”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

頑張る女性の話を伺いました

2019-03-21 10:10:01 | ブログ

昨日、「ふじのくに 農業女子ゆめ未来ネットワークフォーラム」が

開催されました。

    

このネットワークはどういうものかと言うと、

農業で頑張っている女子、農業に興味のある女子が

相互交流することで、夢の実現を目指すもの・・・らしいです。

 

私は、農家ではありませんが、

新年度の役員として、県の事業内容を知っておく必要があると思って、

出席させていただきました。

   

そんな「義務感」だけで出席したにもの関わらず、

設立記念講演と先進事例発表に登場された2人の女性農業者のお話には

大変感銘を受けました。

   

●設立記念講演 「女性が輝ける未来の農業」

 講師は、京丸園(株)総務取締役 鈴木緑氏

 

 京丸園はユニバーサル農業の取り組みで知られていますが、

 最初は、障害者の受け入れをお断りしていたそうです。

 しかし、「お給料はいらないから、働かせてください。」と、

 親御さんと一緒に農園を訪れる方が増え、

 試験的に1名の障害者を雇ってみたそうです。

 

 知的障害もあり、足にも障害があるその人が

 いじめられたり、仲間外れにされたらどうしようと心配していたそうですが、

 結果は全く逆の方向へ。

 その人が一人加わったことで、

 杖を使っていても作業しやすいように

 通路には余分なものを置かないように整理しよう、

 きちんと掃除をしようというように

 社員全体の意識が変わっていったそうです。

 

 「前例がないから・・・」と断らないで、思い切ってやってみることで、

 新しい道が開けてきます。

 これが、ユニバーサル農業への取り組みのきっかけになったそうです。

  

 

●先進事例発表 「女性農業者が取り組む商品開発」

 発表者は、さいたま榎本農園 榎本房枝氏

 

 榎本さんは、大玉トマトの栽培農家に生まれました。

 農業高校で食品加工を学び、有名ホテルで料理人として働いていました。

 しかし、料理人が野菜のことを知らないで料理している現実を知り、

 野菜の魅力を伝えるために、今度はレストランのサービス係に転職。

 やがて、弟さんと家業を継ぐことになった時、

 これまでの職歴で培った経験から、

 大玉トマトをやめて、常に30種類のカラフルミニトマトを作ることを決断。

  

 そして、弟さんが農園の社長、

 房枝さんはミニトマトの営業に携わることに。

 カラフルミニトマトなら、飲食店で必ず使ってもらえるという自信があり、

 地道な努力が実を結びます。

  

 「プチぷよ」という皮が薄くて、食感がユニークなミニトマトを

 和菓子屋さんに持ち込み、プチぷよ大福を開発する話も

 まるでドキュメンタリーを観ているようでワクワクしました。

【右がプチぷよ大福】

  

 

迷ったら、とりあえずやってみることで

そこに新しい道が開けることを教えてくださった2人の女性。

「頑張る女性」なんて言葉で表現することがふさわしいとは思えないほど、

パワフルな方々でした。

 


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