”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

だしと痛風

2016-03-26 11:58:03 | だし

今朝、テレビをつけたら、プリン体を多く含む食品について、

2択のクイズをやっていました。

 

プリン体を多く含む食品というと、

真っ先に思い浮かんだのは、魚卵の類ですが、

思いもよらないものが上位に・・・。(@_@;)

(勉強不足ですみません。)

   

【食品100g中に含まれるプリン体量】

●極めて多い(300mg~)

 鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し

 かつお節、煮干し、乾しいたけ

 

●多い(200~300mg)

 豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ

 マアジ干物、サンマ干物

 

●少ない(50~100mg)

 ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、牛肩バラ

 牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ベーコン

 ツミレ、ほうれん草、カリフラワー

 

●極めて少ない(50mg以下)

 コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼きちくわ、さつま揚げ

 カズノコ、スジコ、ウインナーソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ

 バター、鶏卵、とうもろこし、じゃがいも、米飯、パン、うどん

 そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜

 ひじき、わかめ、昆布

(日本痛風・核酸代謝学会 「高尿酸血症・痛風のガイドライン」より)

 

 

かつお節、煮干し、乾しいたけにプリン体が極めて多いのです。

そして、プリン体は水溶性ですので、

だしにもそれが溶け出しています。

 

  

痛風でお悩みの方は、この3種のだしが使われているものを食べる時は

注意が必要ですね。

うどんやラーメンのスープに使われていたら、

お汁を飲み干さないようにお気をつけください。

  

プリン体の少ない野菜や海藻類は、

低カロリーで食物繊維も多く含まれています。

痛風の方がご家族にいらっしゃる場合は、

昆布だしや野菜だしをお料理に使ってみてはいかがでしょうか?

 

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やっと笑える!?

2016-03-25 16:41:49 | 調味料

今日から、これを使います。

 

 

    

兵庫県明石の魚醤で、あかし魚笑。

イラストの魚の骨が、笑っています。

 

 

ハハハハハハハハ!!

   

お友達がFacebookに、このボトルの写真を投稿しているのを見て、

大笑いしていたら、

翌日に同じものが送られてきたという・・・

そんな笑えるエピソードのある魚醤です。

    

原材料は、いかなごと塩。

いかなごは、くるみと一緒に佃煮になったものしか

食べたことがないのですが・・・。

 

 

この魚醤は、原料となるいかなごのサイズ、塩の種類、量、

そして温度管理など研究に研究を重ねて作られました。

そのままなめてみると、ナンプラーよりは塩分が控えめで、

まろやかな感じがします。

   

パスタの味付けなどに、加熱して使ってみると、

香ばしさとうまみを強く感じます。

 

    

笑う門には福来る。

あかし魚笑を使えば、きっと幸せになるよ!! (^_-)-☆

 

 

※あかし魚笑については、こちらをご覧ください。

 

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野菜ソムリエクラブ(中晩柑)

2016-03-24 13:49:38 | 食育

磐田市の向笠公民館で、

第28回目の野菜ソムリエクラブが開催されました。

   

今回のテーマは、「今が旬の中晩柑を比べてみよう」。

中晩柑(ちゅうばんかん)とは、1月~5月に収穫される

温州みかん以外の柑橘の総称です。

  

今回は、その中でも、雑柑類とブンタン類を中心に集めてみました。

ご覧ください。

   

●甘夏、スルガエレガント

 

甘夏は、夏ミカンの枝変わり。

甘夏と文旦を交配したものがスルガエレガントです。

  

 

●はっさく

  

1860年頃、広島県因島の寺の境内で発見された品種。

  

 

●日向夏、はるか

 

日向夏は、1820年に宮崎市で発見されたゆずの突然変異種です。

写真手前の小さなものは袋井産。

奥の大きなものは、宮崎県産。

 

はるかは、日向夏の自然交雑実生を選抜育成したものです。

  

 

●黄金柑

 

来歴は不明ですが、明治時代には鹿児島県日置郡で食べられていました。

今回、ご近所の方が大量にご提供くださいました。

  

 

●オロブロンコ、土佐文旦

 

オロブロンコは、カリフォルニア大学リバーサイド校柑橘研究所にて、

グレープフルーツとポメロ(文旦の一種)を交配して生まれた品種。

アメリカ産のものがオロブロンコ、

イスラエル産のものがスウィーティ―で流通しています。

 

文旦の中では、土佐文旦が有名ですが、

実は、原産地はインド東部から中国南部にかかる地域。

  

 

●パール柑

 

品種名は「大橘(おおたちばな)」と言い、文旦の系統です。

「パール柑」と名乗れるのは、熊本産だけ。

  

 

●晩白柚、安政柑(ばんぺいゆ、あんせいかん)

 

晩白柚の原産地はマレー半島。

重さが2㎏にもなる大きな文旦です。

 

安政柑は、江戸安政年間に広島県因島で、偶発的に生まれた品種。

これは浜松産ですが、今年はよく見かけます。

  

 

食べ比べも行いました。

 

 

甘夏、はっさく、日向夏、はるか、黄金柑、スルガエレガントの6種類。

味、香りともに人気があったのは、日向夏とはるか。

また、「皮の香りが癒される!」と、

面白い感想をいただいたのがスルガエレガントでした。

 

 

黄金柑と甘夏を使ったお料理を試食していただきました。

 

こちらは、ししゃもと黄金柑の和風マリネ。

 

 

ししゃもを丸ごと揚げるのがおもしろいと言われました。(^^)

  

 

もう一品は、甘夏のベジフルゼリー。

 

 

グラニュー糖をまぶした甘夏を、

野菜ジュースの寒天に加えてみました。

超簡単なベジスイーツです。

 

 

今回、受講生の方から、大変興味深い感想をいただきました。

「黄色の皮の柑橘は、酸っぱそうというイメージがあって、

 なかなか自分で買おうという気持ちにならなかった。

 でも、食べてみると、すごくおいしかった。」

 

やはり、皮がオレンジ色→甘味がある 手を伸ばしやすい

    皮が黄色→酸味がある 敬遠してしまう

という印象になっているようですね。

  

でも、「絶対に酸っぱい!」と思って食べたものが、

思いがけなく甘かったりすると、

そのギャップに惹かれるようです。

皮が黄色の柑橘は、試食提供しながら販売するのがいいのかな?

 

今回も、私の方が学ばせていただきました。

ありがとうございました。(*^_^*)

 

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思い出の味は

2016-03-23 16:07:23 | ブログ

今日は、祖母の命日です。

料理がとても得意な人で、味付けもだしを効かせて、

お砂糖やお醤油は控えめ。

きりっとした味・・・

そんな表現がぴったりのお料理を作る人でした。

   

何を食べてもおいしかったので、

「また、あの○○が食べたい。」というような

特別な料理を思い出せないのが残念と言えば、残念。

   

でも、私の誕生会にお友達が来てくれた時は、

旗まで手作りのお子様ランチを作ってくれました。

 

   

ところが、明日の講座のための試食を作っていた時、

祖母が夏になると作ってくれたおやつを思い出したのです。

  

   

これは、甘夏をほぐして、グラニュー糖をまぶしたものです。

(これからゼリーの具になります)

    

 

そう、これが夏の定番おやつでした。

当時は、甘夏ではなく、夏ミカンでした。

夏ミカンをほぐして、お砂糖をかけたものを冷蔵庫から取り出すのが、

学校から帰った時の一番の楽しみでした。

お砂糖が溶けた夏ミカンの果汁まで、飲み干しました。

  

今は、夏ミカンの枝変わりである甘夏に取って代わっていますが、

 

       【甘夏】

 

もし、今、夏ミカンを食べたらどう思うのかしら?

お砂糖をまぶしても、「酸っぱい!」って思うかもしれませんね。(^^)

 

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アロマの香りの・・・

2016-03-22 14:56:06 | 野菜

名前に惹かれて買ってしまいました。

 

  

アロマレッドというにんじんです。

 

店頭に並んでいる時、

他のにんじんよりも赤みが強く感じられました。

 

   

 

このアロマレッドは、宇都宮市の種苗会社「トーホク」と

東洋大食環境科学部(板倉町)の下村講一郎教授が

共同開発したもので、

品種名にもあるように、とにかく香りがポイント。

  

●にんじん臭さがない。

●にんじんには、香水の成分である「ダマセノン」という

 成分が含まれているが、その含有量が他品種よりも多い。

  

ダマセノンというのは、コーヒー、バラ、ワインなど

香りのよいものには含まれているようですね。

 

    

でも、私にとってあの青臭い香りこそがにんじんの香り。

子供の頃は、

「あの香りを飲みこめば、健康が約束される。」と信じて、

にんじんを食べまくっていましたっけ。

 

あれが、健康の証と思っていたから、

まずいとか苦手とか考えたこともなく、

いつの間にか「なつかしい味」になっていました。

 

【お料理に使うと色が鮮やかです】

 

   

子供が苦手な野菜ランキングの必ず上位に入るにんじん。

でも、おいしいにんじんジュースの登場とともに、

その順位は下がってきたと言われています。

  

このようなにんじんが登場することで、

にんじんは、「苦手な野菜」から「大好きな野菜」に

だんだん変わっていくのでしょうか?

 

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