さで素晴らしい作品。

2013年から2017年の間に連載されていたそうで、実はテレビ東京でドラマ化、そして映画化もされていたそうです。
まーったく知りませんでした。
大体週刊少年チャンピオン連載って相当中々なもんですよ。
気付きませんって。
でも映像化されたということはそれだけ世の中にインパクトを与えていたのでしょう。
いや、もう少し早く出会っていたかったな。
もったいない。

昨年から今まで読んでこなかった、または知らなかったマンガの掘り起こしをしているのですが、その中で発見した作品。

青春を描く新たなバイブルとして表彰しても良いんじゃないでしょうか。